タイトルの通り、dockerを使ってODM(IBM Operational Decision Manager)を動かしてみます。以下の人向けです。
- ルールエンジンを手軽に動かしてみたい人
- ODMって聞いたことあるけど、触ったことない人
- できるだけ面倒な準備なしでODMを動かしてみたい人
ODMとは?
- オンプレミスまたはクラウド上で、ルールに基づくビジネス上の意思決定を検出、取り込み、分析、自動化、管理するための包括的な意思決定の自動化ソリューションです。
- つまり、IBM製のルールエンジンです。
- 公式サイト:https://www.ibm.com/jp-ja/products/operational-decision-manager
- ドキュメント:https://www.ibm.com/docs/ja/odm/8.11.1
- Docker imageのドキュメント:https://hub.docker.com/r/ibmcom/odm/
- チュートリアル:https://github.com/DecisionsDev/odm-for-container-getting-started
前提知識
- Docker
- Linuxコマンド
環境
- Windows11 + WSL2(Ubuntu 20.04.5)
- Dockerインストール済み
- ブラウザはEdge
起動
https://hub.docker.com/r/ibmcom/odm/ の記述に従い、以下コマンドで動かします。これだけです。
docker run -e LICENSE=accept -p 9060:9060 -p 9443:9443 -m 2048M --memory-reservation 2048M -e SAMPLE=true icr.io/cpopen/odm-k8s/odm:8.12
起動確認
ブラウザで http://localhost:9060/decisioncenter にアクセスしてみましょう。ログイン画面が出てきました!ユーザー名、パスワードともにodmAdmin
でログインできます。
ログインするとライブラリのページに遷移します。Miniloan Service, Loan Validationの2つのサンプルプロジェクトがあるのがわかります。
サンプルプロジェクト Miniloan Service を動かしてみる
サンプルプロジェクトを動かしてみましょう。まず、以下のGithubリポジトリから、miniloan-test.xlsx
をダウンロードします。このファイルには、テストシナリオとあるべき結果が入力されています。
ODMの画面に戻り、「Miniloan Service」 → 「メイン」をクリックし、「テスト」タブを選択。左上の+ボタン(新規テストスイートボタン)をクリックします。
「シナリオ・ファイル」の下の「選択...」をクリックし、先ほどダウンロードしたminiloan-test.xlsx
を選択します。
シナリオファイルにminiloan-test.xlsx
が選択されました。この状態で、右上の「保存して実行」ボタンをクリックしましょう。「新規バージョンの作成」というウィンドウが出てきますので、「新規バージョンの作成」ボタンをクリックするとテストが実行されます。
レポートを見てみましょう。「サンプルレポート」をクリックします。
すべてのテストが成功しているのがわかります。
まとめ
今回はODMをコンテナから簡単に起動し、テストを実行してみました。次回はルールを修正してみます。