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KiCADにRSのライブラリを手動で追加

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はじめに

RSのサイトから、KiCADのライブラリを入手することができます。
通常は「ライブラリローダー」というツールを使用してKiCADにライブラリを読み込ませます。

たまに上手く動かないケース や、 ライブラリを編集したいケースがあり
ライブラリローダー未使用でライブラリを追加した際の手順をまとめました。

ライブラリの入手

まずRSのサイトで欲しい部品をサーチします。
今回はIntelのFPGA(10M08SAE144C8G)でやってみます。
「ECAD Model」の欄に↓のアイコンがあれば入手可能です。
「Build or Request」になっている場合はライブラリが無いので、リクエストが必要です。
image.png

アイコンをクリックすると下図のようなダウンロードページに飛びます。
ユーザー登録してあれば、「FREE DOWNLOAD」から入手できます。

image.png

ダウンロードしたZIPを展開します。
以下のように KiCad のフォルダがあり、KiCADで必要なものはこの中に入っています。

image.png

自前ライブラリの用意

  1. 任意のフォルダに 拡張子 .lib のテキストファイルを作成(今回はMyParts.lib)
  2. 同名で拡張子が .dcmのファイルを作成
  3. 同名に .prettyを付加したフォルダを作成。
  4. .lib の中身を 自前ライブラリへコピーペースト
  5. .dcm の中身を 自前ライブラリへコピーペースト
  6. ~.prettyフォルダへ ~.kicad_mod ファイルをコピー

文字コード UTF-8 改行は LF であれば問題なさそうです。

image.png

KiCADでライブラリの読込

回路図シンボルの読込

シンボルライブラリーエディター の 「既存ライブラリーの追加」ボダンより、先ほど作成した MyParts.lib を読み込ませると、ライブラリーに MyParts のカテゴリが追加されて、ライブラリを認識します。

image.png

回路図エディターで 「10M08SAE144C8G」を検索すると呼び出し可能です。

image.png

フットプリントの読込

フットプリントライブラリーエディター ⇒ 設定 ⇒ フットプリントライブラリーを管理 の順にたどります。
ライブラリーを参照 から 先ほど用意した MyParts.pretty フォルダを指定します。
image.png

これでフットプリントが認識されます。

確認

接続図にパーツを置いて、PCBに配置し、3Dビューワーで表示できました。
image.png

ファイルの説明

~.libファイル

接続図で使用するシンボルの情報です。
# の行はコメントのようです。
1ファイルがシンボルカテゴリーとなって、複数のシンボルを持つことができるようです。
1つのシンボルは DEF から始まり ENDDEF で終わっています。
新たなシンボルを追記したい場合は ENDDEF の後ろに 追加したいシンボルの DEFENDDEF
の部分をコピペします。

~.dcmファイル

パーツの補足情報やデータシートのリンク先等が記載されているようです。

~.kicad_modファイル

これがフットプリントのデータです。
テキストファイルですが、編集の際はフットプリントエディターで編集するのが無難です。

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