A5:SQL Mk-2 とは?
A5:SQL Mk-2は複雑化するデータベース開発を支援するために開発されたフリーのSQL開発ツールです。
高機能かつ軽量で、使い方が分かりやすいことを目標に開発されています。
SQLを実行したり、テーブルを編集するほかに、SQLの実行計画を取得したり、ER図を作成したりすることが出来ます。
A5:SQL Mk-2の特徴
- GUIでER図が作図できる
- ER図からMySQLやPostgreSQLなどのデータベース用のDDLが生成できる
- ER図からExcelやHTML形式でエンティティ定義書が生成できる
- データベースに接続して、テーブル情報からER図やエンティティ定義書をリバース生成できる
- 保存ファイルがバイナリではなくテキストのでGitで管理できる
他にも様々な機能があり、データベースの設計で重宝する素晴らしいツールです。
A5:SQL Mk-2をUbuntuで使う
上記の通り、とても便利なツールですが、Windowsアプリとなっており、MacやUbuntuで使うには少し工夫が必要です。
今回はUbuntuでA5:SQL Mk-2を使う方法を紹介します。
Ubuntuのバージョン
$ cat /etc/os-release
NAME="Ubuntu"
VERSION="20.04.1 LTS (Focal Fossa)"
...
Wineのインストール
Wine (ワイン)は、オープンソースの Windows API 実装を通じて、主としてx86アーキテクチャ上のUnix系オペレーティングシステム (POSIX準拠OS) においてWindows用アプリケーションをネイティブ動作させることを目標とするプログラム群である。
Wineを使ってWindowsアプリをUbuntu上で実行できるようにします。
そのままだと日本語フォントが文字化けするので、フォントのインストールなどの設定ができるwinetricksと合わせてインストールします。
$ sudo apt install wine winetricks
32bit版の環境で無いとフォントのインストールに失敗するようだったので、環境変数をし指定して、winetricksを起動します。
$ export WINEARCH=win32
$ winetricks
「Select the defalut wineprefix」を選択
「Install a font」を選択
「cjkfonts」を選択し、インストールを実行
インストールで、警告が出る場合もありますが、そのまま進めてください。
A5:SQL Mk-2の起動
公式サイトからA5:SQL Mk-2をダウンロードします。
32bit版の環境で実行するので、x86 editionを選択してください。
ダウンロード後、解凍したフォルダ内に「A5M2.exe」というexeファイルがあるので、wineから起動します。
$ wine A5M2.exe
Ubuntu上で、A5:SQL Mk-2で起動できました。
文字化けなく表示されていて、日本語入力も無事にできました。
注意点、制約など
UbuntuでA5:SQL Mk-2が使えるようになりましたが、Wineで実行している都合上、制約があります。
- 印刷やPDF出力が正しく機能しない
- Excel出力が機能しない(HTML出力は機能する)
確認できていませんが、他のも制約があるかもしれません。
現状は、Ubuntuからはファイルの編集のみを行い、ドキュメント化する場合はWindows版を使うことになるかと思います。
その他、補足事項
- Macで使いたい人はEasyWineを使うのが良いかもしれません(未検証)
- 上記の制約があるので、自分はUbuntuにKVMでインストールしたWindows上にA5:SQL Mk-2を入れて、Ubuntu側からリモートデスクトップで繋いで使用しています。
- フル機能を使いたい方は、こちらがオススメです
まとめ
A5:SQL Mk-2をUbuntuで使う方法を紹介しました。
とても便利なオススメのツールなので、Windowsユーザー以外の方も、ぜひ使ってみてください
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