はじめに
Qiita Advent Calendar 2020 の記事の1つとして執筆しています。
受験した資格
- Google Cloud Professional Cloud Architect
- 主催: Google LLC(グーグル)
- 費用: 200ドル(USD)
内容
公式サイトには以下のように書かれています。
Professional Cloud Architect は、Google Cloud の技術を組織が活用するために必要なクラウド アーキテクチャと Google Cloud Platform に関する専門的な知識を活かして、ビジネス目標を推進するスケーラブルで高可用性を備えた堅牢かつ安全な動的ソリューションを設計、開発、管理するスキルを持ったアーキテクトです。
Google Cloud Certified - Professional Cloud Architect 認定試験では、以下に関する能力が評価されます。
- クラウド ソリューション アーキテクチャの設計と計画
- クラウド ソリューション インフラストラクチャの管理とプロビジョニング
- セキュリティとコンプライアンスに対応した設計
- 技術プロセスやビジネス プロセスの分析と最適化
- クラウド アーキテクチャの実装の管理
- ソリューションとオペレーションの信頼性の確保
以上のような内容ですが、一言で言うとユースケースや目的に合わせてGoogle Cloudのサービスや機能を組み合わせて最適な構成にできるか(最適なアーキテクチャにできるか)が問われる試験だと思います。
受験方法
- 試験時間 120分
- 多肢選択方式
- オンラインまたはオンサイト(テストセンターでの受験) ※ 私はテストセンターで受験しました
- 日本語で受験可能
テストセンターはKryterion Inc.という会社(から委託を受けた会社)のテストセンターになります。その他の詳細は公式サイトをご確認ください。
受験のきっかけ・目的
AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナルに合格して、他のパブリッククラウドサービスのスキルも身に付けたかったため。まわりにGoogle Cloudを使用している人が多く、また自分自身もGKEを使用していたことがあったため、Google Cloudに関連する資格を取得しようと考えました。(なお、AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナルの合格体験記は後日記事にしたいと思います。)
学習方法
もともとGoogle Cloudは使用していましたが、GKEぐらいしか使用したことがなかったので、あらためて試験範囲を一通り学習することにしました。学習期間は3ヶ月程度。以下の2冊の書籍を一通り学習しました。
また、Linux Academy(U.S.の会社。linuxacademy.com)の以下のオンライン教材を使用しました(言語は英語です)。この2つのコースの良かったところは実際にGCPの環境で操作を行なうハンズオントレーニングがあったところです(GCPの環境が用意されていました)。ただし、有料(月49ドル(USD))でした。
- Google Cloud Certified Associate Cloud Engineer (legacy)
- Google Cloud Certified Professional Cloud Architect (LA)
上記のリンクを辿ろうとするとログイン画面が出て、登録していない人はページを見れないかもしれません。現在はLinux AcademyはACG(a cloud guru)というサイトに統合されたようなので、以下のコースが後継コースとなります。引き続き有料のようですが(Free Trialあり)、詳細はACGのサイトでご確認ください。
問題集は以下のものを解きました。
WhizLabsの模擬テストについては、英語の文章ですが、問題文をコピー&ペーストしてGoogle翻訳にかけようとしたところ、右クリックが無効になっており、またCtrlキーを使用したクリップボードへのコピーもできないようになっていました。そのため、仕方なく英語を自分で読んで回答しました。(本番は日本語で受けたので英語で読む訓練はしなくても良かったのですが。)
また、試験前に公式サイトにあるケーススタディ(Mountkirk Games、Dress4Win、TerramEarth)を熟読して、内容を頭の中に叩き込んでいきました。
結果
合格
所感
以前受験したAWS 認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナルと比べると、比較的簡単だったと思います。理由としてはAWSと比べてサービスや機能の数が少なく、その分覚えることも少なかったからです。このサービスはこういう時に使う(こういう場合はこのサービス・機能を使う)、サービスの機能制限(上限など)、サービスが対象としている(稼働している)範囲(グローバル、複数リージョン、単一リージョンなど)、このサービスとこのサービスは連携できる、あるいは連携できない(つまり連携のパターン)を覚えて、応用できるようにすれば特に問題なく合格できると思います。残念なのは、このGoogle Cloud Professional Cloud Architectの資格の有効期間は2年であり、AWS 認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナルの3年よりも短いことです。受験費用が安く、やや易しいことを考慮すると妥当なのかもしれませんが。
余談ですが、Global Knowledgeの「15 Top-Paying IT Certifications for 2020」という調査報告があるのですが、そこではGoogle Cloud Professional Cloud Architectの保持者は平均175,761ドル(USD)の年収を得ているということになっています。1ドル105円で換算すると、約1800万円です。日本のエンジニアの待遇をもっと良くするにはどうしたら良いのかいつも考えてしまいます。
※ 2020年12月現在の情報に基づいて記載しております。受験の際は必ず公式サイト等で最新の情報をご確認ください。