言いたいこと
- 覚えてなくても、キーボードを見せるな
- ミスしても、キーボードを見せるな
- 早くタイプしたくても、キーボードを見せるな
以上
この文章の目的
私は何人かの子供の親です。24歳位の時にタッチタイピングを身に着けました。子供が小学校で習ってくるタイピングの方法がいまいちだったので、タッチタイピングに関して、いくつか注意書きをしました。
メッセージは、「キーボードを見るとタッチタイピングは身につかない」ということ1点です。
基本的には新しい内容は無いです。ですが、教育の現場で子供たちに伝わっていない内容を”なぜ大事なのか”という点を大事に書こうと思います。
タッチタイピングの目的
タッチタイピングができないと次のような問題があります。
- キーボードを見て文字を探す
- 頭の中の文章が飛ぶ
- 視点の移動によって目が疲れる
まとめると、タッチタイピングを身につけると次のメリットがあります。
- ストレスなくタイピングできるようになる
この一点に尽きます。目的は早くタイプできることでは無いのかと思う方は後述の「補足: どうして早打ちをしてはいけないのか?」を参照ください。
タッチタイピングを身につけるのに大事なこと
どのタッチタイピングの教則でも、何度も繰り返しでてくる言葉が”キーボードを見ない”ことです。なぜなら、必要な作業ができなくなるからです。具体的に、どのような作業をするかを説明具体的に説明します。
- ホームポジション(FとJのキー、突起がついています)に人差し指を置く
- 他の指をホームポジションからならべて置く
- 指をホームポジションから上下にずらし押したいキーを押す
- 文字を打つ都度、ホームポジションに指を戻す
これらの作業において、常に指はキーボードの上にあります。キーボードを見ると、指はホームポジションから離れてしまいます。そのため、キーボードを見ながらタイプした場合その位置をホームポジションからの位置で覚えることができません。
練習の初期段階では、お子様の横についてキーボードを見ないように注意してあげてください。押し間違えた場合は、画面上に写したキーボードでどの指かを確認しながら押すように指導してください。
もちろん、ホームポジションを使わない独自の方法で問題なくタッチタイプする人もいます。問題ありませんが、おすすめはしません。(参照: 「補足: ホームポジションを使わないタッチタイピング」)
タッチタイピングの練習に関して
フリーでよいサービスがたくさんあります。どのようなサービスがおすすめかについて列挙します。
- 画面にキーボードが表示されている
- 最初、fキーとjキーの練習、次はdキーとkキーのように少しずつキーが増えていく
- せかす要素が少なく、正確に打つことを要求する
- ただし子供が飽きないように、ポップで楽しいもの
- ストーリー仕立てのアニメや長い説明も避けるべき
特に上の3つは必須だと思っています。キーボードを見ないで済むためには必須の要件です。
(個人的な好みはTypingClubです。日本語対応してませんが、うちの子供は何語であれ話は聞かないので関係が無いですw。合わなければ似た感じでさがしてみてください。)
最後に
まあ、タッチタイピングできなくてもそれほど問題になるわけでは無いので、どうしても見てしまうお子様がいたらタイピングを嫌いになる前にタッチタイピングを諦めても良いのでは無いかと思います。
キーボードを見ながらだと、なかなか身につかないってことだけご理解いただけたら幸いです。
補足: どうして早打ちをしてはいけないのか?
ダダダッと入力するのに憧れる気持ちはわかります。けれど、タッチタイピングをある程度できるようになるまで待ちましょう。(タイピングゲームをしてはならないというわけでは無いですが、キーボードを見てしまうため練習にはならないと考えてよいと思います。)
タイピングで早く打つことを意識すると、違うキーをでもお構いなしに打つ癖がついてしまいます。そうすると、間違ったキーを押すことが強化されてしまい。間違いやすいキーはいつまでも一回でうてないことになります。
正確にタイピングができるようになることと、入力速度を求めることは別の段階としてやることがかえって近道です。
そもそも、手書きで文字を書く場合には速度は求めていないと思います。タッチタイピングができれば、手書きの数倍早いので、それ以上の早さは不要です。
補足: ホームポジションを使わないタッチタイピング
目的がストレスなくタイピングすることなので、タッチタイプできれば何でも問題ないです。いわゆる二本指タイピングでストレスがない人も多くいます。
ただ、新しくタイピング覚えようとする場合は、ホームポジションを使うことをおすすめします。理由は習得がすごく早いからです。
ホームポジションを使うと、使用頻度が高いキーを打ちやすい位置で覚えることができます。そのため効率的にタイピングを身につけることができます。