git stashとは
いつ使えるか
使い方
おわりに

1. git stashとは

DESCRIPTION
Use git stash when you want to record the current state of the working directory and the index, but want to go back to a clean working directory. The command saves your local modifications away and reverts the working directory to match the HEAD commit.

参考 Git

簡単にまとめると
現状作業ディレクトリの変更箇所　→　退避(格納)　→　好きなタイミングで再度適用可能

git stashによって、現在の作業ディレクトリでの変更箇所(追跡しているファイルのうち変更されたもの、そしてステージされた変更)を退避させることができ(実行後は変更前の状態に戻る)、用途に合わせて好きなタイミングや別ブランチに移動したあとで、その変更記録をゴソッと再度適用することができます。

2. いつ使えるか

・作業するブランチを間違ってしまったとき
私はこのパターンで、本来ならば別ブランチでするべき実装を、意図していない作業ブランチでしてしまっておりました。

・やむを得ず現在の作業ブランチから離れて、別ブランチで作業しなければならないとき
作業の優先順位が変わってしまった時に使えそうです。

3.使い方

基本
git stash で実行。
git stash list でstashしたものの確認。stash@{0}←この数字が若いほど新しい。

git_stash_list.rb

stash@{0}: WIP on submit: 6ebd0e2... Update git-stash documentation
stash@{1}: On master: 9cc0589... Add git-stash

stash@{stashナンバー} <ブランチ名(stash時の)> <ハッシュ(stash時のHEADの)> <コミットメッセージ(stash時のHEADの)>

git stash pop
最新のstashを適用。同時にそのstashの削除
上記で言う stash@{0}: WIP on submit: 6ebd0e2... Update git-stash documentation が適用されて、listからなくなる。

git stash apply
最新のstashを適用。そのstashは残る。
上記で言う stash@{0}: WIP on submit: 6ebd0e2... Update git-stash documentation が適用されるが、listに残ったまま。

git stash apply stash@{2}
のようにstash番号を指定して適用させることも可能。

git stash show
変更差異の確認。オプションなしで最新stash。stash@{確認したい番号}で指定可能。

git_stash_show.rb

app/views/posts/_post_contents.html.erb | 1 +
1 file changed, 1 insertion(+)

git stash drop
stashの削除。オプションなしで最新stash。stash@{削除したい番号}で指定可能。

git_stash_drop.rb

Dropped stash@{0} (575530adb53095ceb43a514fde80ab5c8003b65a)

git stash clear
stashの全削除。不要なstashは消していきましょう。

その他オプション
いろいろとオプションはあります。

other_options.rb

usage:
git stash drop [-q|--quiet] [<stash>]
git stash ( pop | apply ) [--index] [-q|--quiet] [<stash>]
git stash branch <branchname> [<stash>]
git stash save 
[--patch] [-k|--[no-]keep-index] [-q|--quiet]
[-u|--include-untracked] [-a|--all] [<message>]
git stash 
[push [--patch] [-k|--[no-]keep-index]
[-q|--quiet][-u|--include-untracked] [-a|--all] [-m <message>][-- <pathspec>...]]

興味のある方は、こちらから詳細確認してください

Git のさまざまなツール - 作業の隠しかたと消しかた

4.おわりに

ご指摘等ございましたら、ご一報いただけると幸いです。