(2020/9/16 22:00) 以下の四冊を追加
- 麻雀AIジム : Pythonで作る麻雀AI.pdf
- 株式会社アプリボット : ApplibotGems Vol.2
- コーゲンシティ生活課 : Unity Services ハンドブック
- 3DCGBOOK出版 : Substance Painter GLSL Shader API Cookbook
技術書典9の開催がいよいよ明日となりました! (2020/9/16 現在、開催中です)
→ 技術書典オンラインマーケットはこちら
しかし、前回に引き続きオンラインでの開催となり、やはりオフライン開催の時に比べて盛り上がりが今一つに感じます。
そこで、「ゲーム関連の技術同人誌情報」をまとめてみました。
技術書典の盛り上がりの一助となればうれしく思います。
ピックアップ方針
- 新刊のみピックアップしてます
- 私がゲームに関連ある技術と判断したものを問答無用でピックアップしてます
- 9/11 (金) 22:00 頃にオンラインマーケットに掲載されていたものをピックアップしてあります
- 上記の時間以降に審査が通ったものについては気付き次第追加します
- サークルカットは引っ張ってくるのはしんどいので割愛してます
- 200 冊を超える新刊リストから目視で引っ張ってきているので漏れがあるかもしれません
- 掲載が漏れている本を見つけた場合はお気軽にご一報ください
- 概要部は本の紹介文冒頭を雑に抜粋しています
- 興味を惹かれたらなるべくページに飛んで、全ての紹介文に目を通してみてください
見方
サークル名 : 本のタイトル
ページ数、値段 (記載がある場合)
概要 (本の紹介の冒頭を抜粋)
グラフィックス
3DCGBOOK出版 : アーティストのためのHLSL for Maya ピクセルシェーダー『応用編』
電子版 : 51 ページ / 800 円
"アーティストのためのHLSL for Maya ピクセルシェーダー『入門編』"の続編となります。
本書のゴールは、「プログラムで汎用的なシェーダーを作れようになる!」ことを趣旨に執筆しております。
すらりんラボ : DirectX12 への統一理論
電子版 : 60 ページ / 1,000 円
DirectX12 の一般的にはなかなか知られていない側面について記述した同人誌です。
実際に使える場面があるかどうか、役立つケースがあるかどうかも不明ですが、1つの読み物として DirectX12 に興味のある人はいかがでしょうか?
FADIS PRESS : 3DモデルフォーマットglTFに詳しくなる本
電子版 : 88 ページ / 500 円
3Dモデルを保存するためのファイル形式としてKhronosグループが標準化しているglTFがどのような構造で3Dモデルを記録しているかを解説し, glTFを読んでレンダリングするアプリケーションを書く方法を紹介します.
CANDY CHUPS Lab. : vvvvGammaでCGプログラミングやってみる本
電子版 : 64 ページ / 1,000 円
技術書典4,5,6と続けて刊行してきたvvvv本の最新巻です!おそらく世界初のvvvvGamma本です!
2019年に突如として発表されたvvvv-gammaについて触れることのできるハンズオン本になります。
3DCGBOOK出版 : Substance Painter GLSL Shader API Cookbook
電子版 : 87 ページ / 2,000 円
Substance PainterでGLSLを利用したカスタムシェーダーを1から作るための技術書となります。
本書の最後では、Substance Painterの使い方から始まり、最後には独自のトゥーンシェーダーを開発するまでを行います。
Unity
UNIBOOK12 : 日本アンドロイドの会Unity部
電子版 : 110 ページ / 500 円
大好評『UNIBOOK』シリーズ第12弾! 全6章110ページ、6名による書き下ろしでお届けします。
今回もこれまでの路線から外れずに「書きたいことを書く」というテーマで好き勝手にやらせていただきました。
執筆陣は様々な分野で活躍している方たちばかりです。普段関わりのない分野の知識を得ることが出来ると思います。
みる会 : コンピュータビジョンとUnity ML-Agentsの追加補足情報
電子版 : 2 ページ / 0 円
「コンピュータビジョンとUnity ML-Agents」の無料追加補足情報です。
すらりんラボ : Unity で使う C#/DLL マーシャリング事典
電子版 : 76 ページ / 1,000 円
電子 + 紙セット : 76 ページ / 1,000 円
ゲームエンジン Unity を使いつつ C# でネイティブDLL(.so)を使うのにマーシャリングで苦戦していたりはしないでしょうか?
通常の .Net framework でのマーシャリング情報は数多く見つかりますが、Unity を対象としては書かれておらず、それがまた苦労の原因になっているように思います。
そこで Unity 特化型のマーシャリング本の登場です。
染井吉野ゲームズ : Unityシェーダープログラミングの教科書4 SRP[1]URP/Litシェーダー解説編
電子版 : 122 ページ / 2,000 円
電子 + 紙セット : 122 ページ / 3,000 円
本書は「Unity シェーダープログラミングの教科書シリーズ」の第4巻であり、同時に「Unity シェーダープログラミングの教科書SRPシリーズ」の第1巻になります。
Unity では、これまで長らく使われていたレンダーパイプラインの将来的な代替機能として、次世代レンダーパイプライン「Scriptable Render Pipeline」、通称「SRP」を開発しました。
SRPは非常に大規模なシステムです。本書ではそのとっかかりとして「SRPの概要」、「SRPの構築済みレンダーパイプラインUniversalRP(通称URP)」、「URPの中核となるシェーダーコードであるLit シェーダー」について解説します。
unicorn : Unity3Dゲーム standardミニ講座
電子版 : 143 ページ / 500 円
Unity3Dゲーム standardミニ講座を販売しています。
Unityのvrは2019.4LTS 日本語版unityで解説をしています。
本書は、これから初めてunityをやる人向けに作ったUnity入門の本になります。
味噌とんトロ定食 : 広告付きモバイルゲームの作り方
電子版 : 61 ページ / 1,000 円
簡単なゲームを簡単に作れる時代はすでに来ている!言い訳している段階はとうに過ぎ去っていたのさ!
というわけでゲームを作ります。
ですが、ゲームの作り方(Unityの使い方)を書いているわけではありません。
Unityを使ってゲームを作るまでと作ってから広告をつけてストアに登録するまでをまとめました。
株式会社サイバーエージェント ゲーム事業部 : UniTips Vol.6
電子版 : 190 ページ / 1,000 円
サイバーエージェントのゲーム事業部に所属しているエンジニアが最新技術の紹介や、実際のプロジェクトで培った知見を元に、Unityでの開発に役立つTipsを紹介する技術書です
株式会社アプリボット : ApplibotGems Vol.2
電子版 : 102 ページ / 1,000 円
株式会社アプリボットに所属しているエンジニアが各プロジェクトでの開発で得た知見を元に、様々な技術について紹介するTips集です。
ジャンルはUnityからサーバー、インフラまで幅広いジャンルの本です。
コーゲンシティ生活課 : Unity Services ハンドブック
電子版 : 130 ページ / 1,000 円
Unity Servicesは、ゲームを作ったり運営したりする上で有用な、Unity Technologiesが提供しているサービスです。
Unityを使ってゲームの開発ができても、ゲームプレイヤーからのフィードバックが得られなければ運営は長続きしません。
ゲームから収益を得られないと、次に作りたいと思っているゲームの開発に繋がりません。
これらのような「ゲーム開発・運用中の悩み」に対してのソリューションとなり得るのがUnity Servicesです。すべてのケースで100%当てはまるわけではないですが、これを知っていればもっと楽ができた、これをやっていればゲームがもっとおもしろくなった、というナレッジをすべてのUnityデベロッパーにお届けできればと思います。
Unreal Engine 4
株式会社ヘッドハイ : CRI ADX2でつくるUnreal Engine 4サウンドエキスパンション
電子版 : 522 ページ / 0 円
Unreal Engine 4を使ったゲーム開発において、サウンドの機能を拡張するプラグイン「ADX2」を利用して様々な演出を作るためのガイドブックです。
個人ゲーム開発社のほか、これから仕事でADX2を触る方や、UE4で「サウンドのクオリティを上げたい!」「Androidでの音の遅れをなんとかしたい!」という方におすすめです。
トゲトゲ団 : UnrealEngine 4 Introduction to RHI
電子版 : 69 ページ / 1,000 円
UnrealEngine4にてC++でグラフィックスを扱う場合に必ず登場するRHI(Render Hardware Interface)の初歩を解説した本です。
RHIって何やねん、という話から、RHIを使って何かを描画するために必要な情報が記載されてます。RHIについてどこから手を出したらわからない人は、ぜひ。
サーバ・クラウド
ねこじょーかー : 猫でもわかるPlayFab入門 〜君もPlayFabマスターに!〜
電子版 : 114 ページ / 1,500 円
今までありそうでなかった、PlayFab の参考書を日本で初めてつくりました!
本書の目的は、PlayFab を触ったことがない人が、ログインやデータの操作、ストア機能の実装までをひと通りできるようになることです。
ねこじょーかー : 猫でもわかるPlayFab自動化編〜PlayFabの高みを目指そう!〜
電子版 : 113 ページ / 1,500 円
【注意】
本書は「猫でもわかるPlayFab入門」の知識が前提となります。
https://techbookfest.org/product/6377626595753984
サーバー処理はかなり難解
PlayFabを使いこなす上で自動化まわりの機能の理解は欠かせません。しかしながら、自動化まわりの機能は便利ですが学習コストが高く、なかなか手を出しにくい分野であることも事実です。
基礎的な内容から勉強し始め、サーバー処理をひと通り理解するまでに「120時間以上」を費やしてしまいました。みなさんが同じように時間を使わなくて済むように、自動化編として情報を凝縮し、この本にまとめています。
ねこはうす : ねこはうす通信創刊号
電子版 : 60 ページ / 500 円
電子 + 紙セット : 60 ページ / 750 円
よろず本です。
Mastodon インスタンス運用している話
17周年を迎えたとあるMMOユーザ向けのインスタンス
構成や監視、コミュニティの運用、お金のこと、DBから引っ張った各種データを紹介
ブラウザ
るてんのお部屋 : JavaScriptでリバーシゲームをつくろう
電子版 : 473 ページ / 1,800 円
ライブラリを使わずに、全てのコードを書いて、リバーシゲームを作り上げるところまでを徹底解説した本です。
コードの全ての行を解説しています。400ページ以上かけて、徹底的に解説します。
るてんのお部屋 : HTML5とJavaScriptで作る タワーディフェンス 全コード
電子版 : 48 ページ / 1,000 円
タワーディフェンス ゲームの全コードを掲載して解説した本です。HTML5+JavaScriptで、ライブラリを使わずに開発しています。
サンプルとして『Defense++』と『アマビエディフェンス』という、2本のタワーディフェンス ゲームが付属します。
fkuMnk : 実録スターデストロイヤーゲーム開発記
電子版 : 138 ページ / 500 円
■ 本書の構成
この本は、日記風の体裁で書かれており、8月1日から31日までの間に行ったコンピューターゲーム開発の記録を、1日毎に一つの編として収録しています。
本書の執筆にあたり、Phaser3というゲーム開発フレームワークをHello Worldの状態から実際に習得し、1ステップずつ必要な技を学んでいく様子を記録しました。
その他
へにゃぺんて : シェルスクリプトでゲームボーイプログラミング入門
電子版 : 56 ページ / 0 円
電子 + 紙セット : 56 ページ / 500 円
筆者が開発し使用しているシェルスクリプト製のz80アセンブラなどを使用して、
・タイルによる背景描画
・キー入力
・画面スクロール
までをステップバイステップで行います。
つみれ書房 モバイルゲーム運用プランナーのためのマスターデータ入門
電子版 : 58 ページ / 750 円
「まえがき」&各章「はじめに」全文試し読み
内容がとにかくニッチであり、誤って買ったときのがっかり感はすごいと思いますので、noteに試し読みできる記事を公開しています。購入前に必ず試し読みの上御購入いただきますようお願いいたします。
https://note.com/tsumire_sunajima/n/n3f741c78bba5
ヤマブキ計算所 : PokéAI #4:金銀汎用行動選択モデル編
電子版 : 72 ページ / 500 円
人工知能技術を活用して、ポケモンバトルの戦略を自動的に構築する手法を研究します。
強化学習などの技術を応用する方法や実験結果の解説を掲載します。
第4巻では、どんなパーティの行動選択でも行える単一のモデルを強化学習することがテーマです。
過去の巻がなくても読めるよう配慮しています。
ぴこかんむり&温泉BBA : alexa APL マニアックス2
電子版 : 32 ページ / 500 円
Amazon Echoシリーズなどに搭載されるVoiceUIサービス「Alexa(アレクサ)」は、カスタムスキルという形で個人が開発した機能を簡単に作成・公開することができます。本誌はその中でも画面の表示を制御する言語「APL(Alexa Presentation Language)」というスクリプト言語にスポットをあて、フル活用どころか重箱の隅までつつきまくり「えっ、こんな事までできるの」という驚きとともに、Alexaカスタムスキル開発(の深い沼)に興味を持って頂くことを目論むシリーズです。3冊目となる本誌では、VoiceUIデバイスなのにリズムゲームやブロック崩しを試作し、公開したソースコードの解説や奥深いTIPSなどを列挙する内容となっています。
麻雀AIジム : Pythonで作る麻雀AI.pdf
電子版 : 32 ページ / 500 円
この記事では麻雀ゲームライブラリの使い方と麻雀AIの仕組みについて解説します。
最近話題の麻雀AI Super Phoenixの論文のざっくりとした解説も記載しました。
もし麻雀AI 開発に興味をお持ちでしたら、この記事をきっかけとしてチャレンジしてみませんか?
所感と宣伝
リストを書き出す前はゲーム系の本少ないな、という印象だったのですが、実際に調べ始めると割と数があったので非常に嬉しく思います。
(23 冊 → 新刊の内約 10% 程度!!)
ジャンルもグラフィックからゲームエンジン、ブラウザ等多岐に渡っており、私も調べながら段々とテンションが上がってきました。
明日は爆買いしようと思います。
最後に……。
前述した通り、今回の技術書典は残念ながらオンラインの開催です。
技術書典を初め、同人イベントはオンライン開催になって少し活気が失われてきているように個人的には感じています。
しかし、入手した本を SNS にアップしたり、情報を拡散する等、オフライン開催同様に参加者が盛り上げていくことはできるのではないかと思います。
そして、こうした盛り上がりが(自分も含む)筆者の方々後押し、更なる盛り上がりに繋がるのではないかと思います。
是非参加者皆で開催を盛り上げていきましょう!!
※最後にちょっとだけ宣伝です※
新刊ではありませんが、私自身も以下のネットワークプロトコルの解説本を頒布予定です。
ゲーム業界と非常に相性の良い技術の話となりますので、興味のある方は是非目を通してみてください。
猫耳堂 : 『くいっく』DATAGRAM編
本書取り扱う QUIC DATAGRAM は QUIC 上で UDP のような信頼性の低い通信を行う為の拡張です。
RUDP や SCTP の代替となることが期待されてますので、特にゲーム業界でネットワークに関わっている方に読んで頂きたいと思っています。
【どんな本なの?】
・本書を含む『プロトコル解説シリーズ』は、対話形式で気軽にプロトコルについて学ぶことを目的とした技術同人誌シリーズです
・第一弾である『くいっく』HTTP/3編ではHTTP,QUICの概要を解説しました
・第二弾である本書ではQUICの拡張であるAn Unreliable Datagram Extension to QUIC(以後QUIC DATAGRAMと記載)についての解説を行います
・シリーズを通し、プログラムに似た魔法が発展している異世界を舞台に軽いストーリー仕立てで解説が進行します