概要

Firebase Performance Monitoring、存在は知っていたのですが、測っていないのですがコンパイル時に処理を差し込むので、ビルドに時間がかかりそうなので、あまり入れたくないというのがありました。
具体的には app:transformClassesWithFirebasePerformancePluginForDebug という感じのタスクになってここで織り込まれるようです。
現在はFirebase Performance MonitoringにBuildTypeで無効にする機能があるので、デバッグ時では導入せずに、リリースでだけ入れることができます。

具体的には以下のページで書かれているとおりです。
https://firebase.google.com/docs/perf-mon/get-started-android?hl=en
https://firebase.google.com/docs/perf-mon/disable-sdk?hl=ja&platform=android

Firebase Performance Monitoringのデバッグ

デバッグのビルドタイプ用のsrc/debugフォルダを作って、AndroidManifest.xmlを作って以下のように入れておきます。
これによって、デバッグ時にログを出すことができ、起動時間やセッションの名前などが表示されるようになります。

    <meta-data
      android:name="firebase_performance_logcat_enabled"
      android:value="true" />

debug版でビルドが遅い問題を解決する

下記でビルド時にコードが埋め込まれなくなるため、ビルドが遅い問題を解決します。しかし、ネットワークのログと@AddTraceを使ったログ以外のログ、例えば、起動時間などのログが送られてしまいます。

app/build.gradle

  buildTypes {
    debug {
      FirebasePerformance {
        // Set this flag to 'false' to disable @AddTrace annotation processing and
        // automatic HTTP/S network request monitoring
        // for a specific build variant at compile time.
        instrumentationEnabled false
      }
    }
  }

debug版でデータが送られてしまうのを防ぐ

デバッグ時に同じパッケージ名でやっていると、LeakCanaryなどでデバッグ版アプリのパフォーマンスがかなり悪くなっている場合がるので、そもそもログを送らないということも可能です。
(課金のテストのためにパッケージ名をリリース版と揃えられるようにしている場合などに同じパッケージでデータが汚染されてしまうことを防ぐことが可能です。)

デバッグのビルドタイプ用のsrc/debugフォルダを作って、AndroidManifest.xmlを作って以下のように入れておきます。
これによりデバッグでは完全にFirebase Performance Monitoringのログが送られなくなります。

  <application>
    <meta-data
      android:name="firebase_performance_collection_enabled"
      android:value="false" />
  </application>

終わりに

このようなかゆいところに手が届くオプションが追加されており、Firebase Performance Monitoring自体は結構昔からあるもので、結構成熟してきている感じがあります。