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【合格体験記】Zscaler Digital Transformation Administrator (ZDTA)

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Zscaler の認定試験に合格したので、備忘も兼ねて合格体験記を共有します。

日本語で整理されている記事も少ないので、これから学習や試験を考えている方々の参考になれば幸いです。

Zscalerの資格体系

まず Zscaler社が提供する主だった認定資格の一覧です(個人調べ)

このうち、私が受験したのは、これからZscalerに触れるエンジニアがまず最初に取り組むことが多いと思われる最もポピュラー(?)な Zscaler Digital Transformation Administrator (ZDTA) です。

認定資格名 難易度 備考 言語
Zscaler Certified Delively Specialist (ZDCS) Upper Advanced? パートナーのエンジニア向け最上位認定? 英語
Zscaler Digital Transformation Engineer (ZDTE) Advanced ZDTAの発展版 英語
Zscaler Digital Experience Administrator (ZDXA) Intermidiate ZDXに関する専門知識 英語
Zscaler Digital Transformation Administrator (ZDTA) Intermidiate 一般にまずはここからという印象 英語・日本語
Zscaler Zero Trust Certified Associate (ZTCA) Foundation エンジニアなら飛ばしても良さそう 英語

2025年1月から、ZDTAの認定試験と必要なトレーニングコース(EDU-200)が日本語で受験・受講できるようになりました。

近年認定資格の体系の見直しが行われています。最新の情報は公式サイトやリセラーなど信頼のおけるソースを確認ください。

Zscaler Academy への登録

Zscaler Academy

Zscaler Academy は Zscaler が提供する公式の学習プラットフォームです。誰でも無料で登録可能です。
認定資格試験に向けたトレーニングコースはここで提供されますし、準備ができた後の認定資格の受験申し込みもここから行います。何はともあれアカウント登録しましょう。

上記のリンク先の後半に Zscaler Academyへのアクセス方法 とありますので、そこからアカウント登録します。3つオプションがあるので、自身の所属する組織に照らし合わせて以下のいずれかで登録してください。

登録に使用するメールアドレス
不定期に無償で提供されるハンズオントレーニングなどを受講する際は、Zscaler Academyへの登録に使用したメールアドレスと同じメールアドレスで申し込みをすると良さそうです。そうすることで、学習履歴がZscaler Academy上での学習履歴の統合がされるようです。

ラーニングパス

ZDTAの認定を受けるためのステップは Zscaler for Users - Essentials (EDU-200) と呼ばれる一連のラーニングパスを終えてから受験する必要があります。
トレーニングを終えずに資格試験の受験だけはできません。

0 Zscaler Academyへの登録
1 自宅でのeラーニング
2 研修会場でのハンズオン
3 両方終えたら、オンラインでの認定試験

eラーニングとハンズオンの順序
公式のラーニングパスではeラーニングの後にハンズオンを受講するパスになっていますが、ハンズオンを先に受講することも可能です。

eラーニング

Zscaler for Users - Essentials (EDU-200) eLearning Courses

Zscaler Academy上で提供される、全10章(うち1章はアンケートなので実質9章)からなる無償のオンライントレーンング。中断しながら自宅から受講可能。テキストと章末の小テストから構成されます。

コースにはラボ環境での操作体験も含まれ、読み飛ばして高速で受講完了することはできません。
資格認定の目標の日程がある場合は、まずは早めにアカウントを登録し、本コースに取り組み始めることを推奨します。

ハンズオン

Zscaler for Users - Essentials (EDU-200) Hands-On Lab

こちらもZDTA認定試験の受験要件のコース。講師の指導のもと研修会場で行われます。
後述する無償ハンズオンを利用しない場合は、自身でZscaler Academyから有償トレーニングの購入をで行います。
受講料は US$1,200、 日本円換算で 18〜19万円程度(執筆時点)です。

インフォメーション
不定期に無償でハンズオンが提供される。また無償ハンズオン受講の場合、試験のバウチャーももらえる場合あり(後述)

試験

Zscaler Digital Transformation Administrator (ZDTA) Certification Exam

認定試験。申込みはZscaler Academy上で行い、オンラインで受験。
受験料 US$300、 日本円換算で 4万7〜8千円程度(執筆時点)です。

eラーニングとハンズオン両方の受講完了がZDTA認定試験の受験要件です。受講完了していない場合は試験の申し込み自体が不可(Zscaler Academyでの申し込み時に弾かれます)。

無償ハンズオンと試験バウチャー

不定期でZscaler社から Zscaler for Users - Essentials (EDU-200) Hands-On Lab 相当の無償ハンズオンが提供されます。私はこれを利用しました。

この無償ハンズオン受講の場合もZDTA認定試験の要件のハンズオンと見做されるため、Zscaler Academyからのハンズオン申し込みの際に必要な US$1,200が不要となります。
また、1ヶ月間有効なZDTA認定試験が無料で受験できるバウチャーも受講者に配布されることもあるようです。

将来にわたってこの無償ハンズオンが提供される保証はありませんが、定期的にサイトをチェックしてみると良いかもしれません。

尚、この無償ハンズオン受講時に私はZscaler Academyのアカウント登録を保有しておりませんでしたが、Zscaler社側で申し込み時に使用したメールアドレスでZscaler Academyのアカウントを自動で作成してくれました(私の場合はそうでした)。

受験の申し込み

eラーニングとハンズオンの両方を終えたら、Zscaler Academyから Zscaler Digital Transformation Administrator (ZDTA) Certification Exam というコースを購入します。
英語版と日本語版があり、受験する言語が選べますが、合格時に得られる認定資格はどちらも一緒です。
有効なバウチャーを保有している場合は、購入時にコードを入力することで無償となります。

コースの購入後、事前のガイダンスの資料がいくつかZscaler Academy上で提供されますので、それらを読み終えたら、最後に試験のスケジュールを行います。
コースの最後の ZDTA Exam をクリックすると、Certiverse というオンラインのCBTプラットフォームにリダイレクトしますので、そこで受験日時を登録してください。

あとは、事前にCertiverseの案内に沿って、PCに必要なソフトウェアをインストールし、動作確認を行います。この辺りは、使うソフトは違えど、Peason VUEとほぼ同じです。
試験当日は受験時間の15分前に改めてログインし、身分証明書や部屋の様子をカメラで写すなどして、試験スタートです。

試験は全50問で、試験時間は90分ありましたが、60分もかからずに終えたと記憶しています。
試験の結果はその場で表示され合否がわかります。点数は表示されませんでした。

合格した証明はデジタルバッジとしてCredlyで入手・公開できます。
https://www.credly.com/org/zscaler/badge/zscaler-digital-transformation-administrator

実際の学習方法と学習期間

私のスペックですが、セキュリティに関する業務に従事しており、Azure ADに関する数年の実務経験があり、SAMLやゼロトラストアーキテクチャの一般概念についてはそれなりに理解している状態で学習をスタートしました。 Zscalerの実務経験は全くありませんでした。

学習方法

  • まず無償で提供されたハンズオンを受講
  • しばらく業務多忙で何も勉強せず(バウチャーは有効期限切れ)
  • 年末年始の連休を利用し、集中的にeラーニングを1週間程度かけて受講
  • 公式Study Guide(英語)のPDFを斜め読み
  • 仕上げにネットで見つけた非公式クイズ集を1周
  • 公式のeラーニングの章末問題をもう一度復習
  • どの程度の仕上がりかわからなかったが思いきって受験したr合格

非公式クイズ集?
https://quizlet.com/868372774/flashcards

eラーニング内で出題される章末問題が、Zscaler実機操作の経験がほとんどない私にとってはなかなか難しく、直前までかなり不安でした。

しかしながら、実際の認定試験は、ゼロトラストの概念やSAMLの仕様など一般的なセキュリティに関する知識やプラクティスについて問われるものも多く、最後に点数こそ表示されませんでしたが、思ったよりいい点数で合格できたのではないかと思います。

結果的にeラーニングの章末問題より幾分簡単だった印象です。章末問題で不正解が多くても、セキュリティの知識や実務経験がある前提ですが、公式のeラーニングとハンズオンを一通り真剣に取り組めば、試験対策としては十分かと思いました。

非公式クイズ集は、eラーニングの章末問題の焼き直しが多く、あまり役立ちませんでしたが、隙間時間にチェックするにはいいかもしれません。

先にハンズオンの紹介を受けたため、eラーニングの前にハンズオンを受けましたが、できることであれば公式の順序通りにeラーニングを終えてからハンズオンを受講するのが良いとは思います。

最後に

部下に取得を推奨する立場で、自分が資格を持っていないのはどうかと思い、年末年始を使って取得しました。

ZTNAの老舗なだけあって、完成度の高い統合された機能群とカッコイイ(?)UIは、既存の大手ベンダーもSSEに参入が続いていますが、なかなか太刀打ちできないだろうなという気がしました。

また、ZIAやZPAと違い、ZDXはZscalerの一連の製品群の最初の要件となることは少ないかもしれませんが、実はZDXが運用サイドにとっては最も役立ちそうだとか、そういう肌感覚(予感)を得る良いきっかけにもなりました。単なる試験勉強以上の意味合いがあったと思います。

事業会社サイドのエンジニアにとって、こういう資格の保有自体が直接的に評価されることはないかもしれませんが、自分がエンジニアであることを証明し続けるためにも、今後もトライし続けたいと思います。

最後に反省ですが、無償ハンズオンへの参加でバウチャーをもらったのですが、有効期限の1ヶ月はとうに過ぎ去り、落ちたら5万円近くが自腹(合格時のみ会社から補助)という無駄に緊張感ある受験となりました。円安による日本の国力の低下についても否応なしに考えさせられました。皆様がたにおかれましては、ぜひ計画的なご受験を。

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