はじめに
今回はAWSのEBSについて学習しました。
内容も濃くまとめ上げるのも大変ですが頑張って記載していこうと思います。
Amazon EBS(Elastic Block Store)は、EC2インスタンスに接続できる永続的なブロックストレージサービスです。OSやデータベース、アプリケーションのデータ保存などに適しており、インスタンスを停止してもデータを保持できるのが特徴です。
一方で、EC2には一時的に使える「インスタンスストア」もあり、EBSとは性質が大きく異なります。
✅ 1. Amazon EBSとは?
・EC2インスタンスにアタッチ可能なブロックストレージサービス
・ボリューム単位で提供され、OSやDB、ログの保存先として利用
・永続性があるため、インスタンスを停止・再起動してもデータは保持される
・スナップショットを使ってS3にバックアップ可能
・アタッチ/デタッチが可能で、同一AZ内であれば別のインスタンスへ接続可能
✅ 2. EBSとインスタンスストアの違い
比較項目 | EBS | インスタンスストア |
---|---|---|
永続性 | あり(停止してもデータ保持) | なし(停止・終了でデータ消失) |
パフォーマンス | 安定、タイプにより異なる | 高速(ホストに直接接続) |
利用可能タイミング | インスタンスの起動後にアタッチ可能 | インスタンス起動時に割り当て |
コスト | 別途料金発生(従量課金) | EC2インスタンスタイプに含まれる |
バックアップ | スナップショット(S3)対応 | 不可 |
ユースケース | OS、DB、ログなど永続化したいデータ保存 | 一時ファイル、キャッシュ、バッファなど |
✅ 3. ストレージの種類の違い(EBS含む)
種類 | 特徴 | 代表例 | 主な用途 |
---|---|---|---|
ブロックストレージ | データをブロック単位で保存。OSが直接管理。柔軟で高性能 | Amazon EBS | OS、DB、ログ、アプリのストレージなど |
オブジェクトストレージ | メタデータとユニークID付きのオブジェクト形式で保存、HTTP経由でアクセス | Amazon S3 | バックアップ、画像・動画、静的ファイル |
ファイルストレージ | ディレクトリ構造で管理。複数インスタンスから同時アクセス可能 | Amazon EFS | ファイル共有、Webサーバーの共有領域など |
✅ 4. EBSボリュームのタイプと特徴
タイプ | ストレージ種類 | 用途 | 特徴 |
---|---|---|---|
gp3 | 汎用SSD | 一般的な用途 | IOPSとスループットのカスタム可能 |
io2/io2 Block Express | 高性能SSD | 大規模DB、重要なトランザクション系 | 高可用性・高IOPS・99.999%耐久性 |
st1 | HDD(スループット重視) | ビッグデータ、ログ処理 | 大容量、スループット重視 |
sc1 | HDD(低コスト) | アクセス頻度が少ないデータ | 最安、低パフォーマンス |
✅ 5. EBSの仮想化技術(Xen/Nitro)
仮想化方式 | 特徴 |
---|---|
Xen | 従来型。ハイパーバイザー型仮想化。EBSアクセスはハイパーバイザー経由 |
Nitro | AWS独自の高速仮想化。ハードウェア支援でEBSを直接I/Oできるため高速でオーバーヘッドが少ない |
✅ 6. EBSボリュームの共有方法
❗EBSは基本的に1つのインスタンスにしかアタッチできない
方法 | 説明 |
---|---|
Amazon EFS | ファイルストレージ。NFS経由で複数インスタンスと共有可能 |
NFSサーバー構築 | EBSをアタッチしたEC2をNFSサーバーにし、他のEC2からマウントして共有 |
✅ 7. その他の重要ポイント
・スナップショットから新しいEBSを作成して別のAZでも利用可能
・EBSの料金はプロビジョンドサイズとスナップショット保存量に応じて従量課金
・IOPSやスループットを増やすにはボリュームタイプ選択とパフォーマンスチューニングが必要
📝 まとめ
・EBSは永続ストレージであり、EC2インスタンスの主要なディスクとして使われる
・用途やパフォーマンス要件に応じてタイプを選択することが重要
・EBSは単一アタッチの原則があるため、共有にはEFSやNFSを使う
・Nitroなどの仮想化技術の進化により、EBSのI/O性能は大きく改善されている