LoginSignup
31
41

More than 5 years have passed since last update.

Goの開発環境 Eclipse+GoClipse(Windows)

Last updated at Posted at 2015-04-05

Goの開発環境を構築したときの手順をまとめておきます。
今回は、以下の環境を利用しています。

  • Windows 7 (64bit)
  • Go 1.4.2
  • Eclipse 4.4 (Eclipse IDE for Java EE Developers)
  • GoClipse 0.9.1

Mac OS X の場合は、こちら
Goの開発環境 Eclipse+GoClipse(Mac OS X)

Goのインストール・設定

以下より、GoのSDKをダウンロードし、インストールします。

ここでは、インストール先のディレクトリは、デフォルトの以下のパスにします。

C:\Go

環境変数の設定

Goを利用する上では、以下の環境変数を設定します。

  • GOROOT
    • Goのインストールディレクトリです。Goを自分でビルドした場合は設定が不要、など、いろいろとポリシーがあるようですが、ここでは素直にインストールディレクトリを指定します。
  • GOPATH
    • ユーザ自身のワーキングディレクトリになります。"go install"したときのパッケージのインストール先になります。"go get"でリモートパッケージを取得する場合も、この配下にパッケージが配置されるようです。

ここでは、環境変数の設定として、以下のパスを指定します。

変数名 変数値
GOROOT C:\Go
GOPATH %USERPROFILE%.go
PATH ;%GOROOT%\bin;%GOPATH%\bin;

正常にインストールできたか、バージョンを確認します。

>go version
go version go1.4.2 windows/amd64

GoGlipse のインストール・設定

前提として、JDK、Eclipse自体は、インストールされているものとします。

GoGlipseのインストール

以下のUpdateSiteから、最新版をダウンロードしてインストールします(Eclipse Marketplace で公開されているのが、なぜか古いままなので)。

goclipse-install.png

GoClipseのインストールが完了したら、Eclipseのメニューから"環境設定 -> Go"と進み、以下の設定を行います。

goclipse-setting.png

  • GOROOT
    • 環境設定で指定した"C:\Go"を指定します。
  • GOPATH
    • %USERPROFILE%.go のパスを指定します(環境変数は使用できないので、実際のパスを指定してください)。

Goスクリプトの作成・実行

Eclipseのメニューから、"Go Project" を選択して、プロジェクトを作成します。
プロジェクトを作成すると、自動的に以下の階層が作成されます。Go標準のディレクトリ構成になります。

<project>
├─bin
├─pkg
└─src

src配下に、Goスクリプトを作成します。

src/hello/hello.go
package main

import "fmt"

func main() {
    fmt.Println("Hello world!")
}

このスクリプトを実行して、コンソールに"Hello world!"と出力されればOKですね。

go-helloworld.png

もし、コンパイルエラーにはなっていないのに、実行時に、"go install: no install location for directory"というエラーが発生する場合は、Goスクリプトの配置パスが問題です。
srcディレクトリ直下にGoスクリプトを配置していると、上記のエラーが発生します。

これで、実装自体は可能になります。
gofmtなども適用されるので、自動フォーマットもされます。言語標準で、フォーマッタが備わっているのは便利ですね。

デバッグ環境の設定

Go単体では、デバッグができません。
ブレイクポイントをしかけても、ストップせずに通過してしまいます。

GDBのインストール

Goの場合、GDBを利用して、デバッグを行います。この辺りは、ちょっと手間ですね。
Windowsの場合は、MinGWを利用します。

以下のサイトから、64bit用のMinGWをダウンロードします。

Toolchains targetting Win64 / Personal Builds / mingw-builds / 4.9.2 / threads-posix / seh
のパスから、最新版をダウンロードしてください。

※32bit用では、正常に動作しないため、異なるモノをダウンロードしないように注意してください。MinGWの公式サイト(http://www.mingw.org/)では、64bit版がないため、SourceForge.net のサイトからダウンロードしています。
※解凍には、7z形式に対応したアーカイバが必要です。7-zipなどを利用してください。

解凍したら、任意のディレクトリに移動してください。
ここでは、 C:\mingw64 に配置することにしまっす。

Eclipseの設定

GDBの設定は、GoClipseの設定ではなく、C/C++の設定になります。
"環境設定 -> C/C++ -> Debug -> GDB"と進み、GDBの設定を行います。

go-gdb.png

"GDB debugger"の設定だけが必要になりますが、先ほどMinGWをインストールしたディレクトリ配下にあるGDBのパスを指定します。具体的には、"C:\mingw64\bin\gdb"になります。
これで、Goをデバッグするための環境が整いました。

デバッグの実行

早速、デバッグをしてみます。

go-debug.png

ブレイクポイントを仕掛けてみると、指定した箇所でストップし、右上の"Variables"タブの部分に、変数の内容が出ていますね!

無事、実装からデバッグを行うGoの開発環境が整いました。

31
41
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
31
41