はじめに
自律移動ロボットは外部給電をバッテリーに依存している。
給電時間としては、ロボット稼働時では2時間程度と短く、バッテリー交換の度作業の中断とdockerの再起動を余儀なくされる。給電停止による突発的な強制シャットダウンもPCにとっては好ましくない。
したがって、このページでは 給電時間の延長、並びにバッテリー交換時での作業中断をなくす ことを目的とした 2個バッテリーを並列接続回路を構築までの流れや作業手法・検証方法 を紹介する。
システム構成の概要
図のようにバッテリーからの回路とPCからの回路をつなげる回路を作成していく。
基本情報 (詳細確認時に読んで)
■ バッテリーの並列接続とは
複数のバッテリーを並列に接続することで、それぞれのバッテリーから電流が分担して流れるため、供給可能な電力量(容量)が増加。
このとき電圧は変わらず、電流のみが合算されるため、長時間の安定した給電が可能に。
■ 過電流対策としてのヒューズの使用
バッテリーの着脱時やトラブル時に、一時的に過剰な電流(過電流)が流れることがある。これを防ぐため、各バッテリーの出力ラインにヒューズを挿入。
ヒューズ:ある一定以上の電流が流れた場合、自らが断線して回路を遮断する安全部品。これにより、バッテリーやパソコン本体を過電流から保護。
・ヒューズ規格
5A 7.5A 10A 15Aなど
・規格の決め方
パソコン要求電力より計算
今回のPC要求電力6.32A
1.25倍の安全性 6.32 * 1.25=7.9 →7.5Aヒューズ
1.5倍の安全性 6.32 * 1.5=9.48 →10Aヒューズ
今回は7.5Aヒューズを選択
■ コネクタと端子について
コネクタ(connector):
電気信号や電力を送受信するための接続部品で、バッテリーとパソコン、またはバッテリー同士を安全・確実に接続するために使用。プラグ(オス側)とジャック(メス側)で構成されることが一般的。
端子(terminal):
コネクタの内部にある導電部分で、実際に電流が流れる金属接点を指す。端子の品質や形状によって、接触抵抗や安全性が左右される。
使用部品
6 収縮チューブ × 1
作業流れ
4, 端子にセットし小さい爪をかしめる
5, 固定が甘い可能性があるため、場合によってはんだづけする
写真なし 軽く覆うイメージ
※はんだが多すぎるとコネクタに入らない
6, コネクタへ挿入
⚠️引っ張ってみて簡単に抜けないか確認する!!
コネクタと端子オスメスどちらであるかは状況次第のため、遂次確認する。
三本の電線の反対側を繋ぐ
7, 反対側の被膜を剥き、組み合わせて芯線をねじり、はんだづけする
その後、収縮チューブにて保護
完成💕
検証
正しく接続しているか確認する
テスター(以下写真一枚目器具)を使用して接続を確認する。
写真の通りに、スピーカーマークにセットする。
赤と青の器具を導線に合わせ、接続されていると音がなる。
今回の場合、6個分の接続箇所があるため、15通りすべてで接続確認し、赤は赤、黒は黒だけで正しく接続されているか必ず検証するコ