はじめに
みなさん高速項目更新
オプション使ってますでしょうか?
利用する上でアクションと関連レコード
より制限はあるものの単純にパフォーマンスが良かったりするので
レコードトリガーフローを作る際にどっちを選ぶか?は判断できるようになっておくとよいです。
今回は高速項目更新
とアクションと関連レコード
の違いについて書きます。
高速項目更新
とアクションと関連レコード
の違い
オプション | 特徴 | 制限等 |
---|---|---|
高速項目更新 |
アクションと関連レコード オプションより10倍高速(保存前更新を実行するフローのレコードトリガー) |
・トリガしたレコード以外のレコードへの作成、更新、削除はできない ・フローを起動するレコード更新以外のアクションを実行することはできない ・新規レコードのIDなどのレコード保存後に設定される項目にはアクセスできない |
アクションと関連レコード | 上記の制限はなく、他のレコードの作成・更新・削除、アクションの実行などが行える。 |
レコードトリガーフローでトリガしたレコードに対して、ステータスを変えるとかのものに関しては基本的に
高速項目更新
の対象としてマッチしてそうです。
速度が速い理由は以下の通りです
各レコードがデータベースに再度保存されないためです。この追加の保存手順を回避することで、実行に時間のかかる割り当てルール、自動レスポンスルール、ワークフロールール、および他のカスタマイズの再実行もスキップされます。
引用:https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.flow_concepts_trigger_record.htm&type=5
フローを見比べる
取引先のレコードが更新されたら、取引先評価の項目を更新するフローを高速項目更新
とアクションと関連レコード
で作成して比較します。
フロー全体
今回は単純な更新のみのフローなのでどちらも全体像は変わりません。
要素を追加のメニュー
アクションと関連レコード |
高速項目更新 |
---|---|
レコード更新要素
アクションと関連レコード |
高速項目更新 |
---|---|
実行時間
それぞれ5回同じレコードでデバッグ実行して終了時間を比較します。
アクションと関連レコード
が一回0.6秒代を出しましたが
仮に全て0.2秒台だったとしても高速項目更新
の方が早いと言えそうです。
アクションと関連レコード |
高速項目更新 |
|
---|---|---|
デバッグ結果 | 0.64 秒 0.23 秒 0.21 秒 0.20 秒 0.19 秒 |
0.21 秒 0.15 秒 0.14 秒 0.15 秒 0.15 秒 |
平均 | 0.294秒 | 0.16秒 |
最後に
いかがだったでしょうか?記事内のサンプルだと優位差が少しわかりにくいかもですが、
実行速度に関しては間違いなく早いといえるでしょう。
もちろん速度面もそうですが、私個人としては機能に制限があることで一つの目的のレコードトリガーフローがいくつもの目的を包括して保守しづらくなるということが起きにくくなるとも思ってます。
是非積極的に高速項目更新
の利用を検討してみましょう!!