はじめに
SIer界隈の方ならもしかしたら聞いたことのあるかもしれない資格、 「XMLマスターベーシック」という名のマイナー資格を取得しました。勉強方法や当日の試験の内容などをまとめていきます。
XMLマスターとは
私が今回受験したベージックは一番簡単なものになります。公式サイトに詳細があるので参考までに。 http://www.xmlmaster.org/certification.html
前提知識と勉強時間
■前提知識 ・業務でここ半年くらい毎日触っている。(要素の数値をいじる位で仕組みなど微塵も分からない) ・HTMLと同じマークアップ言語なので親戚か何かだと思っている。 ・半年触っていたが1から作成したことがないので、エラー出たら詰む。 ・XSDとかスキーマとか言われても分かりません。■勉強時間
去年の10月くらいから参考書を読み始めて、受験したのは11月末に受験したので2ヶ月位勉強した。
平日は2日に一回一時間くらい参考書を読んだり、問題を解いたり。
11月の土日は計10時間くらいやっていました。
全て合計したら60h位?
勉強方法
使用した参考書を2冊です。・XMLマスター教科書 ベーシックV2
緑本と言われている書籍です。
XMLを一度も触ったことがない人向けにかなり丁寧に解説が載っています。
HTMLなどのマークアップ言語の理解がある人には少し丁寧すぎるかもしれないですが、
XMLマスターベーシック自体の難易度が易しめであるのでとりあえずこれがあれば問題ないと思います。
・徹底攻略XMLマスター ベーシック問題集 V2試験対応
俗に言う黒本です
緑本にも練習問題がありますが、緑本と黒本では問題の難易度が桁違いです。
(緑本は簡単すぎるし、黒本はいきなりやるには難しすぎる)
特に黒本のDTD、XML Schema、XSLTの問題文の長さが凄まじいです。
後述しますが、本番で実際の出題は黒本レベルの長文問題は一個もなかったです。
ただ、緑本では物足りないので黒本で合格ラインを取れるほど学習すれば試験は問題ないので
購入をお勧めします。
・10月頭〜10月末
まずは緑本の内容をざっくりと把握して、緑本の内容量(=試験の範囲)がどのくらいなのかを見極めました。
初めて聞く単語が多かったですが、内容を全て理解するまで読み返すのは効率が悪いので、
「XSLTはXMLの変換ルールなんやなー、詳しい書き方は分からんけど」
これくらいの理解度でどんどん進めていきました。
とりあえず内容を一周してからは単元毎に集中的に学習をするように意識しました。
緑本は大きく分けて6単元あるので、
①1単元を2日間で復習して問題を解く
②間違えたところを再度復習
③次の単元の問題を解く
④一つ前の単元を再度復習
こんな感じのルーティンで学習して、「確実に勉強したけど抜けてしまった・・」
という状況を少しでも減らすように意識しました。
緑本の単元別問題も解けるようになったら、黒本の単元別問題を解きましょう。
急にレベルがあがりますが、本番よりやや難しいですが分からなくても
そこまで気にしなくていいと思います。
・11月頭〜受験
受験2週間くらい前からはひたすら黒本の模擬試験を解いていきました。
本試験は60分で50問出題ですので、時間配分をかなり意識して進める必要があります。
ちなみに黒本の模擬問題は難易度もそこそこ高く文章量もかなり多いので、
初めて解いた時は正答率は40%位しか届きませんでした、、、。
模擬試験は3週くらいして、最終的には80%くらいまで上がりました。
試験結果
結果はボーダーぴったりの正答率70%でクソギリギリの合格でした。 単元毎の正答率はこんな感じです。・XML概要 71%
・XML文章の作成 66%
・DTD 80%
・XML Schema 80%
・XSLT,Xpath 70%
・名前空間 33%
本番の試験は、黒本レベルの難易度はほぼ無く
一番時間が掛かるであろうXSLTの問題の文章量も緑本と同レベルの物ばかりでした。(黒本の半分くらい)
また本番の試験では選択問題の回答数が指定されているので、
黒本のように複数回答の問題で回答数が足りなかったり多かったりすることは無くなります。
体感的には8割は超えたと思っていたのですが、
結果見ると「XML概要」や「XML文章作成」が少し足を引っ張っています。
本来はここは取るべき単元で、後半の単元で時間との勝負になるので少し油断していました。