3
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

開発ディレクターについて考える

Posted at

はじめに

WEBやアプリなどのシステム開発には、プロジェクトマネージャーとは別に「開発ディレクター」という職種が存在します。

主にプロジェクトの中で開発チームの統括をするポジションですが、まだ認知度はそれほど高くないらしい。

今回は、開発ディレクターの役割や重要性について調べてみました。

開発ディレクターとは

まず、開発ディレクターの役割をAI(Graffer AI Studio)に聞いてみると、下記のように返答が返ってきました。

開発ディレクターは、プロジェクトの開発全体を統括し、開発チームの指導やリソースの管理、プロジェクトの進行管理、品質管理などを行う役職です。
彼らはプロジェクトの成功に向けて戦略を立て、チームメンバーと協力して目標を達成する役割を果たします。

「プロジェクトの中の開発チームのリーダーとして、メンバーのリソースを管理し、開発スケジュールや仕様書を作成し、テストを実施し成果物の品質を管理、統括する」ことが開発ディレクターの役割です。

しかし、これだけ読むとプロジェクトマネージャーと何が違うの?ってなりますよね。
実際に明確に開発ディレクターと定義せずにプロジェクトマネージャーとして開発ディレクターの仕事をしている方も多いと思います。

実際に開発ディレクターはプロジェクトマネージャーとは以下の点で大きく異なります。

開発ディレクターとプロジェクトマネージャーの違い

役割の範囲

  • プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の計画、実行、監視、制御に責任を持つ。
  • 開発ディレクターは、開発チームの指導やリソースの管理、品質管理など、開発プロセスに関連する業務に特化している。

技術的な深さ

  • プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの全体像を把握し、スケジュールやリスクなどの管理を行うが、深い技術的な知識は必ずしも求めらない。
  • 開発ディレクターは、開発プロセス、技術トレンド、プロジェクトで使用される技術スタックなどについての専門知識が求められる。

チームリーダーシップ

  • プロジェクトマネージャーは、プロジェクトチーム全体のリーダーとして、メンバーの指導やモチベーションの向上に取り組む。
  • 開発ディレクターは、開発チームのリーダーとして、開発プロセスや品質管理において、より具体的な指導や管理を行う。

ビジネスの視点

  • プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの目標をビジネスニーズに合わせて定義し、プロジェクトの成功を確保する役割を果たす。
  • 開発ディレクターは、ビジネスニーズを理解し、開発戦略を立てることによって、プロジェクトの成功に貢献する。

上記のようにプロジェクトマネージャーと開発ディレクターではまず役割や責任の範囲が違います。
プロジェクトマネージャーはビジネスサイドの知識と判断が必要とされ、開発ディレクターはプロジェクトマネージャーよりも技術的な知識と視点が求められます。

具体的に開発ディレクターの仕事には以下のようなことがあります。

開発ディレクターがやること

開発手法と仕様の策定

プロジェクトにおいて最適な技術スタック(開発言語、フレームワーク、ライブラリ、ツールなど)を検討し、どのような開発手法で進めていくのかをクライアント(もしくはプロジェクトマネージャー)に提案します。

開発スケジュールの作成・管理

納期までに滞りなく納品できるようにするために開発スケジュールを作成します。
作成したスケジュールに則って進捗状況を把握し、遅延がある場合は改善策を立てるなど対応します。

開発リソースの管理

エンジニアの工数の把握と管理の他にも開発環境を用意する必要があります。
エンジニアが効率的に開発が行えるように整備するのも開発ディレクターの仕事です。
開発リソースが不足した場合は、プロジェクトマネージャーやエンジニアと連携し対処します。

品質管理

開発工程において発生するバグや不具合を最小限に抑えるためのテスト計画を立てるのも開発ディレクターの仕事です。
コードレビューや単体テスト、結合テストなどのテスト計画を作成し、計画を元にテストを実施しプロジェクトの品質を担保します。

開発ディレクターをアサインすることのメリット

開発ディレクターがアサインすることでコストもかかるため小規模~中規模開発では開発ディレクターがアサインされないプロジェクトは多くある。

また、組織やプロジェクトによっては、プロジェクトマネージャーと開発ディレクターの役割が重複している場合も多く、棲み分けができていない場合も多い。

開発ディレクターを適切にアサインすることで以下の点でプロジェクトにとって大きなメリットがある。

  • 開発進行速度アップ
  • システム上の障害や問題の事前検知と早期アラート化
  • 開発ルール等の徹底

最後に

開発ディレクターは、プロジェクトの規模が大きくなればなるほど必要なポジションです。
開発ディレクターの役割を明確に定義・理解して適切にアサインすることでプロジェクトは技術面はもちろん運用面でもより安定的に進行することができます。

今回は開発ディレクターについて考えてみました。
これからも一人前の開発ディレクターになるために必要なスキルや気づいたことなどを発信をしていこうと思います。

:point_up_tone2:つづく

3
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?