はじめに
この記事は Cisco Systems Japan の有志による Advent Calendar 2024 の 2枚目の18日目として投稿しています。 こんにちは! ソリューションズエンジニア(コラボレーション)の清水です。本日の記事は、Webex Control HubとGoogle WorkspaceのSSO連携について、実際に設定して動作確認をしましたので、その内容をご紹介いたします。
背景
今年はGoogle Workspaceとの連携について、いろいろとお話する機会が多かったです。Google Workspaceとシスコデバイス(Cisco Desk、Roomシリーズ)の連携により、たとえば、リソースカレンダーの予定が自動的にシスコデバイスと同期され、ワンタッチでGoogle Meetの会議参加できたり、リアルタイムで会議室の外から、利用状況が備え付けのディスプレイに表示されたりと、GoogleとWebexを連携すると、より便利な機能がいろいろと利用できます。そういった中、今回はWebex Control Hubのユーザ認証をSSO化したく、かつ、それをGoogle WorkspaceのSSO連携機能で実現したいと思い、実践してみましたので、その内容をこの記事で紹介したいと思います。
Webex Control Hubとは?
本題へ入る前に、Webex Control Hubについて簡単にご説明しますと、Webexの統合管理プラットフォームで、ご利用になるWebexサービス全体の設定や管理を一元化することができます。Webexの管理者は、ユーザーの追加や削除、セキュリティポリシーの適用、分析データの確認などを直感的なインターフェースで効率的に行えます。今回はこのWebex Control HubとGoogle WorspaceをSSO連携についてのお話です。
それでは、Webex Control HubとGoogle WorkspaceのSSO設定を紹介していきます。
Webex Control Hub と Google WorkspaceのSSO設定手順のサマリー
前提条件の確認
Webex Control Hubの管理者アクセス権限とGoogle Workspaceの管理者権限が必要です。
メタデータをダウンロード
Webex Control HubとGoogole Workspaceそれぞれのメタデータをダウンロードします。
Google Workspace側の設定
Googleの管理者サイト(管理コンソール)にログインし、「アプリ」セクションから「ウェブアプリとモバイルアプリ」メニューからカスタムSAMLアプリを追加、メタデータ情報をもとに各パラメータを設定し、Webex Control Hub向けのSSO設定を構成します。
Webex Control Hub側の設定
Webexの管理者サイト(コントロールハブ)にログインし、「設定」から「認証」を選択します。「シングルサインオンの設定」を選択、メタデータをアップロード後、各パラメータを設定し、SSO設定を有効化します。
Webex側メタデータダウンロードまでの手順
ここから手順詳細はガイドに沿って設定します。下記ページもあわせてご参照ください。
Google アプリと統合された Control Hub でシングル サインオンを設定する
Webex Control Hub側の設定です。手順に沿って、メタデータをダウンロードします。
メタデータのダウンロードをクリックして、メタデータをダウンロードします。
後程、テキストエディタで、メタデータファイルを開き、必要なパラメータを確認します。
Google Wrokspace側メタデータダウンロードまでの手順
Google Workspace側の設定です。手順に沿って同様にメタデータをダウンロードします。
管理コンソールにアクセス、
ウェブアプリとモバイルアプリメニューからカスタムSAMLアプリの追加
メタデータのダウンロードをクリックし、メタデータのダウンロード後、次へ進みます。
サービスプロバイダの詳細設定にて、
ACSのURL、エンティティIDを入力します。
こちらの2つのパラメータは、Webexのメタデータファイルをテキストエディタで開き、各パラメータを確認します。下記の添付イメージの朱色で囲んでいるところ(Entity ID、ACSのURL)をご参照ください。
AssertionConsumerService の Webex メタデータ ファイルを検索し、[Location] キーワードに続く URL をコピーして、[サービス プロバイダーの詳細] ページの ACS URL フィールドに貼り付けます。
entityID の Webex メタデータ ファイルを検索し、[サービス プロバイダーの詳細] ページの [Entity ID] フィールドに続く URL をコピーします。
ACS URLフィールド、Entity IDフィールドの入力を完成させて、次へをクリックします。
設定は上記で完了ですが、サービスのステータスがデフォルトでオフ(すべてのユーザー)になっていると思いますので、こちらをオン(すべてのユーザー)に変更します。
こちらでGoogle Workspace側の設定は完了です。Webex Control Hub側の設定に戻ります。
メタデータのところから、手順を進めます。
Google Workspaceの手順でダウンロードしたメタデータをアップロードし、次へ進みます。
SSOの認証テストを行います。
成功しましたら、そのまま手順を進めて、アクティベートします。
こちらでWebex Control HubとGoogle WorkspaceのSSO連携の設定は完了です。
さいごに
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。今回はWebex Control HubとGoogle WorkspaceのSSO連携設定をご紹介しましたが、Control Hubとその他のシステムとのSSO連携設定については下記URLにガイドありますので、ご興味を持っていただけましたら、あわせてご参照いただけたら、幸いです。
Control Hub のシングル サインオン インテグレーション
それでは、みなさまもお体に気をつけて、楽しいクリスマスをお過ごしください。
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