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技術書典7にチームで初サークル参加した話

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これは CyberAgent Developers Advent Calendar 2019 の21日目の記事です。

技術書典7に仕事のチームメンバーで参加してきました。
全員サークル参加は初めてで、技術書典自体は僕が一般参加したことあるぐらいの構成でした。ここではサークル参加するにあたってハマったところや、事前に知っておいたら便利みたいなものを紹介していきたいと思います。

執筆環境

GitHub + Re:VIEWを使って執筆を進めていました。TeXに慣れてる方はTexでも良さそうですが、TechBoosterさんが出してくれているテンプレートが非常に便利なので、特にこだわりがなければこれに乗っかるのが良さそうです。

今回の執筆でもほぼこれをそのまま利用させてもらっており、特にdocker用の諸々が入っているのでローカルでもほぼ環境構築不要で書いていけます。実際にはCIも回していて、CircleCI上でbuildしたPDFがartifactsとして見れるようにしていました。次回はlinterを入れて表記ゆれなども自動でチェックしていきたい。

ライセンス

ソフトウェアの紹介などをする分にはあまり気にしなくて良いと思いますが、ロゴなどを使う場合はガイドラインに従う必要があります。
GoやCNCFなど大きなプロダクトの場合は大体書いてありますので、例えば表紙用にロゴやキャラを改変して載せたいといった場合は注意が必要です。

https://blog.golang.org/gopher
https://github.com/cncf/artwork

もちろんせっかくオリジナルの書籍を作っているのだから、オリジナルのキャラか何かを使いたいといった場合は関係ありませんが、僕らは表紙に既存のマスコットを使いたかったので開発元やコミュニティに直接問い合わせしたりしていました。
なお海外に問い合わせる場合、同人誌といっても伝わるか謎なので、fan-artとして伝えると良さそうです。使っていいよ、使ってくれて嬉しいよ頑張ってくれよな、的なことを言ってもらえたりしてモチベーションが上がります。

印刷

今回最も手こずった部分でした。電子書籍だけであれば不要ですが、せっかくなので紙も刷りたいよねという思いがあり、はじめは全く何も分からない状態でしたが何とかそれっぽいものが完成しました。

特に注意するのは以下の3つ。

  • サイズ
  • ページ数
  • 印刷部数
  • 入稿

まずサイズ、本文については前述のRe:Viewテンプレートで吸収出来るのでconfigで指定するくらいです。注意すべきは表紙で、印刷所にこのサイズで納品してくれと指定があるのでそれに沿って作ります。僕らの場合は表紙を描いてくれたデザイナーの方が優秀すぎて特に意識せずに良い感じにしてくれました。

次にページ数ですが、基本的に刷ってもらう場合は4の倍数である必要があります。そしてここが鬼門ですが、背表紙はページ数によってサイズが決まるので先にページ数を決める必要があります。自分でデザインもやってる場合は修正が効くので良いですが、今回はデザイナーさんに頼んでやってもらっていたので、ページは必ず80にするんでこのサイズでおなしゃす!という感じで本文は後から気合いで揃えました。

そして印刷部数です。過去に出展したことがあれば大体分かりそうなものですが、僕らは初めてだったのでとりあえずキメで選びました(残りました)。売り切れると欲しかった人に届かない可能性があるので、少し残るくらいが良いと思いますが、非常に難しいです…。最終的に結構余らせてしまったのですが、興味深いことに公式の被サークルチェック数と当日売れた冊数がほぼイコールでした。もちろんチェック数は開催当日まで増える可能性があるので、入稿締切段階で完全に分かるものでないですが、ある程度は予測が可能になりそうです。

最後に入稿です。サイズもページ数も結局入稿のために必要になってくるものですが、それらが決まっていても入稿の段階で専門用語が多くて最初は理解しづらかったです。最終的に店舗に直接入稿データを持ち込んで対面で色々聞きながら詳細を決めていきました。これはかなり有効で、表紙の質感や、オプションで付けれる遊び紙なども実物を見ながら選べたので納得のいくものに出来ました。

ちなみに今回は日光企画さんでB5のスタンダードフルカラーセット、表紙はクリアPP、本文は上質紙90kgでやってもらいました。とても丁寧に教えてくださったのでオススメです。

ダウンロードカード

電子版の配布を行うためのダウンロードカードを用意しました。書籍自体に比べると実装方法が多い分、どういう形で配るかは考える必要があります。
今回は物理版の準備を終えてから電子版に取り掛かったため(むしろ開催前日)、名刺印刷などでダウンロードカードを刷る選択肢が取れませんでした。代わりに会社のプリンタでQRコードを印刷して持っていきました。

ダウンロードURLもダウンロードカード枚数分にユニークなURLやトークンを払い出すか、Boothなどにパスワード付きzipで上げておいて、ダウンロードカードにパスワードを載せるという手法があります。準備時間が無かったため後者の共通パスワードで処理する方法にしましたが、厳密にダウンロード回数などを制御したい場合は適当なサーバを用意してトークンを発行してあげるのが良さそうです。

設営

最後に設営です。これまでコミケなど含めてサークル参加が初だったのでよく知りませんでしたが、あの布というものがあると便利でした。テーブルに敷く布ですが、ポケットが付いていたりして売上金や小物を入れておくのに便利です。無地のものもありますが、印刷所などで布に印刷してくれるサービスもあるので、サークルのデザインなどにすることも可能です。

他にあると便利だったものは見本誌を立てかけるためのスタンドと、ポスターがある場合はポスタースタンドがあると良いです。更にPOPを置く場合にはPOPスタンドがあると良いですし、画用紙やハサミがあるとシュッと書いて置くことが出来るので便利でした。あの布とポスタースタンド以外は100均で大体揃います。あの布が欲しい場合はオンラインや印刷所で頼むことになると思うので、事前に注文しておくと良いです。

最終的にこんな感じの設営でやっていました。もう少し工夫したい点はいくつかありましたが、結構満足する仕上がりにすることが出来ました。

20190922_110116.jpg

おわりに

技術書典にサークル参加したときのアレコレについて紹介しました。元々僕が技術書典6に一般参加したときに感銘を受けて、翌日くらいに次はサークル参加するので一緒にやりましょう!!と言ったら快諾してくれて、良いチームに恵まれたと思います。

技術書典は良い書籍に出会えることもそうですが、お祭り感も強くて普通に知り合いも結構出ていたりするので交流的な観点でも面白いです。最近弊社では技術書典の支援制度みたいなものが出来たりして、一層の盛り上がりを感じています。所属がどうであれ、より多くの人が参加するようになると良いなと思っています。

最後に今回出した書籍はBoothで販売しているのでもし興味があれば買ってください!

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