まえがき
2017年4月にこんな記事を書いた。社員教育にモブプログラミングを取り入れてみた
約1年半にわたり月1のペースで実施し、社員教育について自分の任務が終ったので、教育という観点で学んだことを整理。
会社からは好きにやらせてもらっていた。
やったこと
主旨
- 1つのJavaアプリケーションをみんなで学びながら作ろうという主旨
参加者
- プログラミング経験がほとんど無い後輩
- 普段は別々の現場
- 多い時で6人
- 少ないと1人(この時はペアプロ)
開催頻度
- 月1で土曜日の午前中約3h実施
環境
- 場所: 本社会議室
- 自分たちしかいない状況作り
- 使用機器: ノートPC(Windows 10)
- ディスプレイ:
- 初めは23インチのディスプレイ
- その後しばらくプロジェクター
- ラスト3回くらいは40インチくらいのディスプレイ
- 開発環境: Cloud9というクラウド開発環境
各回の進め方
- アイスブレイク3分くらい
- 前回やったことを5~10分くらいで振り返り
- 今回やることを5~10分くらいでタスク出し
- モブプロわいわい(1時間くらいで10分ほど休憩)
- 今回の成果レビューを5~10分くらい
学んだこと
- 山本五十六氏の「やってみせ・・・」の名言を実践できる。
- 参加者の反応を見て理解してる/してないがリアルタイムにわかる。
- 伝えられる内容が増える。
- Javaだけではなく、DB, Git, Maven等の関連技術。
- 作業タスクの作り方等の開発プロセス周り。
- 参加者の成長がリアルタイムに見れる。
- 心理的安全性作りが重要
- 邪魔が入らない環境作り。
- そもそも社員が不在の土曜日に開催。
- 自分がドライバーの時に率先してエラーを出す。
- エラーになるの恥ずかしいことではないよということを暗黙的に伝える。
- 邪魔が入らない環境作り。
- コンパイルエラーや期待した挙動にならない等失敗を見せることができる。
- 失敗をどうやって解決するのかという手順をリアルタイムに教えることができる。
- 回を重ねる毎に参加者の発言も増えていくのがわかる。
- 何回目かの会で参加者がナビをし始めた時は嬉しかった。
- 参加者が不明点について積極的に聞いてくるようになった。
- 言葉で伝えにくい事柄についてはコードで見せることができる。
- ホワイトボードや付箋などアナログツールが共通認識を得る上でとても役立つ。
- 教えるのではなく参加者と一緒に学んでいくというスタンスが良さそう。
- 必然的に会話が増えるから参加者との距離が縮まる。
- モブプロするなら大画面がいい。
- モブプロの進め方も変わっていった。
- 初めは10分くらいで時間測って交代していたが、いつからか1タスク単位で交代になっていた。
- 参加者がモブプロのサイクルに慣れてきたためと思われる。
改善の余地があると思ったポイント
- 参加者の主体性の引き出し方
- 私と参加者の経験の差が結構あったため、参加者はどうしても教えてもらうという受け身な感じになる。
- ずっとモブプロで良かったのかどうか
- 1人で学ぶ時間、みんなで学ぶ時間とメリハリをつけても良かったのかもしれない
- 参加者の成長具合の評価
- 定性的な評価はできる。
- 定量的な評価の仕方は結局見つからず。
- 参加人数
- 参加者はみな普段は別々の現場という背景があるのでスケジュールが合わなかったりで人数少ないことの方が多かった。
まとめ
- 後輩の成長が見れたことは良かった!
- いろんな実験ができた!
- モブプロ楽しい!
- 他の会社ではモブチームの人事評価どうやってるんだろう・・・?