RailsコンソールでRubyのオブジェクトに対してsendメソッドを実行し、配列の長さを得るとします。
$ rails console
>> a = [1, 2, 3]
>> a.length
=> 3
>> a.send(:length)
=> 3
>> a.send("length")
=> 3
このときsendを通して渡したシンボル:lengthや文字列"length"は、いずれもlengthメソッドと同じ結果になりました。つまり、どちらもオブジェクトにlengthメソッドを渡しているため、等価なのです。もう1つ例をお見せします。データベースの最初のユーザーが持つactivation_digest属性にアクセスする例です。
>> user = User.first
>> user.activation_digest
=> "$2a$10$4e6TFzEJAVNyjLv8Q5u22ensMt28qEkx0roaZvtRcp6UZKRM6N9Ae"
>> user.send(:activation_digest)
=> "$2a$10$4e6TFzEJAVNyjLv8Q5u22ensMt28qEkx0roaZvtRcp6UZKRM6N9Ae"
>> user.send("activation_digest")
=> "$2a$10$4e6TFzEJAVNyjLv8Q5u22ensMt28qEkx0roaZvtRcp6UZKRM6N9Ae"
>> attribute = :activation
>> user.send("#{attribute}_digest")
=> "$2a$10$4e6TFzEJAVNyjLv8Q5u22ensMt28qEkx0roaZvtRcp6UZKRM6N9Ae"
最後の例では、シンボル:activationと等しいattribute変数を定義し、文字列の式展開(interpolation)を使って引数を正しく組み立ててから、sendに渡しています。文字列'activation'でも同じことができますが、Rubyではシンボルを使う方が一般的です。
"#{attribute}_digest"
シンボルと文字列どちらを使った場合でも、上のコードは次のように文字列に変換されます。
"activation_digest"
これは、シンボルが式展開されて文字列になったのと同じ仕組みです。