Rust で Windows のアクセントカラーを取得する

はじめに

Tuari などで GUI アプリケーションを作っていると、どこかでテーマカラーに対応したくなる時がある。
ユーザーは任意の色を「個人設定」-> 「アクセントカラー」として設定するが、これらをカスタムで取得しようとすると Windows 内の情報にアクセスする必要が出てくる。
ということで、今回はその色情報を取得するためだけの小ネタ。

参考

参考はこちらの Tauri のやりとりにて。

依存ライブラリのインストール

このアクセントカラーにアクセスするには Windows レジストリにアクセスする必要がある。
ということで、そのためのライブラリ winreg を追加する。

cargo add winreg

実装

Windows レジストリにアクセスしつつ、それをパースしていく。
結果として、Vec<u8> として RGB 色配列を返す形。

main.rs

use winreg::enums::HKEY_CURRENT_USER;
use winreg::RegKey;

fn get_windows_accent_color() -> Vec<u8> {
    let mut color: Vec<u8> = vec![0, 0, 0];
    let hkcu =
        match RegKey::predef(HKEY_CURRENT_USER).open_subkey(
                "SOFTWARE\\Microsoft\\Windows\\DWM") {
            Ok(key) => key,
            Err(_) => return color,
        };

    let c = match hkcu.get_value::<u32, _>("AccentColor") {
        Ok(value) => value,
        Err(_) => return color,
    };

    color[0] = (c & 0xff) as u8;
    color[1] = ((c >> 8) & 0xff) as u8;
    color[2] = ((c >> 16) & 0xff) as u8;

    color
}

これを使って実行すると次の様に取得できる。

main.rs

fn main() {
    let color = get_windows_accent_color();
    println!(
        "Windows accent color (HEX) :: #{:02x}{:02x}{:02x}",
        color[0], color[1], color[2]
    );
    println!(
        "Windows accent color (RGB) :: Red: {}, Green: {}, Blue: {}",
        color[0], color[1], color[2]
    );
}

結果

Windows accent color (HEX) :: #d13438
Windows accent color (RGB) :: Red: 209, Green: 52, Blue: 56

試しに Google の色変換機に入力してみる。

ちゃんと取れてる！

さいごに

Windows レジストリのどこにあるのかというのも知れたのでよかったが、何気に Windows レジストリにアクセスする方法は初めてやってみたので、その方法を知れたのも良かった。