概要
PICO4をPCとUSBケーブルで有線接続した状態で、VirtualDesktopを使用する方法のメモ。
PICO4をPCと接続した際に、ADBでRNDIS機能を有効化することでWifiを介さずにUSB経由で直接通信させます。
私の環境では、ネットワークで12ms程度遅延してたまにスパイクが発生していたのが、2ms程度で安定するようになりました。
正規にサポートされている方法ではないので自己責任で。
もっとこうした方がいいよって情報がありましたら連絡お願いします。
参考
上記から、RNDISを有効化するコマンドは変更しています。
方法
adbをインストール
Android Studioをインストールしても良いし、adbのみ使いたいならスタンドアロン版のAndroid SDK Platform-Toolsでも良い。
PICO4のUSBデバッグモードを有効化
1.PICO4にて、設定 > 一般 > デバイス情報 > ソフトウェアバージョン
を7回クリック。
- 開発者タブが追加されているので、USBデバッグが有効になっていなければ有効化
ADBを使ってRNDISを有効化
1.PICO4をUSBケーブルでPCに接続
2. インストールしたadbを用いてRNDISを有効化
コマンドプロンプトにて、
adb shell svc usb setFunctions rndis
RNDISを無効化したければsetFunctionsを引数無しで実行。
adb shell svc usb setFunctions
バッチファイルにしておくのをおすすめ。
ネットワークアダプターのMetricを調整
PICO4を介してインターネットアクセスすると遅くなるのでアダプターのMetricを調整する。
コマンドプロンプトにて
route print
を実行すると、IPv4 ルート テーブルにてネットワークアダプタのメトリックを確認することができる。
普段使っているネットワークアダプタのメトリックをPICO4のアダプタのメトリックよりも小さく設定する。
Windowsの設定 > ネットワークとインターネット > アダプターのオプションを変更する
でネットワークアダプタの一覧を表示する。
普段使っているネットワークアダプタを右クリックし、プロパティを開く。
インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)のプロパティを開き、詳細設定から自動メトリックのチェックを外してメトリックを設定。
(IPv6もやった方がいいのかな...?)
注意
一度USB接続を解除すると、RNDISは無効化された状態となってしまいます。
PCに接続する度に有効化してください。
RNDISが無効な状態でVirtual Desktop接続がされると、一度Virtual Desktopを終了しないとUSB経由で通信してくれないようです。