概要

デフォルトフォントを適応するときのアプローチのまとめと、自作のライブラリの紹介です。

DroidKaigiの資料で触れていますが、Qiitaにまとめておきます。
https://speakerdeck.com/takahirom/support-libraryfalsedownloadable-fontsyaemojicompatnidui-ying-sitaapuriwozuo-rou

デフォルトフォントの適応方法について

以下5つぐらいの方法が存在します。

手動で指定する方法
テーマによる方法
リフレクションによる方法 StackOverFlow
chrisjenx/Calligraphyによる方法
激推し → takahirom/DownloadableCalligraphyによる方法

手動で指定する方法

デフォルトのフォントを指定せずに手動で指定していく方法です。これでほとんど問題ないです。ただToolbarのタイトルやBottomNavigation、TabLayoutなどを自分でちゃんと属性を調べて、大きさなども調べ、自分で指定していく必要があります、ただ頑張って指定していけばなんとかなります。

DroidKaigi公式アプリではマテリアルデザインのDense scriptの記載に則って、指定していっています。

<TextView
    android:id="@+id/speaker_name"
    android:textAppearance="@style/TextAppearance.App.Body1"
    android:layout_width="wrap_content"
    android:layout_height="wrap_content"

(DroidKaigiアプリより)

<style name=“TextAppearance.App.Title"
       parent="TextAppearance.AppCompat.Title">
    <item name="android:textSize">21sp</item>
    <item name="android:fontFamily">@font/notosans_medium</item>
</style>

<style name="TextAppearance.App.Subhead" 
       parent="TextAppearance.AppCompat.Subhead">
    <item name="android:textSize">17sp</item>
    <item name="android:fontFamily">@font/notosans_regular</item>
</style>

テーマによる方法

TextViewだけであればtextViewStyleを使ったり、以下のように全てのtextAppearanceを指定していくことで、大体設定することが出来ます。しかし、デフォルトの大きさの指定を調べたりする手間や、テーマファイルは汚れますし、なかなか保守が大変になります。

<style name=“AppTheme" parent="Theme.AppCompat.Light">
   <item name=“android:textAppearance">@style/TextAppearance.hogehoge</item>
   <item name=“android:textAppearanceSmall”>@style/TextAppearance..</item>
   <item name="android:textAppearanceButton">@style/TextAppearance…</item>
   <item name=“android:textAppearanceMediumInverse”>@style/TextAppearance…</item>
。。。。

リフレクションによる方法 StackOverFlow

これはAppCompatThemeでは動きません。一般的なアプリでは利用できないものとなります。

chrisjenx/Calligraphyによる方法

デフォルトフォントを指定したい場合、今のデファクトスタンダードなライブラリはchrisjenx/Calligraphyだと思われます。

去年、Font Resource、Downloadable Fontの発表されました。その時にCalligraphy is deadと作者が言っていて、CalligraphyはFont Resourceの仕組みが適応できず、またツイート前の5/16日が最終コミットで開発が止まっています。

takahirom/DownloadableCalligraphyによる方法

そこで自分がライブラリを作りました。
CalligraphyをベースにFont Resourceの仕組みを適応したのがこのライブラリになります。
これはDroidKaigiアプリの初期に導入して利用しており、うまく動いています。
DownloadableCalligraphyという名前ですが、Font Resourceを指定できるので、アプリにフォントを埋め込むBundled Resourceも普通に指定できます。
みなさんがスターしていただけると、前例が増えて、安心して使えるようになるのではと思います。

CalligraphyConfig.initDefault(new CalligraphyConfig.Builder()
  .setDefaultFont(R.font.roboto_regular)
  .build());

@Override
protected void attachBaseContext(Context newBase) {
    super.attachBaseContext(CalligraphyContextWrapper.wrap(newBase));
}

まとめ

他に選択肢があれば教えてください。なければtakahirom/DownloadableCalligraphyにスターをつけてください。