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「失敗」を恐れているサラリーマンたちへ

Last updated at Posted at 2021-09-22

前書き

 致知出版社[『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』][1]の一節の感想文である。
[1]:https://www.amazon.co.jp/1%E6%97%A51%E8%A9%B1%E3%80%81%E8%AA%AD%E3%82%81%E3%81%B0%E5%BF%83%E3%81%8C%E7%86%B1%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B365%E4%BA%BA%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8-%E8%97%A4%E5%B0%BE%E7%A7%80%E6%98%AD/dp/4800912474

 今日読んだ記事で、10年前に言われた上司のコトバを思い出した。
 今の仕事で、自分の考えやアイデアを実行することを躊躇している人がいるとしたら読んでほしいと思って紹介する。
 (最初に断っておきますが、個人事業主や経営者の方の参考にはならないと思います)

本題
【5月30日】ナンバー1とナンバー2の違い
 古森重隆 富士フイルムホールディングス会長兼CEO

古森重隆。元富士フイルムの経営者。入社以来営業畑を歩みトップに上り詰める。
数々の構造改革を断行した。2004年は主力のフィルム事業からの撤退を英断。
その後請われてNHKの経営委員会の委員長も務めた。
1939年生まれ。御年、82歳。

古森さんが語るのは自らの会社のトップ(ナンバー1)としての経験。
そこからナンバー1とナンバー2の違いについて語る。

『主力の写真フィルム事業から相当思い切った構造改革をやろうというんですから、反対もたくさん出てくるし、
 新規分野もどこに投資するかで意見も割れます。そこで会社の経営資源を全部洗い出し、市場を徹底分析して、
 ここぞという分野を定めて投資したんです。例えば液晶の材料、インクジェット、化粧品、医療機器、医薬品といった分野です。
 自前でやっていては機を逸するので、積極的にM&Aを働きかけ、インクジェットプリンターのヘッドで世界一の会社を買収しました。
 医療のITシステムの会社や製薬会社など、あわせて三十社近くを買い、この十年間で六千億くらい投資しました。』
『何が当たるのか、読みに読んで決める。決めたらやる。経営者として、百の判断をしたら百間違えないつもりで私はやっています。
 絶対間違えないぞと。そのためにはいろいろ情報も必要ですが、それが全部揃うまで待っていては機を逃してしまう。
 不完全な情報から本質を見極めなければならないから確かに難しい。』

ふむ。繰り返し語られる、『機』。ビジネスは『機』だ。いくら素晴らしいことをやろうとしていても、『機』を逃す会社は成長しない。
ネットの記事によると、古森さんは本業である写真フィルム事業の衰退に危機感を感じ、課長・部長時代から経営に訴えていたという。
だが、当時はまだまだフィルム事業での収益が好調な時代。当時の役員は耳を貸さなかった。
そして、自ら社長になると改革を決断・実行した。大規模なリストラ実行も決断した。

古森さんは続ける。

『私も一つ、二つは間違えました。会社の存続に関わるような問題ではありませんでしたが、その程度で済んだのは、やはり百決めたら百間違えない
 という気魄(きはく)と精魂を込めてやっているからです。そうやって毎日仕事をしていると、もう本当にヘトヘトになりますよ。
 社長になんかなるもんじゃないなというのが実感ですね。』
『しかし社長になったからにはそういう姿勢で臨まなければなりません。間違えるのが人間だと言っているようでは経営は務まらない。
 昔の侍なら間違えたら腹を切らなきゃいけないわけで、それくらい決死の覚悟でやらなければならないと思います。』

切腹か。以前この本でも昔の武士に例えていた人がいたな。経営は一つ間違えると命取り。真剣勝負なのだ。

『だから組織のナンバー1とナンバー2の一番の違いは責任の重さです。ナンバー2も相応の責任は負っていますが、まだ竹刀の勝負だと思います。
 間違えてもまだ自分の後には社長がいるという思いがどこかにある。しかしナンバー1が間違えたら会社が傾いてしまう。
 その差はとてつもなく大きいですよ。』

社長は孤独だ。責任も重い。数々の経営者が語るコトバだ。
私はそれほどの重圧と責任を背負ったことがない。そういえば、10年前、当時の上司のMさんも、かつて一国一城の経営者だったな。
Mさんからかけてもらったコトバを思い出す。

「仕事で失敗しても死ぬわけじゃあない」

そう、失敗しても死ぬわけじゃあない。そして、我われサラリーマンには上司がいる。会社がある。何を躊躇することがあるのだろうか。
自分が正しいと思ったことは、遠慮せずにやればいい。『機』を逸するな。
TVでハヤシ先生もいってる。「今でしょ」って。

皆さまの参考になれば幸いです。

(参考)
古森重隆 -Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E6%A3%AE%E9%87%8D%E9%9A%86
富士フイルムはなぜ、大改革に成功したのか 古森重隆・富士フイルムホールディングス会長・CEOに聞く ー東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/24643

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