1
0

ブラックジャックの親のバーストの確率をセル関数だけで計算する

Last updated at Posted at 2021-03-05

はじめに

ブラックジャックの親のバーストの確率を表計算ソフトのセル関数のみで計算してみました。

image.png

E3セルで親のオープンカードを選択することが出来て、そのオープンカードの最終形のそれぞれの確率を動的計算します。
サンプルの図では、親のオープンカードが2の時、親がバーストする確率は35.4%ということになります

表計算ソフトの結果はこちらのGoogleスプレッドシートで公開しています。
ただし、クリックしても閲覧しかできませんので、中身をいじったり確認したい方は、[Googleスプレッドシート]のメニューの[ファイル]から[ダウンロード]を選択し、[Microsoft Excel形式]でダウンロードしてください。
Excelソフトをお持ちでない方は、再度自身のアカウントの[Google Drive]にアップロードすれば、[Googleスプレッドシート]で開くことが出来るのではないかと思います。

ルール

ブラックジャックの細かいルールは他に譲るとして、親は以下のルールに従って、カードを引きます。
まずは1枚を表にしてカードを配り、後は合計が16以下の場合は17以上になるまで無条件でカードを引き続けます。(その時、10,J,Q,Kはすべて10で計算します。Aは11として計算し22以上になってしまった場合は1として計算します)
合計の値が17~21の時は、子供のカードの合計と比較し、大きい方を勝ちとします。
値が同じ場合は引分けとします。
22以上となった場合は、バーストと呼ばれ、子がバーストしていない場合は、親の負けとなります。

計算方法

ハードハンド1とソフトハンド2それぞれに確率を計算します。
例えば、ハードハンドの14の確率は以下の確率の合計で計算します。
オープンカードが4の確率 × 10のカードを引く確率 +
オープンカードが5の確率 × 9のカードを引く確率 +
・・・ 省略 ・・・
オープンカードが9の確率 × 5のカードを引く確率 +
オープンカードが10の確率 × 4のカードを引く確率

ハードハンドの4の確率 × 10のカードを引く確率 +
ハードハンドの5の確率 × 9のカードを引く確率 +
・・・ 省略 ・・・
ハードハンドの12の確率 × 2のカードを引く確率 +
ハードハンドの13の確率 × 1のカードを引く確率

ソフトハンドの14の確率 × 10のカードを引く確率 +
ソフトハンドの15の確率 × 9のカードを引く確率 +
ソフトハンドの16の確率 × 8のカードを引く確率

ただし、計算過程において、すでに引いてしまったカードの出現率の減少は考慮していません。
例えばAを立て続けに3枚引いてソフトハンドの13になっていても、次にAを引く確率はかわらず約7.7%(4/52)で計算しています。

2021.3.20 追記
こちらの記事で使用済みカードの出現率の減少を考慮した確率を計算してみましたので、興味のある方はご覧ください。

計算結果

初手 初手確率 17 18 19 20 21 BJ BS
A 7.7% 13.1% 13.1% 13.1% 13.1% 5.4% 30.8% 11.5%
2 7.7% 14.0% 13.5% 13.0% 12.4% 11.8% 0.0% 35.4%
3 7.7% 13.5% 13.0% 12.6% 12.0% 11.5% 0.0% 37.4%
4 7.7% 13.0% 12.6% 12.1% 11.6% 11.1% 0.0% 39.4%
5 7.7% 12.2% 12.2% 11.8% 11.3% 10.8% 0.0% 41.6%
6 7.7% 16.5% 10.6% 10.6% 10.2% 9.7% 0.0% 42.3%
7 7.7% 36.9% 13.8% 7.9% 7.9% 7.4% 0.0% 26.2%
8 7.7% 12.9% 35.9% 12.9% 6.9% 6.9% 0.0% 24.5%
9 7.7% 12.0% 12.0% 35.1% 12.0% 6.1% 0.0% 22.8%
10 30.8% 11.1% 11.1% 11.1% 34.2% 3.5% 7.7% 21.2%
平均 100.0% 14.5% 13.9% 13.3% 18.0% 7.3% 4.7% 28.2%

関連記事

  1. ハードハンド:Aを含まない または Aを1として計算した手

  2. ソフトハンド:Aを11として計算した手(10を引いてもバーストしない)

1
0
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0