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React NativeAdvent Calendar 2019

Day 11

React NativeのiOS/Androidビルドするbitrise.ymlを晒してみる&ビルド高速化など

Last updated at Posted at 2019-12-10

この記事はReact Native Advent Calendar 2019の11日目の記事です。

はじめに

こんにちは。
React Native開発3年目のワダ(@takahi5)です。

現在React Native(Expoなし)でiOS/Androidのアプリを開発しています。
bitriseでビルドを自動化しているのですが、おかげで運用が非常に楽になりました♪

一方でネイティブ知識の不足からか、はじめのセットアップには手間取りました。
先人の残してくれた資料に助けられたのですが、bitriseの進化もあり資料の通りには行かない部分もありました。
そこで、2019年現在、利用しているbitrise.ymlを晒したいと思います!

bitriseとは

モバイル開発に特化したCIです。
Circle CIやgithub actionsと同じ類のものですが、モバイル特化という部分が特徴になります。
React Native用のワークフローも雛形を自動で作成してくれます。

無料でも使えますが、無料プランだとビルド時間10分でタイムアウトするため、React Native(特にiOS)をビルドする場合は有料プランに入る必要があると思います。
僕のチームでは$36/月のプランを使っています。

iOSビルドのbitrise.yml

まずiOSです。

このワークフローをmasterブランチへのpushをトリガーにして実行しています。

チーム内へのアプリ配布はTestFlightを利用していますが、
このワークフローではitune connectにipaファイルをアップロードするところまでしか対応していないので、最後にTestFlight配信するところは手動でやっています。
この作業も自動化できるといいですね。

審査への提出も最後のポチッは手動でやっています。


  deploy-ios:
    description: "(略)"
    steps:
    - activate-ssh-key@4.0.3:
        run_if: '{{getenv "SSH_RSA_PRIVATE_KEY" | ne ""}}'
    - git-clone@4.0.17: {}
    - script@1.1.5:
        inputs:
        - content: |-
            #!/usr/bin/env bash

            echo $ENV_FILE | base64 --decode > .env
    - cache-pull@2.1.1: {}
    - yarn@0.0.8:
        inputs:
        - command: install
    - install-react-native@0.9.2:
        inputs:
        - version: 2.0.1
    - cocoapods-install@1.9.0:
        inputs:
        - podfile_path: "./ios/Podfile"
        is_always_run: true
    - set-xcode-build-number@1.0.8:
        inputs:
        - build_short_version_string: "$APP_VERSION"
        - plist_path: "./ios/your-app-name/Info.plist"
    - certificate-and-profile-installer@1.10.1: {}
    - xcode-archive@2.6.0:
        inputs:
        - project_path: "$BITRISE_PROJECT_PATH"
        - scheme: "$BITRISE_SCHEME"
        - export_method: app-store
        - team_id: "$IOS_TEAM_ID"
        - force_team_id: "$IOS_TEAM_ID"
        - force_code_sign_identity: iPhone Distribution
        - force_provisioning_profile_specifier: ''
        - force_provisioning_profile: "$PROVISIONING_PROFILE"
        - xcodebuild_options: CODE_SIGN_STYLE="Manual" -UseModernBuildSystem=YES
        - configuration: Release
    - cache-push@2.2.1:
        inputs:
        - cache_paths: |-
            $BITRISE_CACHE_DIR
            node_modules -> yarn.lock
    - deploy-to-bitrise-io@1.9.2: {}
    - deploy-to-itunesconnect-application-loader@0.10.1:
        inputs:
        - password: "$APPLE_ID_PASSWORD"
        - app_password: "$APPLE_APP_SPECIFIED_PASSWORD"
        - itunescon_user: "$APPLE_ID"
    - ipa-info@1.1.0: {}
    - slack@3.1.3:
        inputs:
        - buttons: View Build|${BITRISE_BUILD_URL}
        - webhook_url: "$SLACH_CHANNEL_ENGINEERING"
        - channel: "#engineering"
        - from_username: Bitrise(iOS)
        - fields: |-
            App|${IOS_APP_NAME}
            Version|${IOS_APP_VERSION_NAME}
            Branch|${BITRISE_GIT_BRANCH}
            Build#|${BITRISE_BUILD_NUMBER}
            Message|${BITRISE_GIT_MESSAGE}
    meta:
      bitrise.io:
        stack: osx-xcode-11.2.x

補足

細かい設定について補足させていただきます。

バージョン名やビルド番号をbitrise側で設定する

バージョン名(1.2.0など)とビルド番号(毎回インクリメントする通し番号)をbitrise側で指定しています。

バージョン名は環境変数$APP_VERSIONに指定しているので、バージョンを上げたいときは手動で環境変数を変更しています。

ビルド番号はbitriseビルドの通し番号が自動的に使われるので、毎回変更する作業が不要になりとても便利です。

    - set-xcode-build-number@1.0.8:
        inputs:
        - build_short_version_string: "$APP_VERSION"
        - plist_path: "./ios/your-app-name/Info.plist"

Slack通知

Slackのwebhook を指定すればOKです。
ここは標準的な設定です。

 - slack@3.1.3:
        inputs:
        - buttons: View Build|${BITRISE_BUILD_URL}
        - webhook_url: "$SLACH_CHANNEL_ENGINEERING"
        - channel: "#engineering"
        - from_username: Bitrise(iOS)
        - fields: |-
            App|${IOS_APP_NAME}
            Version|${IOS_APP_VERSION_NAME}
            Branch|${BITRISE_GIT_BRANCH}
            Build#|${BITRISE_BUILD_NUMBER}
            Message|${BITRISE_GIT_MESSAGE}

.envの配置

このアプリではAPI KEYなどを.envファイルで管理しており、このファイルはgithubリポジトリに上げていないため、bitriseビルド時になんらかの方法で配置してあげる必要がありました。

ここでは.envファイルをbase64エンコードしたものをbitriseの環境変数$ENV_FILEに格納しておいて、ビルド時にデコードするようにしました。

もし.envを利用している場合は参考になるかと思います。


   - script@1.1.5:
        inputs:
        - content: |-
            #!/usr/bin/env bash

            echo $ENV_FILE | base64 --decode > .env

iOSのビルドを速くするためにやったこと

もともとビルド時間が非常に長く40分〜45分くらいかかっており、ベーシックプランだと45分でタイムアウト終了してしまうので、bitriseのご機嫌次第ではビルドができない事がありました。

そこで設定を見直した結果、ビルド時間は25分程に短縮され安心してビルドできるようになりました。

このプロジェクト特有の問題もありましたが、何らかの参考になればと共有したいと思います。

UseModernBuildSystem

これがほぼ原因だったのですが、UseModernBuildSystem=NOUseModernBuildSystem=YESに変更することで大幅に改善されました。
特に指定しなければデフォルトではYESになっているので問題ないと思います。

    - xcode-archive@2.6.0:
        - (中略)
        - xcodebuild_options: CODE_SIGN_STYLE="Manual" -UseModernBuildSystem=YES

もともとUseModernBuildSystem=NOに設定した経緯としては、react-native-vector-iconを導入した際にビルドが失敗するようになり、NOに設定することで解消したからでした。
しかし実際にはreact-native-vector-icon導入時の設定にミスがあったのが原因で、それを直すことで根本解決YESでもビルドが通るようになりました。

キャッシュの設定

これは基本的な設定ですが、これにより1分ほど速くなりました。

Podsファイルのキャッシュは特に何も指定しなくても大丈夫ですが、node_nodulesのキャッシュは下記の指定が必要になります。

    - cache-pull@2.1.1: {}
    - (中略)
    - cache-push@2.2.1:
        inputs:
        - cache_paths: |-
            $BITRISE_CACHE_DIR
            node_modules -> yarn.lock

Androidビルドのbitrise.yml

続いてAndroidのビルドです。

iOSと同様にキャッシュの利用や.envの配置をしています。

iOSとワークフローを分けていますが、合体してもよいかなと思います。

  deploy-android:
    description: "(略)"
    steps:
    - activate-ssh-key@4.0.3:
        run_if: '{{getenv "SSH_RSA_PRIVATE_KEY" | ne ""}}'
    - git-clone@4.0.17: {}
    - script@1.1.5:
        inputs:
        - content: |-
            #!/usr/bin/env bash

            echo $ENV_FILE | base64 --decode > .env
    - cache-pull@2.1.2: {}
    - yarn@0.0.8:
        inputs:
        - command: install
    - install-react-native@0.9.2:
        inputs:
        - version: 2.0.1
    - install-missing-android-tools@2.3.7:
        inputs:
        - gradlew_path: "$PROJECT_LOCATION/gradlew"
    - set-android-manifest-versions@1.0.5:
        inputs:
        - version_name: "$APP_VERSION"
        - manifest_file: "./android/app/src/main/AndroidManifest.xml"
    - gradle-runner@1.8.3:
        inputs:
        - gradlew_path: "./android/gradlew"
        - gradle_file: "./android/build.gradle"
        - gradle_task: assembleRelease
    - sign-apk@1.4.1: {}
    - cache-push@2.2.3:
        inputs:
        - cache_paths: |-
            $BITRISE_CACHE_DIR
            node_modules -> yarn.lock
    - deploy-to-bitrise-io@1.7.1: {}
    - slack@3.1.3:
        inputs:
        - buttons: |-
            Install APK|${BITRISE_PUBLIC_INSTALL_PAGE_URL}
            View Build|${BITRISE_BUILD_URL}
        - webhook_url: "$SLACH_CHANNEL_ENGINEERING"
        - channel: "#engineering"
        - footer: Bitrise(Android)
        - from_username: Bitrise(Android)
        - fields: |-
            App|${BITRISE_APP_TITLE}
            Version|${APP_VERSION}
            Branch|${BITRISE_GIT_BRANCH}
            Build#|${BITRISE_BUILD_NUMBER}
            Message|${BITRISE_GIT_MESSAGE}

チームへのAPK配布

ビルド完了するとSlack通知していますが、Slackメッセージの中にAPKのダウンロード導線を載せています。
(下記のInstall APK|${BITRISE_PUBLIC_INSTALL_PAGE_URL}部分)

チームへ確認用アプリを配布する際は、Slack通知から直接APKをダウンロードしています。

 - slack@3.1.3:
        inputs:
        - buttons: |-
            Install APK|${BITRISE_PUBLIC_INSTALL_PAGE_URL}
            View Build|${BITRISE_BUILD_URL}

まとめ

以上になります。

今までは永らくExpoでアプリを開発していて、ExpoなしのReact Nativeアプリの開発は今回が初めてでした。
Expoのexpo publishexpo buildによるアプリ配布・ビルドは非常に効率がよく、Expoなしの開発に少し不安がありましたが、bitriseのお陰でこの当たりの不便さは全く感じませんでした。

何かの参考になれば幸いです。

明日、12日目はmrtryさんの記事になります。
楽しみにしています!

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