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Raspberry Piで、autostartが使えなくなったので、Systemdを使ってchromium-browserを自動起動した。

Last updated at Posted at 2019-03-15

概要

Raspberry Piを使って、ブラウザが立ち上がるキオスク端末を制作してます。
トライ・アンド・エラーを繰り返しながら実験機が完成したので、改めてOSをインストールした直後からの綺麗なSDカードを制作しようと思ったのですが、autostartファイルが無くなっていて、実験機と同じ構成にするのは無理って事になりました。
正確には、古いバージョンのRaspbianを使えば、出来ないことはありませんが、最新のOSに追従できないのは痛すぎるので、別な方法を模索することにしました。
使用したのは、2018-11-13-raspbian-stretch.imgです。

問題点

Raspberry Piは、少し前からデスクトップ環境をLXDEからPIXELへ変更しています。(PIXELはLXDEをベースに開発)
~/.config/lxsession/LXDE-pi/autostartファイルは、パスから察するに、LXDEの機能だけど互換性確保のために、残されていたんでしょう。
2018-11-13-raspbian-stretchからディレクトリごと無くなっています。
PIXELに代替となるような仕組みがあっても良さそうですが、見つけることはできませんでした。

代替手段

幸いなことに、Raspberry Piには、もともと複数の自動起動の手段が用意されています。

(1)/etc/rc.local

簡単にプログラムを起動したい用途に良さそうです。

raspbian
$ nano /etc/rc.local

(2)autostart

これが、今回ダメになった奴です。

(3)crontab @reboot

ユーザー権限でプログラムが実行されます。
root権限で実行したら困るようなプログラムに使うようです。

raspbian
$ crontab -e

(4)/etc/init.d

こちらもJessieからsystemdが推奨されることになっているので使わない方が良さそうです。

(5)systemd

設定する事が多いため少し複雑ですが、細かな設定ができるので、これを使うのが良さそうです。

systemdで設定する

サービスを作成する

raspbian
$ sudo nano /etc/systemd/system/open-browser.service
open-browser.service
[Unit]
Description=launch chromium-browser

[Service]
User=pi
Environment=DISPLAY=:0
ExecStart=chromium-browser --kiosk http://www.youtube.com

[Install]
WantedBy=user@.service

サービスを再読み込み

raspbian
$ sudo systemctl daemon-reload

サービスの自動起動を有効化

raspbian
$ sudo systemctl enable open-browser.service

サービスを開始(確認)

raspbian
$ sudo systemctl start open-browser.service

終わりに

autostartが使えなくなってからまだ時間が経っていないからか、ネット情報が少なくて難儀しました。
lite(CUI版)にmatchbox-window-managerとchromium-browserをインストールする構成も試してみたのですが、起動時間が通常版よりも長いという予想に反した結果だったので、通常版を使用しています。

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