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各Processingのバージョンでフルスクリーン表示にする方法

Last updated at Posted at 2016-03-02

Processingでフルスクリーン

はじめに

Processingではフルスクリーン表示を行う様々な方法が用意されています。
しかし、バージョンによって使えない方法があります。
環境に合わせて適切な方法でフルスクリーン表示を行いましょう。

Presentで実行(全バージョン共通)

とにかくフルスクリーン表示にしたい場合は、
Sketch->PresentまたはCtrl+Shift+Rでフルスクリーンで実行できます。
ウィンドウが画面中央に表示され、余白はグレーになります。また、左下のstopボタンで終了させることもできます。
size()で、ディスプレイと同じサイズを指定すれば、当然ウィンドウは画面の最大サイズになります。
この機能は全バージョン共通して使うことができます。

fullScreen()を使う(バージョン3.0以上)

void setup()内にfullScreen()を書くことで簡単にフルスクリーン表示にすることができます。
しかし、この方法はProcessing3.0以上でなければ使えません。
また、この場合widthheightは画面の大きさ(displayWidthdisplayHeight)になります。そして、size()を使うことができなくなります。

fullScreen()を使う
void setup() {
  fullScreen();
}

size()を使う(バージョン1.x, 2.x)

size()関数でディスプレイの大きさを指定することでフルスクリーンにできます。
この場合、タイトルバーを消すために、frame.removeNotify()などを記述する必要があります。
また、frame.setLocation(0,0)でウィンドウの左上の位置を画面の左上に合わせていますが、この関数はvoid setup()で使うことができないので、boolean setLocation_flagを使ってvoid draw()の最初に1回だけ実行しています。
Processing1.xの場合、displayWidthとdisplayHeightをそれぞれscreen.widthとscreen.heightに変更する必要があります。
そして、Processing3.xでは、frameが使えなくなったのでこの方法は使えません。

size()を使う
boolean setLocation_flag;

void setup() {
  frame.removeNotify();
  frame.setUndecorated(true);
  frame.addNotify();
  size(displayWidth, displayHeight);
  setLocation_flag = true;
}

void draw() {
  if (setLocation_flag) {
    frame.setLocation(0, 0);
    setLocation_flag=false;
  }
}

Fullscreen APIを使う(バージョン1.x, 2.x)

Processing1.x, 2.xでは、フルスクリーン用のライブラリをインポートすることでフルスクリーン表示ができます。
Fullscreen API
また、Processing2.xでは、一部機能(Fullscreen APIのキー入力での操作)が使えないため推奨されません。
FullScreen APIでは、size()で指定できる数値が決まっていて、非対応の場合、コンソールに
「FullScreen API: Display mode not supported: width x height」
と表示されます。
一般的なモニタ解像度が対応していると考えられるので、それに合わせてsize()を決めると正常に使えるはずです。
モニタ解像度の一覧

Fullscreen APIを使う
import fullscreen.*; 
FullScreen fs; 

void setup() {
  size(640, 480);
  fullScreen();
  fs = new FullScreen(this); 
  fs.enter(); 
}
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