Speeeで新規事業開発をやっているtakakazu_matsuyamaです。
本日はクリスマスイブですね。
クリスマスイブって暇ですよね。テレビ見たくないですよね。
そんなときはWebサービスの企画でもしませんか。うん、いいですね。
ところで、企画するときに「こんなんあったらいいなあ」でババっと企画書を出して、
「根拠が全然わからない」と一蹴されたことはありませんか?
趣味で作るだけならいいですが、ビジネスにするのであればやはりある程度マーケティングして、
アウトプットしたいものです。
でもいざやってみると非常に苦労します。
「なんで流行るの?」「それいくら儲かるの?」と言われても、調べ方も推測の仕方もさっぱりわからなかったりします。
そこで、初めて企画する人のために、どういう調査・分析をし、
アウトプットしていけばいいか簡単に書いてみたいと思います。
#基本の"き"
##市場の潮流理解
###新サービスが出てくるときは必ず何らかの変化がある
- 技術革新(インフラ、デバイス、アプリケーション)
- 革新的なプレイヤーの登場
- 生活環境の変化
- 労働環境の変化
- 国際的な動き・メカニズム
- 法改正
- これまでの非常識とこれからの常識
- 何かのリプレイス
等々
###逆に消費者が満たしたいもの(ニーズ)は普遍的である
- もっと楽に・便利に
- もっと安心・安全に
- もっとリッチに
- 原始的な欲求
- 社会的意義
等々
##競合サービス分析
###事業戦略分析
- IR
- プレスリリース
- ネット記事
- キーマンのインタビュー
- ヒアリング
- プロダクトからの逆算で想像
###数値分析
- IR
- ネット記事
- ヒアリング
- SimilarWeb(PV推定できる)
- AppStore,GooglePlay(DL数、売上が推定できる):AppAnnieで見よ
- アプリのDAU、MAU:AppApeAnalytics
###ユーザ体験分析
- サービス使いまくる(※これ大事)
- 考察する:「なんで流行ってるのか」「なんで流行ってないのか」を人に説明できるレベルで
- ひたすら抽象化して、流行ってるものの共通点を見つける
##仮説立案
- 妄想:「こんなんあったらいいなあ」
- 構想:「こうすれば拡大・展開しそうだなあ」
- 事業企画:「こうすれば儲かりそうだな」(※これ大事)
##検証
- 事業企画書、PLにアウトプットする
- 戦略・ビジネスモデルの確からしさを確認する(※これ大事)
#応用
##マーケティング
###市場があるのかないのか
- ニーズ:欠乏を感じている状態
- 欲求 :ニーズが具現化された状態
- 需要 :欲求に購買力/購買行動が伴う状態
###既存のスキームを使うのか、新しく作るのか
- 「旧市場」×「旧スキーム」
- 「旧市場」×「新スキーム」
- 「新市場」×「旧スキーム」
- 「新市場」×「新スキーム」
###市場規模
- 産業全体の市場規模ではなくて、さらにそのアイデアが対象とする市場規模を出す(そうすると大概すごく小さくなる)
- フェルミ推定する
- さらにボトムアップで算出してみて、妥当値を探る(既存のどのサービスがいくら儲かってるか、とかで足し算)
##実行計画、PLの作り方
###アプローチ
- 全職種・役割について、リソースが必要な可能性を検討する
- プロデューサー、ディレクター、エンジニア、デザイナ、営業、オペレーター、経理・総務・人事
- 新しいことをやる場合、類似サービスの開発期間を調べ、開発費を見積もる
- リクープラインを見極める(これが早いか遅いかで投資判断のしやすさが大幅に変わる)
###粗々で必要なコスト
- 人件費
- 外注費
- 広告費
- サーバ費
- 決済手数料
##収益化のパターン
###広告
- 自分たちで広告商品開発して枠売る(純広告、記事広告、等)
- 外部から広告もらう(ネットワーク系広告)
###有料会員(定額・サブスクリプション)
- クックパッド
- 食べログ
- NAVITIME
- ニコニコ動画
- Evernote
- Newspicks
###従量課金(都度課金)
- ソーシャルゲーム
###有料会員と従量課金のハイブリッド
- pairs
- オンラインゲーム
###仲介
- 何かと何かをマッチングして、仲介料・手数料で儲ける
- 不動産、人材、結婚、仕事、オークション・フリマ・・・
###EC
- 商品を販売して販売代金で儲ける
- 要はECサイトのこと
##その他泥臭い系アプローチ
###自力で調べてもわからないことは大人のやり方で調べる
- コンサル受ける
- 調査会社からデータ買う
- 人紹介してもらって徹底的にヒアリングする
###仮説をターゲットユーザにぶつける
- 5人ぐらいにアイデアぶつける
- 満遍なく70点ぐらいの反応のものより、1人に100点のアイデアを深掘る
以上です。
#おわりに
ひとまず基本的な観点を書いてみましたが、次に機会があれば、
具体的な例を出しながら、より高度なマーケティングの方法を解説したいと思います。