はじめに
ライセンスの使用制限について、今まであまり意識してなかったのですが、各ユーザのライセンス状況を確認する必要があったのでまとめてみました。特にライセンスとロールとの関係が結構曖昧な部分があったので備忘録として記録致します。
ライセンスタイプについて
SACにはライセンスタイプが存在し、主に以下のライセンスタイプが存在します。
ライセンスタイプには上位・下位の関係があり、上位のライセンスタイプになるほど設定できる権限が増え、また上位のライセンスタイプは下位のライセンスタイプの権限が設定可能です。(図1参照)
・Planning Professional(Pro)
・Planning Standard(STD)
・Business Inteligence(BI)
ロールについて
ロールには標準で設定されている標準アプリケーションロールがあり、ロール毎に設定されている権限が異なります。例えば、BIコンテンツビューアの場合、主に参照のみのロールとなり、権限が読み込みのみとなっています。その為、参照のみを行うユーザーや更新可能なユーザーとロールを分けて設定する事でユーザーの操作を制限する事が可能となります。
またロールはライセンスタイプ毎に分かれており、カスタムで追加する事も可能です。その際、設定できる権限についてはライセンスタイプによって異なります。例えば「新規ロールを作成」で「Business Inteligence(BI)」を選択した場合、Planningに関する権限は設定できません。
権限にチェックを入れる
※ライセンスタイプによって設定できる権限に制限があります。
ライセンスタイプの設定について
ライセンスタイプとロールについて説明してきました。ではライセンスタイプはどのように設定するのか?ですが、ユーザー設定にて直接ライセンスタイプを設定するのではなく、設定するロールによって使用されるライセンスタイプが決まります。
以下の例ではロールに「管理者」を選択したことで、ロールに紐づくライセンスタイプが設定される事になりました。
異なるライセンスタイプのロールが複数設定されている場合は上位ライセンスタイプが設定される事になります。
ライセンス使用数の確認について
以下の設定から確認が可能です。
現在テナントで各ライセンスタイプに割り当てられているライセンスの数が表示されます。許可されるライセンスの最大数を確認し、超過しているか、下回っているかを確認することができます。
※使用ライセンス数にシステムオーナーはカウントされない様です。
<追記>
ロールのユーザー設定数がライセンス消費数ではありません。ユーザーが複数のロールを設定している場合でも、消費されるのは設定しているロールの中で上位のライセンスタイプが1つのみです。
ロール設定数=ライセンス消費数ではありません。
<補足>
ライセンスが下位の「Business Inteligence(BI)」しかない場合は上位のライセンスタイプを設定する事はできませんが、上位のライセンスタイプを保持している場合、下位のライセンスタイプを設定する事は可能です。
例として各ライセンスタイプのライセンス数が以下の場合だったとします。
この場合、全ユーザーのロールをBI管理者とし、ライセンスタイプを「Business Inteligence(BI)」として設定する事が可能です。
上位ライセンスは下位ライセンスの権限を含んでいるので、Business Inteligence(BI)が5ライセンスだっとしても自動的に上位ライセンスのライセンスが消費される事になります。
おわりに
ロールとライセンスについてあまり意識していなかった部分があったの、ロールの設定数とライセンス数の関係って?といった部分等、今回、改めて確認致しました。当たり前の内容ではありますが初めてSACを導入する場合など参考にして頂ければと思います。