はじめに

毎度のアクティベートが面倒なのと、最近のバージョンでは PDM のバグの影響で、Invoke-Expression (pdm venv activate) を実行してもアクティベートされずに、ps1 ファイルのパスだけ返してくるのがストレスだったので、いっそのこと cd でアクティベートできるようにしてしまおうというのが最初のモチベーション。

Linux 系の記事は見つけたが、意外と PowerShell での設定の仕方がなかったので調べた。
とりあえず出来たので、メモ。

設定方法

PowerShell プロファイルの確認

以下で PowerShell プロファイルのパスを確認できる。

PowerShell

$PROFILE

対象のファイルをテキストエディタで開く。
(以下はサンプルとして NeoVim で開く例)

Powershell

nvim $PROFILE

スクリプトを記述する

Microsoft.PowerShell_profile.ps1

# Cd コマンドをカスタムするための関数を作成
function Set-LocationAndActivateVirtualenv {
    # Path パラメーターを取得
    param (
      [string]$Path
    )

    # デフォルトのロケーション移動のふるまいを実行
    Set-Location -Path $Path

    # Virtualenv が存在するか確認して、アクティベート
    if (Test-Path -Path ".\.venv\Scripts\Activate.ps1") {
        & .\.venv\Scripts\Activate.ps1
    } elseif ($Env:VIRTUAL_ENV) {
        # 仮想環境に入っていると `VIRTUAL_ENV` 環境変数にパスが入っているので、
        # それを確認して `deactivate` を実行。
        deactivate
    }
}

# cd コマンドのコールバックをオーバーライド
Set-Alias -Name cd -Value Set-LocationAndActivateVirtualenv -Option AllScope

因みに他の環境では？

以下のポストらが参考になる。

Unix Shell 系

direnv を使う系

よりシステマチックかつサードパーティに頼る場合はこっち。

まとめ

これで、cd 移動 + .venv\Scripts\Activate.ps1 を毎度入力する必要がなくなった。小ライフハック。
基本 .venv を配置している個所にしか有効ではないが、基本的に .venv は作業スペースのルートに配置するし、そこをルートとしての作業しかしないので、とりあえずはこれで問題ないという判断。

もし、.venv 以外の名前を付ける習慣がある場合は、このスクリプトを改造すればいいだろう。