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SAP Analytics Cloud(SAC)のストーリー内のモデル置換機能について

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はじめに

 2024年5月17日にSAP Analytics Cloud(以下SAC)でストーリー内のモデル置換の機能が追加されました。今までは「従来のデザインエクスペリエンス」のみ使用可能でしたが「最適化されたデザインエクスペリエンス」でも利用可能となりました。インポート接続モデル、ライブデータ接続モデル、両方可能となっています。今回はその新しい機能について紹介したいと思います。
※補足:異なるデータソースの置換はできません。例としてライブデータ接続モデル→インポート接続モデルへの置換はできません。

■モデル置換機能 使用可否一覧
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※SAP Datasphere 分析データセットはサポートされておらず、SAP Datasphere 分析モデルであれば置換可能です。

操作方法

①モデルのアイコンをクリックし「置換」を選択します。
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②「続行」をクリックします。表示不要の場合はチェックしておきます。
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③置換対象となるモデルを選択します。
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④モデルを選択すると「モデルの置換」画面が表示されるのでメジャー・ディメンションをマッピングし、問題ない事を確認して「モデルの置換」をクリックします。
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⑤置換前と置換後の結果
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メンバー値は更新されていますが、レイアウトや計算メジャーはクリアされずに保持された状態となります。

モデル置換機能のメリット

 今回のモデル置換機能の追加により、開発と本番の管理方法の選択肢が増えたのではないかと感じています。
 今まで、ライブデータ接続モデルやデザインモードタイプによってはインポート接続モデルもモデルの置換はできませんでした(※1)。その為、1テナントでの開発環境と本番環境に分けて管理する事が難しかったと思います。今回、ストーリーの再設定の手間(下図③参照)がなくなった事でそのハードルが少し下がったのかなと思っています。
(※1)参照モデルの変更は可能ですが、変更するとレイアウトや計算メジャー等は全てクリアされるので結局、最初から設定し直す必要があり現実的ではありませんでした。

image.png

おわりに

 本来は開発と本番でテナントを分ける方が良いかと思いますが、一つの方法として参考にして頂ければと思います。
 また、デザインモードタイプですが「従来のデザインエクスペリエンス」では出来ることが「最適化されたデザインエクスペリエンス」では出来ないケースはありますが、バージョンアップにより徐々に解消されている感じです。これから作成するストーリーについては「最適化されたデザインエクスペリエンス」で作成する方が良いのかなと個人的には思います。「従来のデザインエクスペリエンス」は非推奨の警告が表示されていますので。

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