前回から引き続き画像ビューワーを作るための技術調査の続きです。
画像ビュワーを作成するためには、画像ファイル、フォルダ、圧縮ファイルを受け取る必要があります。
要素技術の一つとして、コマンドライン引数の取得方法を調べてみました。
electronはベースとなる技術が、nodeのためprocess.argvから取得できます。
ただし、RenderProcessで利用するためには、プロセス間通信を使って、MainProcessから取得する必要があります。
main.js
'use strict';
var app = require('app');
var BrowserWindow = require('browser-window');
var mainWindow = null;
require('crash-reporter').start();
app.on('window-all-closed', function () {
if (process.platform != 'darwin') {
app.quit();
}
});
app.on('ready', function () {
mainWindow = new BrowserWindow({width: 800, height: 600});
mainWindow.loadURL('file://' + __dirname + '/index.html');
mainWindow.on('closed', function() {
mainWindow = null;
});
});
remoteオブジェクトを利用して、remote.process.argvと指定します。
index.html
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>electron command line argv get sample</title>
</head>
<body>
<h1>コマンドライン引数</h1>
We are using node <script>document.write(process.versions.node)</script>, Chrome <script>document.write(process.versions.chrome)</script>,
and Electron <script>document.write(process.versions.electron)</script>.
<div><ul id="container"></ul></div>
<script>
// node_integrationを行うとmodule.exports関係の事情でjQuery/$がundefinedになるので
// それの回避コード
window.jQuery = window.$ = require('./js/jquery-3.0.0.min.js');
</script>
<script>
var remote = require('remote');
var argv = remote.process.argv;
var container = document.getElementById('container');
for(var i = 0; i < argv.length; i++)
{
var li = document.createElement('li');
var tnode = document.createTextNode(argv[i]);
li.appendChild(tnode);
container.appendChild(li);
}
</script>
</body>
</html>
引数の２つ目からが指定されたファイル（フォルダ）として利用できます。
ソースコードは、Githubに置いてあります。
では、Nautilus(Windowsで言えばファイルエクスプローラー)からどのように、呼び出すのでしょうか？
１つは、debパッケージを作成して、ソフトウェアセンターからインストールする方法が正攻法なのですが、筆者の技量では、まだ無理でした。（涙）
正攻法は、後々攻略するとして、もうひとつの方法。右クリックメニュー（コンテクストメニュー）をカスタマイズする方法を試しました。
右クリックメニューをカスタマイズするツール(Nautilus-Actions Configuration Tool)をインストールします。
インストールしたら再起動をして、ツールを有効にしてからカスタムメニューを設定します。
自作Electronアプリのパスとパラメーターに、%Fを指定すれば、コマンドライン引数としてファイル名が指定されてきます。
なんとか、思ったような動きをしてくれるようです。