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Unityで広告(Google AdMob)を実装したい(実機テストまで)

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初めに

本記事はUnityで広告(Google AdMob)を実装方法について記載しています。iOSを想定していますのでAndroidの方はご注意ください。また、Storeへのアプリ公開は行っておりません。あくまで実機テストまでの流れなのでご注意ください。

基本的には公式のスタートガイドに従って進めていきます。

No 項目
手順1 AdMobのアカウントを作成する
手順2 AndroidやiOSのアプリを登録する(アプリIDを作成する)
手順3 広告IDを作成する
手順4 プラグインをUnityプロジェクトに追加する
手順5 アプリIDをUnityプロジェクトに追加する
手順6 広告を実装する
手順7 Buildを実施する
手順8 実機で確認をする

前提事項

以下は前提事項となります。

前提事項
iOSを想定する
Unityがインストールされていること
Xcodeがインストールされていること
Apple IDがあること
XcodeとApple IDが連携されていること

手順1:AdMobのアカウントを作成する

AdMobを利用するために、まずはアカウントを作成します。
以下のリンクにアクセスしてアカウントの作成を行っていきます。

公式サイトを見るとアカウントは3つ必要になるようです。
スクリーンショット 2022-06-13 3.20.09.png

必要なアカウント
Googleアカウント
AdSenseアカウント
Google広告アカウント

AdMobの申し込み手続きの手順は色々公式が用意してくれているようですが、本記事では一番下のAdSenseアカウント、Google広告アカウントの両方とも持っていない場合想定します。

※ただし、Googleアカウントについては、既に持っているものとして進めていきます。

スクリーンショット 2022-06-13 3.26.35.png

以下のリンクにアクセスしてください。

再度アカウントのログインを求めらた場合は、「次へ」をクリックして、ログインします。

スクリーンショット 2022-06-13 3.34.59.png

パスワードを入して、「次へ」をクリックしてください。

スクリーンショット 2022-06-13 3.37.10.png

Googleアカウントの設定をちゃんと行なっていないと聞かれます。__「後で行う」__をクリックしてください。

スクリーンショット 2022-06-13 3.39.40.png

国や地域、タイムゾーン、お支払い通貨の選択を行います。

スクリーンショット 2022-06-13 3.48.54.png

日本を想定して行いますので以下をプルダウンボックスから選択してください。
スクリーンショット 2022-06-13 3.52.26.png

ご利用規約を確認してください。
スクリーンショット 2022-06-13 3.53.29.png

ご利用規約を確認したらチェックを入れてください。
スクリーンショット 2022-06-13 3.54.14.png

AdMobアカウントを作成」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-13 3.55.19.png

AdMobに関する様々な情報を受信するかどうか設定します。
スクリーンショット 2022-06-13 3.56.56.png

記事では全て「いいえ」にしていますがお好きなように選択してください。
スクリーンショット 2022-06-13 4.02.45.png

次のステップ:アカウントを確認」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-13 4.04.21.png

ご自身の電話番号を入力して、「PIN(Personal Identification Number)(個人識別番号)」を受け取ります。入力後「次へ」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-13 4.05.41.png

電話番号は普通に「03????????」や「090????????」と入力してもダメです。例にあるように「+81 3-????-????」(03で始まる場合)や「+81 90-????-????」(090で始まる場合)の形式で入力してください。
スクリーンショット 2022-06-13 4.15.54.png

通知された番号を入力して、「確認」をクリックしてください。
もし、通知されなかったり忘れてしまったりした場合は、「PINを再送信」をクリックして、1つ前の操作を再度実施してください。
スクリーンショット 2022-06-13 4.21.42.png

上手くいくと以下のように表示されます。
スクリーンショット 2022-06-13 4.22.21.png

AdMobに進む」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-13 4.27.01.png

次のように表示されたらアカウントの作成は成功です。
スクリーンショット 2022-06-13 4.28.49.png

手順2:AndroidやiOSのアプリを登録する(アプリIDを作成する)

アプリストアに公開されているアプリまたは非公開のアプリを登録し、アプリIDを作成します。今回は非公開のアプリを想定します。
Google AdMob」(手順1のラストの画面のサイト)にログインし、「ホーム」または「アプリ」を選択してください。どちらでも構いません。
ホーム」を選択した場合は、「スタート」をクリックしてください。(ただし、ホームは初回のみです)
スクリーンショット 2022-06-14 0.03.16.png
アプリ」を選択した場合は、「アプリを登録して利用開始」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 0.13.50.png
登録するアプリのプラットフォームとアプリの登録がされているか選択します。
スクリーンショット 2022-06-14 0.17.47.png
今回は、プラットフォームを「iOS」、アプリ登録を「いいえ(非公開)」で選択し、「次へ」クリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 0.24.53.png
アプリ名を入力します。
スクリーンショット 2022-06-14 0.26.24.png
本記事ではアプリ名を「TEST_AdMob」と設定しています。その後、「アプリを追加」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 0.28.13.png
完了」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 0.30.55.png
ナビゲーションバーに今回追加した「TEST_AdMob」が追加されると思います。
スクリーンショット 2022-06-14 0.34.10.png
アプリの設定」をクリックすると以下のように表示されると思います。「アプリID」が確認できますね。これでアプリの登録(アプリIDの作成)は完了です。
スクリーンショット 2022-06-14 0.37.36.png

手順3:広告IDを作成する

次は、広告IDの作成を行います。
広告ユニット」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 5.11.17.png
スタート」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 5.14.34.png
色々な広告の種類を選べると思いますが、今回は「バナー」を選択してください。
スクリーンショット 2022-06-15 5.16.31.png
広告ユニット名」を設定します。(何でも構いません)
スクリーンショット 2022-06-15 5.18.23.png
本記事では「TEST_AdMob」とします。
スクリーンショット 2022-06-15 5.20.54.png
広告ユニットの作成」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 5.21.48.png
以下のように表示されれば「広告ID」の作成は成功です。「完了」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 5.23.16.png
広告ユニットに新しく今回追加した「TEST_AdMob」が追加されていると思います。
スクリーンショット 2022-06-15 5.26.13.png
これで「広告ID」の作成は完了です。

手順4:プラグインをUnityプロジェクトに追加する

ここで、広告を追加したいUnityのプロジェクトがない場合は、ここで作成します。以下のような何でもない空のプロジェクトを作成します。(既に何らかのアプリがある場合は無視していただいて構いません。)
スクリーンショット 2022-06-14 0.58.59.png

アプリをiOSアプリにbuildできるように変更します。「File → Build Settings...」の順にクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 2.01.34.png

Platformを「iOS」に変更して、「Switch Platform」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 2.02.27.png

AdMobのスタートガイドから、プラグインをUnityプロジェクトに追加します。

プラグインをダウンロード」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 1.07.52.png

Githubに遷移すると思います。「GoogleMobileAds-v7.0.2.unitypackage」をクリックしてダウンロードしてください。(バージョンが異なる場合がございます。)
スクリーンショット 2022-06-14 1.13.35.png

ダウンロードした「GoogleMobileAds-v7.0.2.unitypackage」をダブルクリックして開いてください。
スクリーンショット 2022-06-14 1.21.32.png

Import」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 2.08.31.png

以下のようになった場合は、「Yes」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 2.11.19.png

Importが完了すると以下のように色々追加されます。
スクリーンショット 2022-06-14 2.13.55.png

これでプラグインの追加は完了です。

手順5:アプリIDをUnityプロジェクトに追加する

手順2で作成した「アプリID」をUnityのプロジェクトに追加します。アプリIDをコピーしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 2.25.10.png

Unityのプロジェクトに戻り、「Assets → Google Mobile Ads → Settings」の順にクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 2.37.40.png

GoogleMobileAdsSettings」が追加されます。
スクリーンショット 2022-06-14 2.40.25.png

「Inspector」を見るとIDを追加できると思うので、先ほどコピーしたアプリIDを追加できることがわかります。
スクリーンショット 2022-06-14 2.43.32.png

今回はiOSアプリを想定しているのでiOSに「アプリID」を設定します。
スクリーンショット 2022-06-14 2.46.52.png

これでアプリIDをUnityプロジェクトへの追加する手順は完了です。

手順6:広告を実装する

やっと本記事のメインである広告の実装に入れますね。
まずは、任意のシーンに、空のGameObjectを追加してください。
スクリーンショット 2022-06-14 3.00.17.png
スクリーンショット 2022-06-14 3.01.54.png

任意の場所にスクリプトを作成してください。
スクリーンショット 2022-06-14 3.05.29.png
本記事では「GoogleAdMobBanner」という名前で作成しています。
スクリーンショット 2022-06-14 3.09.43.png
作成したGameObjectに作成したスクリプトをアタッチ(ドラッグ&ドロップ)します。
スクリーンショット 2022-06-14 3.21.02.png
スクリプトを以下のように修正してください。
※本番環境(Store)に公開する際は、ご自身の広告id(adUnitId)を設定してください。

GoogleAdMobBanner.cs
using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;
/* 追加 */
using GoogleMobileAds.Api;

public class GoogleAdMobBanner : MonoBehaviour
{
    private BannerView bannerView;
    
    public void Start()
    {
        // Initialize the Google Mobile Ads SDK.
        MobileAds.Initialize(initStatus => { });

        this.RequestBanner();
    }

    private void RequestBanner()
    {
#if UNITY_ANDROID
            string adUnitId = "ca-app-pub-3940256099942544/6300978111";
#elif UNITY_IPHONE
        string adUnitId = "ca-app-pub-3940256099942544/2934735716";
#else
            string adUnitId = "unexpected_platform";
#endif
        // Create a 320x50 banner at the top of the screen.
        this.bannerView = new BannerView(adUnitId, AdSize.Banner, AdPosition.Top);

        // Create an empty ad request.
        AdRequest request = new AdRequest.Builder().Build();

        // Load the banner with the request.
        this.bannerView.LoadAd(request);

    }
}

動作確認してみましょう。広告が表示されるはずです。
スクリーンショット 2022-06-15 6.43.47.png

見辛いかもしれませんが、以下のようなものが表示されていたら成功です。
スクリーンショット 2022-06-15 6.02.13.png

手順7:Buildを実施する

実機で動作確認するために、Buildを実施します。
Assets → External Dependency Manager → iOS Resolver → Settings」の順にクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 3.36.22.png
以下のように表示されます。
スクリーンショット 2022-06-15 3.39.21.png
Cocoapds Integraion_」を「Xcode project - Add Cocoapods to the Xcode project」に変更してください。
スクリーンショット 2022-06-15 3.40.13.png
OK」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 3.42.14.png
File → Build Settings...」の順にクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 3.38.45.png
Player Settings...」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 3.41.16.png
Company Name」を入力してください。
※「com.[Company Name].[ProductName]」の組み合わせが一意である必要があることに注意してください。
スクリーンショット 2022-06-14 3.44.37.png
Build Settingsウィンドウに戻り、「Build」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 3.49.02.png
任意の場所を指定して、「Choose」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 4.03.47.png
Build時に選択したフォルダ内にある「Unity-iPhone.xcodeproj」をダブルクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-14 4.24.47.png
Xcodeが起動します。
スクリーンショット 2022-06-15 0.39.18.png
iPhoneとパソコンを繋げてください。
スクリーンショット 2022-06-15 0.40.22.png
プロジェクト名の「Unity-iPhone」選択すると以下のように表示されます。
スクリーンショット 2022-06-15 0.43.12.png
Signing & Capabilities 」タブをクリックしてください
スクリーンショット 2022-06-15 0.47.04.png
Automatically manage signing」にチェックを入れてください。
スクリーンショット 2022-06-15 0.49.06.png
Enable Automatic」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 0.48.51.png
Team」にご自身のApple IDを設定してください。
スクリーンショット 2022-06-15 0.51.31.png
もしまだApple IDの設定をしていない場合は、Add an Account...で設定してください.
スクリーンショット 2022-06-15 0.52.34.png
成功すると以下のように変わります。
Team : 自身のApple IDの情報
Bundle Identifier : com.[Company Name].[ProductName]
Provisioning Profile : Xcode Managed Profile
Signing Certificate : Apple Development: ご自身のメールアドレス

Buildを実施します
「▷」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 0.59.08.png
少し時間がかかります。
スクリーンショット 2022-06-15 1.01.07.png
※もしBuildに失敗した場合次を試してみてください
Error対処1
Error対処2
以下のようになれば成功です。
スクリーンショット 2022-06-15 3.22.02.png

手順8:実機で確認をする

以下のように「AdMob」の広告が表示されていれば成功です。
スクリーンショット 2022-06-15 6.48.07.png

Error対処1

以下のようなエラーが出た場合は、次の方法を試してみてください。
スクリーンショット 2022-06-15 1.08.52.png

Errorログ抜粋
ld: framework not found FBLPromises
clang: error: linker command failed with exit code 1 (use -v to see invocation)

Unity-iPhone project → Build Settings_」を選択し、「Build Active Architecture Only」を確認します。
スクリーンショット 2022-06-15 1.14.20.png

Build Active Architecture Only」の項目を全て「No」にしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 1.17.54.png

Product → Clean Build Folder」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 1.23.17.png

再度をBuildを実施してください。
スクリーンショット 2022-06-15 1.25.47.png

Error対処2

Error対処1だけではダメな場合はまず、「CocoaPods」をインストールします。
スクリーンショット 2022-06-15 1.44.45.png

# 実行コマンド
sudo gem install cocoapods

CocoaPods」のインストールに成功すると以下のように表示されます。
スクリーンショット 2022-06-15 1.56.01.png

次のコマンドを実行してください。
スクリーンショット 2022-06-15 1.49.12.png

#実行コマンド
arch -x86_64 pod install

成功すると以下のように表示されます。
スクリーンショット 2022-06-15 2.00.58.png

スクリーンショット 2022-06-15 2.13.28.png

#実行コマンド
pod install

スクリーンショット 2022-06-15 2.15.09.png

一旦Projectを閉じて、「Unity-iPhone.xcodeproj」ではなく
Unity-iPhone.xcworkspace_」で開いてください。
スクリーンショット 2022-06-15 2.32.56.png

スクリーンショット 2022-06-15 2.39.11.png

Unity-iPhone → Build Settings」の「Build Active Architecture Only」の項目を全て「No」にしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 2.42.38.png
Pods → Build Settings」の「Build Active Architecture Only」の項目を全て「No」にしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 2.40.28.png

Product → Clean Build Folder」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 2.43.35.png

Buildを実施します
「▷」をクリックしてください。
スクリーンショット 2022-06-15 2.44.42.png

以下のようになれば成功です。
スクリーンショット 2022-06-15 2.50.40.png

最後に

ここまでご覧いただきありがとうございます。
エラー対処に色々書いてありますがこれは自分がiPhoneでBuildで失敗した際に色々試したものをそのまま記載しているだけです。意味のない手順も含まれている可能性はありますのでご注意ください。
ちなみにこの記事を作成する中で自分がつまづいた部分(手順として抜けていた部分)は手順7の最初の「iOS Resolver Settings」の「Cocoapods Integration」の切り替えをしなかったことです。なのでError対処2に記載した

一旦Projectを閉じて、「Unity-iPhone.xcodeproj」ではなく
Unity-iPhone.xcworkspace」で開いてください。

は不要だと思います・・・(切り替えない場合はこの「Unity-iPhone.xcworkspace」でBuildしないと上手くいかないし、おそらく逆に切り替えた場合は「Unity-iPhone.xcodeproj」でBuildを実施しないとうまくいかない。(試してないので確認はしてませんが))

参考

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