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Rails パーシャル(部分テンプレート)へローカル変数を渡したいとき

Last updated at Posted at 2018-12-01

はじめに

パーシャル内でインスタンス変数を使用していたら、ローカル変数を使用すべきと、ご指摘をいただきました。
本記事では、その際に調べたことについて、目次に沿ってご紹介いたします。

表題の内容のみをお求めの方は、目次の3.からお読みください。
パーシャルって何それ?おいしいの?って方は、最初からお読みいただければと思います。

環境 Rails 5.2.1

  1. パーシャルとは
  2. パーシャルの基本的な使い方
  3. パーシャルに変数を渡したいとき
    1. localsオプション
    2. collectionオプション
  4. なぜパーシャル内でインスタンス変数を使用してはいけないか?
  5. おわりに

1. パーシャルの目的

そもそもパーシャルってなんだ?

3.2 パーシャル
部分テンプレートまたはパーシャルは、出力を扱いやすく分割するための仕組みです。パーシャルを使用することで、ビュー内のコードをいくつものファイルに分割して書き出し、他のテンプレートでも使いまわすことができます。

参照 RAILS GUIDES

パーシャルを切る目的
・使用するView内が構造化されて、可読性と汎用性の向上につなげる

#2. パーシャルの基本的な使い方

foobar.html.erb
<%= render 'shared/light_section' %>

<section class="mainContent clearfix">
  <div class="container">
    <div class="media">
      <%= render 'thumbnail' %>
     <%= render 'product_body' %>
    </div>
  </div>
</section>

上の例の場合、
<%= render 'shared/light_section' %>sharedというディレクトリの中にある、_light_section.html.erbというパーシャルを、render先として指定しています。

*例

  • shared (ディレクトリ)
  • _light_section.html.erb*

<%= render 'thumbnail' %>foobar.html.erbが格納されている同一ディレクトリ(hogehogeディレクトリ)から参照されています。

*例

  • hogehoge (ディレクトリ)
    • _thumbnail.html.erb
    • _product_body.html.erb
    • foobar.html.erb*

なお、パーシャル作成時はその他のViewファイルと区別をするために、
_hogehoge.html.erbのようにファイル名に先頭にアンダーバーをつけます。

パーシャルをつけないとどうなるか?

こちらは、上の例の<%= render 'product_body' %>を使用していないVer.になります。
<%= render 'thumbnail' %><%= render 'shared/light_section' %>のパーシャルは、
使用しているにも関わらず、かなり見にくくなってしまいます。

更に、_product_body.html.erbの中身を他のファイルで使用したい時、
コピペで済むとは言え、この長い内容を再度貼り付けなければなりません。

foobar_no_partial.html.erb
<%= render 'shared/light_section' %>

<section class="mainContent clearfix">
  <div class="container">
    <div class="media">
      <%= render 'thumbnail' %>
      <div class="media-body">
      <ul class="list-inline">
       <li>
        <%= link_to hoge_path do %>
         <i class="fa fa-reply" aria-hidden="true"></i>一覧ページへ戻る
        <% end %>
       </li>
     </ul>
     <h2><%= @product.name %></h2>
     <h3><%= @product.display_price %></h3>
     <p><%= @product.description %></p>

     (省略)
   コードはまだまだ続いてると仮定
    </div>
  </div>
</section>

他のViewでshared/light_sectionを引き続き使用したいと仮定します。
単純にrenderを使用して利用したいパーシャル内で呼び出します。

other_file.html.erb

<%= render 'shared/light_section' %>

<section class="mainContent clearfix">
(省略)
</section>

以上のことから、パーシャルを活用した方が汎用性も可読性も上がりそうですね。

3. パーシャルにローカル変数を渡したいとき

本記事のメインです。まずは結論から。

1. localsオプション

foobar.html.erb
中略
<%= render partial: 'product_body', locals: { product: @product } %>
            パーシャル名  ローカル変数名: インスタンス変数名
省略形
<%= render 'product_body', product: @product %>
_product_body.html.erb
 <div class="media-body">
  <ul class="list-inline">
    <li>
      <%= link_to hoge_path do %>
       <i class="fa fa-reply" aria-hidden="true"></i>一覧ページへ戻る
      <% end %>
    </li>
  </ul>
    ↓ ココに注目
  <h2><%= product.name %></h2>
  <h3><%= product.display_price %></h3>
  <p><%= product.description %></p>
 
(以下、省略)
 </div>

localsオプションを使用したことによって、@productというインスタンス変数をproductというローカル変数にした状態で、_product_body.html.erbに渡すことができました。

2. collectionオプション

同様にfoobar.html.erbを使用した例ですが、パーシャルは(_related_products.html.erb)ということにします。

foobar.html.erb
<%= render partial: 'related_products', collection: @related_products %>
              パーシャル名              インスタンス変数名

応用
<%= render partial: 'related_products', collection: @related_products, as: :related_product %>
asオプションで、related_productというローカル変数名で使用可能になります。
_related_products.html.erb
collectionオプション 使用前
<% @related_products.each do |product| %>
  <%= product.name %>
  <%= product.price %>
<% end %>

↓

collectionオプション 使用後
<%= product.name %>
<%= product.price %>

collectionオプションを使用するメリット
・eachを使用せずに、collectionで指定した要素を1つずつ出力してくれる
(指定した要素の数だけ部分テンプレートが繰り返される)
・コードが短くなる
・インスタンス変数をパーシャル内で使用しなくなった

4. なぜパーシャル内でインスタンス変数を使用してはいけないか?

部分テンプレートの再利用性が低くなる(依存度が高くなってしまう)ため。

5. おわりに

ご一読ありがとうございました。
不適切な表現やご指摘ございましたら、ただちに修正いたしますので、ご一報いただけると幸いです。

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