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知力は裏切らない

Last updated at Posted at 2022-02-11

前書き

『筋肉は裏切らない』とは、どこかのボディビルダーの先生の名言。
『知力は裏切らない』とは、日課の今日の記事を読んで思った私の言葉である。
どちらも、自分が努力しただけ、積み重ねただけ蓄えられるのだ。サボればサボった分だけ衰えるのだろう。

本題【10月19日】 脳にベクトルを持つ 加藤俊徳 「脳の学校」代表取締役・医師・医学博士

加藤俊徳。医師・医学博士。14歳のころに脳を鍛える方法を探求しようと医学の道を志したという。
その志を貫き通し、医大生となり、医師となり、日本やアメリカで脳に関する医療と研究に携わった。
その知識と研究成果を著書や「脳の学校」等の活動を通して世の中に広めている。
1961年生まれ。御年、今年で61歳。

加藤が語るのは、「脳を変化、成長させていくための具体的な方法」
脳が活性化していくことが何故良いのか?については、この本の記事では具体的に触れられていないが、まあ、良さそうなのはわかる。
記事によると、人生において『成功を掴むことができる』人や、『人間的にも魅力的な特徴』が豊かで、『飛躍的な成長』が期待できるらしい。

『まず大事なことは、脳にベクトルを持つという事です。
 人間というのは、得意な脳番地でものを考えます。人生において何らかの明確な目標を持ったり、自分の得意な分野を作り上げていくことは、そこで活性化される脳番地を中心に物事を考えることに繋がります。
 そしてそれがその人の思考の視点となるのです。
 強い目的をもってまっしぐらに進んでいく人の脳が著しく活性化され、成功を掴むことができるのは、脳の観点からも得心できるのです。
 逆に、漫然と人生を過ごしている人は、脳にベクトルがないために思考の視点が定まりません。人間的にも魅力的な特徴に乏しく、飛躍的な成長もあまり期待できないと思います。
 日々を漫然と過ごさないためにも、先にやることを明確に設定することが大事です。明確な目標があることによって、それに対応する脳番地が活性化されるのです。
 目標が定めにくい人は、尊敬する人物をイメージすることをお勧めします。その人に追いつき、追い越そうとすることで、脳には容易に一つの方向性が与えられます。』

なるほどな。『脳にベクトルを持つ』か。目標や計画を立てたり、尊敬する人を真似て追いつこう、追い抜こうと考えることが、脳を活性化させる。その種の思考の脳の番地(エリア)を中心にして、か。
分かりやすいな。私は医者ではないが、生物学的見地にたってみてそりゃそうだろうとは分かるけれども、あらためて脳の専門家から言語化された説明を読むと納得感がある。
目標もなく漫然と生活していると、つまり、「ぼーっと生きている」と脳は活性化されないままで、成長も成功も魅力も得られないというわけだ。チコちゃんにも叱られるしな。

『前向きという言葉がありますが、その本当の意味は、前向きに計画を立てることです。先にやることは、できるだけ明確で、また長く継続できるものがいいでしょう。
 そして、そのことを通じて社会と関わることが大事です。
 社会との接点を持つだけで、人間は否応なく様々な脳番地を使うことになります。社会と関わることは、脳を働かせる最も簡単な方法なのです。
 その意味で、私は定年には断固NOを言いたいのです。
 脳には定年がありません。社会が定年を決めているだけです。脳の見地から言えば、定年は今までやってきた脳の使い方から離脱することと言えます。
 それまでは、会社に行くだけで、それに必要な脳番地が働き、脳が鍛えられていました。会社を辞めると、それが全く使われなくなります。楽になったと思うのはわずかな間で、
 しばらくすると、それまで簡単にできていたこと、得意だったことがうまくできなくなり、その状態をほおっておくと、数年で惚けてくるのです。
 定年で会社から離れ、社会的な活動が激減した人が、それまで以上に脳を使うことは大変なことです。定年後も脳の伸びるエネルギーを維持していくためには、それなりの工夫と努力が必要になってきます。』

うむ。恐ろしい。。。分かりやすく言うとボケ老人になるということだ。
加齢による年齢的な老化のことを言っているのではない。いや、それはあるが、老化が加速するということだ。
この記事は2008年の記事だからそんなに古い記事ではないけれども、ワークライフバランスのコトバはもうでていた頃だろう。
何も働くことだけが人生ではないのであるが、大多数のひとが生計をたてるためにも働いている訳で、一個人として、社会のレールにのっかっているだけのトロッコの上に座っているだけの人間じゃあ危険だということである。

いや、定年までは自分でも何かしら前に進むためのエンジンやハンドルを持っていたのかもしれない。
それが定年後、自分自身で動かす道具がパタンと無くなった瞬間に、最初はああ楽ちんだと思ってはいるが、もう自分自身でコントロールできないのである。
敷かれたレールの上に乗っかったトロッコのように。進むのか、止まるのか、戻るのかも他人任せ。自分で考える気力も能力も消え失せるのである。

「脳を鍛える」とは、筋トレと同じだな。
肉体的には別にマッチョにはなりたいとは思わないけれども、いつまでも健康に自走できる筋力は維持していたい。
脳における筋トレは「思考」のトレーニングだ。仕事でも趣味でも生活でも、日々の自分の生活の中で「思考すること」を鍛える。
「思考停止」した人間にならないように、前向きに貪欲に興味あるものに好奇心を持ち続けて、自分の「知力」を積み上げていく。
「筋肉は裏切らない」とはどこかの筋トレ推奨者のコトバ。
「知力」もきっとそうだろう。自分が努力しただけ、積み重ねただけ蓄えられるのだ。サボればサボった分だけ衰えるのだろう。

(参考)
加藤俊徳 -Wiki

脳の学校代表・加藤俊徳プロフィール ー脳の学校

後書き

ちなみに、『筋肉は裏切らない』 について調べてみると、2018年にNHKの番組の『みんなで筋肉体操』という番組で発信された言葉だったようである。
私は、Twitter上でTestosterone氏から教わった言葉だったのですが。
Testosterone氏にはいつも励まされているが、長引くリモートワークで運動不足による体力減少が課題となりつつあるので、『みんなで筋肉体操』にもお世話になってみようかと思う今日この頃です。

以上、皆様のお役に立てば幸いです。

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