はじめに
パソコンを組んでいて、HDDを追加する機会が何度か有り、そのたびにHDDの追加方法を調べていました。そこで自分の環境で行った手順をここに記録します。
なお、環境はUbuntu 20.04LTS
で、HDDがすでに接続されているものとして進めていきます。
追加HDDの認識状況
まずは追加したいHDDがUbuntu側でどのように認識されているのかを確認します。
dmesg | lv
をたたくと、
[ 2.547103] EXT4-fs (nvme0n1p2): mounted filesystem with ordered data mode. Opts: (null)
[ 1.196264] ata2: SATA link up 6.0 Gbps (SStatus 133 SControl 300)
[ 1.196984] ata2.00: ATA-10: WDC WD40EFAX-68JH4N0, 82.00A82, max UDMA/133
[ 1.196985] ata2.00: 7814037168 sectors, multi 16: LBA48 NCQ (depth 32), AA
[ 1.197574] ata2.00: configured for UDMA/133
[ 1.197712] scsi 1:0:0:0: Direct-Access ATA WDC WD40EFAX-68J 0A82 PQ: 0 ANSI: 5
[ 1.197885] sd 1:0:0:0: [sda] 7814037168 512-byte logical blocks: (4.00 TB/3.64 TiB)
[ 1.197886] sd 1:0:0:0: [sda] 4096-byte physical blocks
[ 1.197889] sd 1:0:0:0: [sda] Write Protect is off
[ 1.197890] sd 1:0:0:0: [sda] Mode Sense: 00 3a 00 00
[ 1.197895] sd 1:0:0:0: [sda] Write cache: enabled, read cache: enabled, doesn't support DPO or FUA
のように表示されています。以下、/dev/sda
を追加することとして話をすすめます。
パーティションとフォーマット
2TB以上のHDDは通常のフォーマットではなく、GPT形式でフォーマットする必要が有ります。
sudo parted /dev/sda
これで/dev/sda
にアクセスできるようになりますので、GPTを割り振ります。
mklabel gpt
その後、パーティションを作成します。
mkpart
ここで、セクターの開始と終了を聞かれますので、必要に応じてディスク容量を割り当てれば良いです。
最後に、
sudo mkfs.ext4 /dev/sda1
としてext4形式でフォーマットを行います。
fstabの設定
以上でHDDの準備は整いましたが、ubuntu側の設定が終わっていません。
まず、ディスクのUUIDを確認します。
sudo blkid /dev/sda1
/dev/sda1: UUID="2745c617-1428-4d4d-ab18-hogehoehoed9" TYPE="ext4" PARTLABEL="pub" PARTUUID="hogehoge-1416-4c61-b6a3-hoehoe"
UUIDの値をfstabにコピーします。ここでは、/dev/sda1を/pubとしてマウントすることとすると、
UUID=22745c617-1428-4d4d-ab18-hogehoehoed9 /pub ext4 defaults 0 2
これで、
sudo mount -a
でHDDがマウントされます。
まとめ
2TB以上のHDDでは通常のフォーマットでは容量すべてを使い切ることができません。
GPTをHDDに割当て、その後、ext4などでフォーマットする必要が有ります。
以上です。