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SigfoxとLIFF(LINE)を利用した車両トラッキングデバイス構想

Last updated at Posted at 2023-12-04

LINE DC Advent Calendar 2023

LINE DC Advent Calendar 2023 の5日目に参加します!!!

はじめに

LTでも少し紹介したのですが記事としてなかったので改めて記事にします。
構想している背景としては、私が車好きであること、最近日本車の盗難が相次いでいることがあげられます。
GPS情報をsigfoxで送信して、LINE上でモニタリング・トラッキングと通知ができるシステムです。
またリッチメニューからMAPを選択すると現在の位置情報やその時間を見ることができます。

構想イメージ

LINEでログインするだけで利用開始でき、車両などに置いておくことで日常のトラッキングだけではなく盗難時の位置情報を参照することができます。

image.png

このデバイスのメリットとして

  • wifiなどがない屋外でも低コストで運用できる
  • 専用アプリが不要でLINE上でモニタリング・通知が完結する
  • ユーザー側は友達登録とアカウント連携を実行するだけです。デバイスに電源を入れてすぐに使い始めるられます。
  • デバイスごとに個別の設定などを変更する必要がなくエンジニアでは無い方も使えます。

デバイス概要

Sigfoxとは?

LPWA(Low Power Wide Area)に該当する通信方式であり、IoTデバイスに特化した通信方式で省電力性に優れます。

比較表

通信方式 通信速度 カバー範囲 消費電力 通信料金 モジュール
LTE-M ◎(1Mbps) △(月1000円) △(入手困難)
Sigfox ×(10~100bps) ◎(年1500円) ◯(安価に購入可)

使用マイコン・モジュール

ESP32という省電力に優れたマイコンを使用します。
sigfoxモジュールも同じく省電力性に優れていますので、将来的には乾電池などで長時間稼働させることができる可能性もあります。

image.png

ESP32を使ったsigfoxの利用方法ばこちら

システム概要

デバイスのGPS情報をsigfoxのクラウドにアップロードして、その後はAWSなどと連携してDBへ格納していきます。
LINE側はアカウント連携することによって、デバイスIDとLINE IDが素早くかつ・セキュアに紐付けされるので、デバイス個別設定することなくモニタリングなどが可能になります。

image.png

リッチメニューとMAP

image.png

(Tips)LINEアカウントとIoTデバイスを連携させる方法

このシステムはLINEアカウントとIoTデバイスの紐づけが実装の多くを占めるのですが、なかなか情報がなく苦労しました。
試行錯誤の結果、下記フロー図のように実装する必要があります。
同様の実装をしたい方は私の過去記事を参考にしてください。

image.png

その他の活用シーンについて

ここまでSigfoxデバイスとLINEの連携させるメリットを紹介しました。
特徴としては通信の制限は大きいけど、低コストかつ省電力で運用できて、LINEですぐ使えることがメリットです。
本日はGPSデバイスを例に紹介しましたが、センサーの部分は何でもよくて、このように様々なセンサーとの連携ができる可能性があり、そのような汎用性のあるシステムなので様々なシーンで活用できるのではないでしょうか

  • 農業などの電源やネットワーク環境がないところ
  • 監視・管理としてメータの値や、扉の開け締め、照明の管理など
  • 防災・見守りデバイスなど

おわりに

今回はGPSトラッキングを紹介しましたが、このIoTデバイスとLINEミニアプリを紐づけるシステムは汎用的に使えるものだと思います。
今後も引き続き何ができるか妄想していきたいと思います。
もし、良いアイディアがあればぜひ教えてください。

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