Windows Virtual Desktop (WVD)でGPUを使った性能の確認に、ネットで数多くの報告事例があり、比較対象にしやすいファイナルファンタジーのベンチマークを使って計測してみました。
注意
- WVDのセッションホスト単体の性能です。レスポンスを含めたGPUワークステーションの使い勝手の参考にはなりません。
- 「ファイナルファンタジー ベンチマークでは」、というあくまで参考値です。CAD等別のアプリケーションでは違った特性を示す場合があります。
環境
- Azure 東日本リージョン
- Standard NV6_Promo (6 vcpu 数、56 GiB メモリ) : NVIDIA Tesla M60
- Windows 10 multi-session Version 2004 : 日本語言語パック適用
計測
- 1セッションホストを、1仮想デスクトップで使っている場合
- 1セッションホストを、2つの仮想アプリケーションで同時に使っている場合
2つの仮想アプリケーションで同時に使う場合、DirectX 11を使っているというUnigine Heaven Benchmarkを裏で動かしています。
ファイナルファンタジーのベンチマークは、起動したデフォルト設定をそのまま利用しています。ウインドウモードで計測していますが、フルスクリーン、仮想フルスクリーン(ボーダーレス)でも大差ありませんでした。実際にWVD環境で利用するには、フルスクリーンモード設定だときちんと全画面表示できないので、仮想フルスクリーン(ボーダレス)を選択することが多いと思います。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
- 1仮想デスクトップ
- RemoteAppによる仮想アプリケーション (同じホストで2つのアプリがGPU利用)
この環境では、ベンチマークを実行しようとするとセッションが切れてしまい計測できませんでした。
付加情報
複数動かす場合、裏で動かしているUnigine Heaven Benchmarkのfpsが1/2近くになりました。
200fps出たりする環境ですが、このスナップショットの右上に、ファイナルファンタジーのベンチマークを同時に動かしているときのfpsが表示されています。
セッションホストの性能ではありませんが、ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークで画面変化が広範囲に速い場合、クライアントに対して下記のようなトラフィックを出すことがありました。これはあくまで特徴的な瞬間をスナップショットしただけですが、これ以上になることは目測では計測されませんでした。