本の情報
タイトル
アウトプットの精度を爆発的に高める「思考の整理」全技術
著者
生方正也
内容
「思考力の強化」を課題として挙げる人・企業は多い。
だが、実際に問題なのは思考力が低いことではなく、思考力をコンスタントに発揮できないこと。
→追い詰められた場面では高い思考力を発揮できた というケースは覚えがあるはず。
思考力をコンスタントに発揮するには以下の2点が必要。
- どのような頭の使い方があって、どこで使うと良いのかを整理する(思考の選択肢)
- うまく頭を使えないときの対処法を理解する(思考の修正法)
複数のシチュエーションに沿って、どのように頭を使うと良いのかが紹介されている。
印象に残った点
目的からずれないようにする
結果を出すためには、達成すべき目的を明確にしておく必要がある。
だが、目的を見失う / アウトプットに適さない目的を設定している ために、目的を設定したにもかかわらずうまく行かないケースが発生する。
そういったことを回避するために、以下の観点で目的を設定すると良い。
- 未来志向で考える
→目的のために活動することは、目的ではない。活動が終わった後に何ができるようになっているか が目的となる。 - 何の目的かをはっきりさせる
→目的を明確にしたい行動をはっきりさせておかないと、目的を明確にはできない。
全体像を押さえる
全体像を捉えられないと、細かい要素を列挙して収拾がつかなくなる / 完成形がイメージできない状態で作業を進める といった状態に陥ってしまう。
全体像を押さえるためのコツとしては、大きなくくりで捉える / 俯瞰する / 絵にする / 繰り返す / フレームワークを利用する といった手法がある。
所感
目的からずれないようにする
目的を自身で設定できない弱点があると感じていた。
→何ができれば目的を達成したと言えるのか または 目的を達成するために何をする必要があるのか を適切に設定できない。
その点で、未来志向の考え方は、目的を明確に言葉にするのに役立つ考え方であると感じた。
全体像を押さえる
全体像を押さえようとしたことはあるが、まさに細かい状況を列挙して結局全体像を網羅できたか分からない という状況になりがちだった。
正解がないために枠組みを考えるのは難しい という記載もあったが、自分なりの全体像の捉え方を身につけられるようにしたい。
まとめ
思考力を発揮するための考え方・コツについて述べられていた本でした。
項目ごとに示されていたケースが自分の状況に合致するものも多く、納得しながら読み進めることができました。
思考力そのものを磨くとともに、適切に発揮する方法についても意識視するようにしたいと思います。