PPPoEからIPoEへ移行しよう
2018年から、PPPoEのボトルネックを解消する方式として登場したIPoE。
最早、PPPoEを使う理由はなく、さっさと、IPoEへ切り替えた方が良いです。
ネットワーク技術者を中心として、PPPoEからIPoEへの回線切り替えを進めてる人が多いですね。
PPPoEとIPoEは何が違うのか、下記に記載した総務省の資料に出てる図が分かりやすいです。
NTE(Network Termination Equipment:ネットワーク終端装置・網終端装置とも呼ばれる)をISP毎に設置しなければならず、それが局舎のスペースの都合とかいろいろあって、簡単には増設できないことで、長い間、ISP業者とNTT東日本・西日本の間で揉めてました。
IPoEは、NTEが無くなり、ISP事業者は、VNE(Virtual Network Enabler)が提供するIPv6インターネットを提供するためのネットワーク設備等をローミングサービスとして利用して、ユーザにインターネット接続を提供します。
IPoEの背景などは、総務省のこちらの資料を見ると分かりやすいです。
NGNのISP接続(PPPoEとIPoE)に関する当面の方向性
NTTコミュニケーションズの法人向けIPoEで固定IPが1つ貰えるOCN 光「フレッツ」IPoE(IPv6)
で、VPN接続する設定について、ヤマハさんのサポートを頂いたので共有です。
RTX830のUIでは、OCNバーチャルコネクトサービスと表示されていて、なんじゃこりゃ?ってなって、NTTコミュニケーションズさんの営業さんも、「え?」みたいになって、調べてもらったら、OCNバーチャルコネクトサービスは、ISP向けの名称だそう。
現在、RTX830が品薄で、NTTコミュニケーションズさんはレンタルは中止しています。
だから、RTX830を使いたい場合は、購入となります。
個人向けサービスも、もちろんありますから、ご自宅の回線もさっさとIPoEに乗り換えた方がいいです。
設定
既に、
- 最新版Firmwareへのアップグレード
- IPoEの設定
- VPNリモート接続の接続方式やアカウント設定
は済んでいる前提です。
「詳細設定」→「NAT」→「NATディスクリプターの一覧」の20000のところの「設定」のボタンを押す。
「静的IPマスカレードの設定」に、以下のように入力する。
192.168.100.xはRTX830のデフォルトのネットワークアドレスで、192.168.100.1はRTX830のデフォルトのホストアドレス。
適宜、ご自身で設定されたアドレスに置き換えてください。
(うちの場合は、今回は、192.168.11.x)
- 識別番号:1 内側アドレス:192.168.100.1 プロトコル:udp ポート番号:500,4500
- 識別番号:2 内側アドレス:192.168.100.1 プロトコル:esp ポート番号:空欄
VPN接続でWebGUIにもアクセスできるように「管理」→「各種サーバの設定」で、「GUIへのアクセス許可」を「すべて許可する」にする
参考: PPPoEからIPoEに変更した際のレイテンシの散布図
IPoEに移行することで、PPPの軛から解放されて、レイテンシが安定・高速、スループットも大幅上昇の世界へ。