EditorConfigを使うと、異なるエディタを使っているメンバーとコーディングスタイルを揃える事ができます。
一人の作業でも簡単なコードフォーマットに使う事ができます。
導入が容易なのでお薦めです。
エディタ側の準備
必要なプラグインをインストールします。
エディタ | プラグイン |
---|---|
Brackets | EditorConfig for Brackets |
VS Code | EditorConfig for VS Code |
Atom | EditorConfig |
プラグインが不要なエディタもあります。 |
.editorconfigファイルのサンプル
これだけです。
古いWindowsを使っていて「.」で始まるファイルを作れない場合は、末尾にも「.」を付けると作れます。
作るのが面倒な場合はこちらから https://github.com/takeshisakuma/editorconfig
root = true
[*]
charset = utf-8
indent_style = space
indent_size = 2
trim_trailing_whitespace = true
insert_final_newline = true
end_of_line = lf
[*.md]
trim_trailing_whitespace = false
各設定の意味
root
.editorconfigが同階層に存在しない場合に、ルートに存在する.editorconfigファイルを参照する仕組みになっています。
これをtrueにしておかないとルート・ディレクトリまでたどってしまうのでroot = trueは最初に書いておきます。
[]
対象ファイルの指定
[*]
で全てのファイルを対象とします。
[*.md]
で拡張子が.mdの全てのファイルを対象とします。
[index.html]
でindex.htmlのみを対象とします。
[!index.html]
でindex.html以外の全てのファイルを対象とします。
indent_style
インデントをタブにするか、スペースにするかの指定です。
tabかspaceを指定可能です。
indent_size
インデントを半角スペースいくつ分にするかの指定です。
通常2か4を指定します。
tab_width
タブの幅の指定です。
省略するとindent_sizeの数値が適応されるので、通常は指定する必要がありません。
end_of_line
改行コードの種類を指定します。
lfかcrかcrlfを指定できます。
改行コードの種類 | 意味 | OS |
---|---|---|
LF(Line Feed) | カーソルを新しい行に移動 | UNIXなど |
CR(Carriage Return) | カーソルを新しい行に移動 | UNIXなど |
CR+LF | 左端にカーソルを戻して改行 | Windowsなど |
charset
文字コードの指定です。
特に理由が無ければutf-8指定します。
trim_trailing_whitespace
行末の空白を削除するかどうかの指定です。
trueかfalseを指定可能です。
マークダウンファイルの場合、「行末スペース2つ」に改行というに意味があるので、削除しないためにfalseにします。
insert_final_newline
最終行に空行を入れるかどうかの指定です。
trueかfalseを指定します。
コメントアウト
行頭に「#」か「;」でコメントアウトできます。
.editorConfigファイルの配置
プロジェクトのルートに置きます。
確認
行末にスペースを入力してファイルを保存して、スペースが削除されるかなど、設定の通りに動作するか確認します。