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技術人事がキャリアコンサルタントを受験した話

Last updated at Posted at 2024-12-09

はじめに

本記事はCA Tech Lounge Advent Calendar 2024 9日目の記事です。
その他の記事も充実の内容となっておりますので、ぜひご覧ください。

キャリアコンサルタントとは

国家資格キャリアコンサルタントを7月 ~ 11月にかけて受験しました。

キャリアコンサルタントは登録制の名称独占資格のため、試験に合格し登録を行わないと名乗ることができない資格となっています。
試験自体は「筆記試験」「論述試験」「面接試験」に分かれており、筆者は7月に筆記試験、11月に論述・面接試験を受験しました。

image.png

(引用: 試験要項 - 受験案内 | 国家資格 キャリアコンサルタント試験
https://www.jcda-careerex.org/information/requirements.html )

類似の呼称として「キャリアアドバイザー」がありますが、キャリアアドバイザーが「職業マッチングに関する相談」がメインであるのに対し、キャリアコンサルタントはキャリア全般に関する相談を受けるという違いがあります。
「本人の意向と具体的な案件をマッチングする」のがキャリアアドバイザーであるなら、そもそも「本人の意向がどんなものなのか整理する」のがキャリアコンサルタント、というように個人的には整理しています。

image.png
(2024.11.26 Google Geminiにて作成)

なぜ受験したのか

筆者は2019年IT企業にビジネス職として入社した後、2021年から人事になりました。
人事業務についてはオンボーディングや書籍でのインプットにより身につけた知識・経験を基に行っておりましたが、1社での経験に閉じているため自らの知識が偏っていると感じることも次第に増えていました。
また、CA Tech Loungeの室長も務めている中で、自社に閉じない相談や就職の前段となるような相談を受けることも増えており、改めて知識の習得を目標としていました。
また、キャリアコンサルタント試験の受験資格には大きく分けて下記の3つあるのですが、ちょうど「3年以上の経験を有する」に自分が当てはまるタイミングとなったこともあり、講習を受けない受験にチャレンジすることとしました。

  • 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方(添付1)
  • 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(※1参照)を有する方
  • 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方

(引用: 試験要項 - 受験案内 | 国家資格 キャリアコンサルタント試験
https://www.jcda-careerex.org/information/requirements.html )

学習の進め方

学科試験

まずは定番と呼ばれる「キャリアコンサルティング理論と実際」を2周ほど読みました。

本書はキャリアコンサルタント試験を受けるうえでの定番書と評されており、実際その前評判に違わない内容であると感じました。
しかしながらインプットとして優秀ではある一方で、講習を受けず実務経験のみで受験する自分には試験寄りの内容のほうがあっていると思い、次の参考書も購入しました。

「資格試験を受験するための参考書」としては有益だと感じました。
一方、(書籍の前段にも記載がありますが)その前提となるような背景については記載されてないこともあり最初から取り組むと言うよりは「理論と実際」を読んでからこの本に取り組むべきかと考えました。

試験直前には過去問に取り組みました。過去問は各団体の公式HPに掲載されています。
上記を踏まえて筆記試験に臨みました。結果は 74 / 100点で、ギリギリ合格ラインでなんとか合格となりました。
反省としては、過去問に取り組み始めるのが直前になってしまったため問の問われ方などに躓くことがあったかなと思っています。

学科試験の勉強については元CAの後輩が開発している「暗記メーカー」が非常に役立ちました。

特にPR案件ではありませんが、助かったので掲載しておきます。

論述試験

筆記試験は回答を基に自身の回答があっているのか確認をすることが可能ですが、
論述試験は模範解答が公式には掲載されておらず参考書などを中心に学習していくことになります。
前述の筆記試験対策で購入したものと同じシリーズのものを購入しました。

論述試験は設問の型がかなり固まっているのですが、面談の内容自体はバリエーションが多いので単純に参考書を暗記するような勉強法は意義が薄いと考えました。

  • 回答に対してどのような要素が盛り込まれているとよいか
  • 各設問に対してのアプローチの引き出しを持っておく
  • 実際に自分が面談していると仮定して臨む

上記のような点を意識して学習を進めました。

実際の試験でも大枠自分としては満足のいく回答が書けたと思います。
(点数は割愛します)

面接試験

面接試験も論述試験同様、参考書を中心に学習していくことになります。
上述の参考書を使用して勉強しました。
実務資格で一番イメージが乏しくなってしまうのがこの試験だったので、事前にキャリアコンサルタント取得済みの同じ会社の方をランチにお誘いし、お話を伺いました。
中島さんには面接以外にもいくつかアドバイスをいただき非常に参考になりました。

ざっくり意識したポイントとしては下記です。

  • ある程度面談の流れを概形化して自分の中に落とし込む
  • 想定されうるいくつかのパターンで面談相手を想定しておく
  • 面談の流れの中で、最終的に提案すべき内容を上記パターンに対応する形で決めておく

上記のようにアドバイスと参考書を活用して学習を進めましたが、受験した感想としては悔いの残る結果となりました。
面接の内容については明かせませんが、自分が想定したよりも難解な面談相手がロールプレイング相手として出題されたのが原因でした。
振り返ってみると「事前の決めつけ」はキャリアコンサルタントとしても良くない態度であり、シンプルに対策として失敗していたなという印象です。

今後どうしたいか

「で、結局受かったの?」というのが気になるところかなと思いますが、この記事を書いている現時点ではまだ結果が出ていません。
上述の通り実りもありつつ、反省点も多かった受験となりました。
受かっても受からずとも、キャリアコンサルタントの本分は「キャリア形成のためにクライアントと向き合う」ことに変わりないと感じています。
引き続き学生の方との面談を実施しつつ、もし不合格であればもう一度受験 / 合格していたなら活動の幅を広げていきたいと感じています。

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