はじめに
2023年1月下旬にAWS認定試験SAA-C03を受験して、無事合格することができました。
この記事を通して、AWS資格に興味のあるかたや今後受験を検討している方に向けて、合格に至るまでの勉強の過程や、試験の内容、感想・アドバイスなどを共有できればと思います。
前提
AWS-SAAとは
AWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA-C03) 試験ガイド
AWS公式が運営している認定資格の一つで、AWSを用いたソリューションの設計をする上で、AWS Well-Architectedフレームワークといったベストプラクティスな設計方法は何かが問われる試験です。(個人の見解)
問題範囲や回答形式、費用など、試験に関する詳細は実際の公式サイトを見たほうが早いので、ここでは説明を割愛します。
資格取得前のスキル状況
会社での普段の業務は、とあるWebアプリケーションをスクラム開発で行っており、そこでの開発環境にAWSを用いてます。
ただ、いかんせん新卒の身のため、開発環境周りの管理・運用は偉大な先輩方が担ってくださっており、僕個人としては用意してもらったVPC環境にEC2を立ててそこで開発作業を行っているだけで、その他のリソースは利用しているのは知っているだけで、ほとんど触ることはありません。。。
以前にEC2に関する基礎的な利用方法の記事を投稿したことがありますが、そこに毛が生えた程度の知識の量と質かなーといった印象です。
具体的には、社内で新卒向けのAWS研修があり、そこに参加した際にAWS公式が出しているハンズオンをいくつか実施して、いくつかのサービスの概要だけは触れていた感じになります。
受験するに至った経緯
「周りにAWSに詳しい先輩方がいて、少しでも追いつきたい」、「新卒エンジニアとしてスキルアップに積極的に挑戦したい」、「何かしらの自身の強みを少しずつ作っていきたい」とのモチベーションで、受験をすることを決めました。
だいたい8月ごろだったかと思います。
(正直な話、決意してから合格まで何回か中だるみの時期がありました。。。)
勉強過程
ここからは、受験を決めてから合格するまでの学習の過程を時系列でなるべく詳細に共有できればと思います。
8月~9月
勉強過程と言いつつ、決意早々にたるんだ時期になります。。。汗
この時期は、AWS試験のことは一切頭になく、Dockerとかk8sとかの勉強をしていました。
中だるみというよりかは、AWS以外のことにリソースを割いてしまっていた感じですかね。。。
10月
年末がじわじわと迫ってきていることに気づき、年内にケリをつけたかったので、このあたりで本格的にAWS資格の勉強のスイッチを入れる決意をしました。
最初に始めたのは、AWS認定クラウドプラクティショナーの受験に向けた勉強です。
AWS認定クラウドプラクティショナーとは、AWS資格の登竜門的なもので、AWSの基礎的な理解が問われる試験になってます。
クラウドだったり、AWSコアサービスの基礎的な知識が基本的には問われます。
いくつかの受験体験記を読ませてもらったり、この試験を受験した身近な同僚の話を聞いたりして、AWS-SAA受験に向けて、まずはこの資格を取ったほうがスムーズに学習がはかどると感じ、取得に向けて勉強を開始しました。
学習教材は、以下のUdemyの講座動画と問題集になります。
僕の場合は、会社の制度でUdemyの一部講座を無料で受講できることができ、そちらを利用しました。会社の制度さまさまです!
※僕が利用した教材のリンクを貼ってありますが、教材の最新版が更新されている可能性があるので、利用を検討する際は十分にご注意ください。
これらの教材を使って、平日2時間前後、休日5時間前後で勉強して、約3週間ほどで合格することができた記憶です。
この模擬問題集の基本レベル①、②の試験で90%以上の正解比率で解ければ、だいたい合格できると思います。
11月
社内で外部のAWS-SAAに関するe-learningの教材を受ける機会があり、そちらの学習を行いました。
(が、内容的にはクラウドプラクティショナーの復習的な感じで、正直あまりリソースを割きませんでした。)
12月
ここで、第2の中だるみ時期になります。。。汗
理由としては、仕事の方でキャッチアップすることが激増し、業務外の時間でもそっちの方に時間を取られてしまい、AWSの勉強に手が回らなかったためです。
年内に受験する予定ではいましたが、圧倒的な勉強不足を目の当たりにして受験の自身を失い、あえなく年内の受験を断念しました。
そして、その挫折をずるずると引きずってしまいました。
1月
予定から少し遅れましたが、この月で受験しようと覚悟し、勉強に本腰を入れました。(正確には、12月の最後の週から)
最初に使用した学習教材は、以下のUdemyの講座動画と問題集になります。
学習方法としては、
- 模擬試験を4回分実施して、現状分かる問題と理解の浅い範囲を洗い出し
- 理解の浅い範囲を講座動画で学習
- 模擬試験を再実施
といった流れです。
この方法で、一回目は正答率50~60%だった正答率を、2回目は80~90%まで上げることができました。
これを通して、ある程度の問題の傾向と対策ができたので、あとは問題をとにかく解くことを意識しました。
次に使用した学習教材は、以下のTechStockといったWeb問題集を使いました。
全問は解ききれませんでしたが、既視感のある問題をとにかく増やそうといった目的で課金は惜しみませんでした。
受験当日
休日で丁度いい時間帯の受験時間が無かったため、有休を使って平日に受験しに行きました。
受験形式
クラウドプラクティショナーを受験した際は自宅での受験を実施しましたが、デスク周りの環境を整理するのが難しかったり、カメラの接続不良のハプニングがあったりと、とにかく面倒くさい印象しかなかったので、AWS-SAAではテストセンターでの受験を希望しました。
僕が受けたテストセンターの雰囲気は、中学校のPC教室みたいな場所で隣の人との距離は近かったです。
一応防音用のヘッドセットが置いてあり、最初は使用しましたが頭が窮屈だったので途中からは使いませんでした。
受験問題の内容
内容としては、僕個人の印象としては、Udemyの模擬問題によく似ていた印象です。
手ごたえとしては、7~8問自信のない問題があり、後で見るにストックして最後確認した形になります。
そして合格通知
1時間強で一通り問題を解き終わり、見直しを軽く行って早めに終了しました。
有休を使ったせっかくの休日だったので、試験終わりに映画(スラムダンク)を観ました。
そして、映画終わりに合格通知がメールで届いてました。回答を提出してから、だいたい5時間後くらいだったかと思います。
結果は結構ギリギリでした。(720点がボーダー)
何とか合格できてよかったです!
最後に
これから試験に挑戦する方にアドバイスとしては、
- クラウドプラクティショナー取得から始めた方が理解がスムーズ
- Udemyの学習教材はめちゃめちゃおすすめ
- 中だるみする前に受験日をさっさと予約するべき
とかですかね!
資格取得してみての感想としては、
- 仕事の中で、AWSのサービスのワードが出た時に抵抗感がなくなり、今まで抽象的なイメージしかなかったアーキテクチャが、具体的にイメージできるようになった
- 合格はしたけど、実際の利用・運用経験はまだまだで、座学での知識や理解とのギャップはまだまだある
- 得られた知識を実務でアウトプットしていく意識が芽生えた
です。
更新期間が3年と決まっており、日々更新される技術をキャッチアップしていくのは大変化とは思いますが、トレンドのAWSを学んで、資格として形にするのはいいことかと思いますので、ぜひ資格取得に挑戦してみてください。