#前書き
「『運』がない」、「ツイてない」、「どうして自分だけ・・・」。こう考えた事がある人は多いのではないだろうか。
それは、もしかして自分の考え方、日々の行動が引き起こしていることかもしれない。
「『運』は自分がこしらえるもの」
そう話すのは、作家、宇野千代のコトバである。
先日読んだ、致知出版社[『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』][1]の一節である。
[1]:https://www.amazon.co.jp/1%E6%97%A51%E8%A9%B1%E3%80%81%E8%AA%AD%E3%82%81%E3%81%B0%E5%BF%83%E3%81%8C%E7%86%B1%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B365%E4%BA%BA%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8-%E8%97%A4%E5%B0%BE%E7%A7%80%E6%98%AD/dp/4800912474先日の一日一話
宇野に限らず、この本の先人たちには『運』について語る人が比較的多い気がする。
どの先人も皆、世の中で名声を得てきた著名な成功者たちである。その誰もが、偶発的な運命というより、宇野のように、自分の気持ち・行動の帰結的な結果としての『運』を語っている。
私の人生の愛読書、『ジョジョの奇妙な冒険』でも、岸部露伴によって語られていた。
ぼくは自分の『運』をこれから乗り越える!!
と。
ジャンケン勝負での話ではあるが。
何かそこには「真理」が隠されているに違いない。。。
と思って調べてみた話。
#本題 科学的に証明された"運を引き寄せる法則"
意外とすぐに見つかったの件。
この記事によると、
ハートフォードシャー大学の心理学教授のリチャード・ワイズマンは「運のいい人」と「運の悪い人」を対象に調査を行い、両者の人生に異なる成果をもたらすのはまったくの偶然か、不気味な力か、それとも何か本質的な違いなのかを検証した。その結果、運は単なる偶然でも超常現象でもなく、その人の選択によるところが大きいことが明らかになった。
という。1000人以上の被験者による複数の実験で科学的検証を試みて実証したとのこと。
さらに、記事では別の教授の理論も紹介されていた。
コーネル大学の心理学教授、ティモシー・ギロヴィッチによれば、人びとは、**失敗したことより行動を起こさなかったことを二倍後悔するという。なぜだろう? 私たちは失敗を正当化するが、何も試みなかったことについては、正当化できないからだ。**さらに、歳を重ねていくにつれ、人は良いことだけ覚えていて、悪いことは忘れてしまう傾向にある。そんなわけで、単純に多くのことを経験すればするほど、年老いたときに幸福感が増し、孫に聞かせる武勇伝も増えるというわけだ。
なるほど。先人たちのコトバや、露伴の行動は理にかなったことであったか。
とはいえ、『運』とはその定義自体があいまいなもの。
「自分は『運』がいい。『運』が悪い」と考えるは、結局、その人の考え方次第ではないだろうか?
と、ここまで書いておきながら元も子もない話をしてしまった。
#実践 『運』をこしらえる3つの習慣
『運』-要はその人の考え方次第だ。それが「真理」という結論に達したわけだが、どうせなら「『運』がいい」方が良いに決まっている。
ならば、どうやれば『運』をこしらえることが出来るのか?
あるサイトの記事でそのヒントを見つけた。
ある種のマインドセットである。
3つの習慣を実践してみなさい、と。詳細は記事を参照されたいがポイントだけ引用する。
###1.「アプローチシート」で “できる自分” を具体的にイメージする
前出の西田氏がポイントとして挙げているのは、ワクワクするような将来のイメージを考えて自分の脳を「だます」ことです。
出来れば紙に書いて、普段見えるところにある壁などに貼っておくことが良いとのこと。これはこれまでも良く見かけるものだ。
###2. 普段から「ポジティブな言葉」を使う
普段使う言葉に気を配ることも、意識を変えるコツになります。前出の中島氏によれば、普段から肯定的な言葉を使っていると自己肯定感が高まるのだそう。その実例として、中島氏は「声かけの実験」を紹介しています。
小さな子どもに対して、水が入ったコップをテーブルまで運ぶようにお願いするとします。その際、「絶対にこぼしちゃダメだよ」と失敗を想像させるような言葉を投げかけるよりも、「しっかり持てばいいんだよ」と成功をイメージさせるような言葉を投げかけたほうが、きちんと運べる確率が高くなるのだとか。人間の心理や行動は言葉の影響を多分に受けるのです。
中島氏は、書籍『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書』において、以下のような**“否定語→肯定語の変換”**を紹介しています。ついネガティブなことを言いそうになったら、それを前向きな言葉に変換する癖をつけてみましょう。
疲れた→よく頑張った
嫌だ→〇〇だとうれしいな
どうせダメだ→きっとうまくいく
もうダメだ→なんとかなる
緊張するなよ→いつも通りでいいよ
これは日々の意識が大切だ。ポジティブなワードを使うように意識する。ネガティブなワードを使わない。ポジティブな言葉に変換して使う。
よし、今日からやってみよう。
###3.「できたことノート」で小さな成功体験を積み上げる
嫌なことに遭遇すると、そればかりに頭を支配されてしまいますよね。でも、仕事がうまくいかなかった日にだって、上司に怒られてしまった日にだって、「よかったこと」や「うまくいったこと」はあるはず。自己肯定感を高めて「自分はできる!」という思いを生み出すには、こういった成功体験に意識を向けてみることもまた大切です。
そこでご紹介したいのが、行動科学専門家の永谷研一氏がすすめる**「できたことノート」**。これは文字通り、その日「できたこと」や「よかったこと」をノートに3つ書き出すという手法です。
書く内容はどんなに些細なことでも可。「今まで任せてもらえなかった仕事を上司から初めて頼まれた」「営業時に大きな声で挨拶をしたら先方が喜び、その後の商談が弾んだ」「電車で妊婦さんに席を譲ったら『ありがとう』といわれた」といったものでもかまいません。
実際に「できたことノート(成功記録)」をつけてみたライターも、以下のように感じたと書いています。
・「自分が自分を誇らしいと思うことを、自分自身が無意識のうちに制限していた」と気づいた
・成功記録は「自分の価値を認めてくれる証人」「自分の成果を目撃している証人」である
(『就寝前に「成功記録」を書くメリットがすごい。失敗だけじゃなく成功にも目を向けるべき本当の理由。』より)
嫌なことばかりでなく、ぜひ自分の成功体験に注目する癖をつけましょう。それが少しずつ自信を生み出し、前向きな考え方へと導いてくれるのです。
ふむ。この記事のライターさんも実践してみて気づきがあったと書いてある。
ちょっと大変そうだがこれもやってみよう。日々の日報とかで。その日に3つ出来た事を振り返って書いてみよう。
#後書き
『運』とは、不確実であいまいな要素。しかし、人間、誰もが気にしている要素であると思う。
自分自身の心構え、行動で、『運』を味方につけることができるなら、そりゃ実践するしかないよね。という、有言実行宣言でありました。
皆さんの参考になれば幸いです。