Intel MacからApple Silicon Macへの移行にはいくつかの注意点があります. その一つが、Homebrewのバージョンやインストール先の違いです. 私は移行後にIntel Macの設定が残っていたため、Rubyのインストール時にIntel Mac側のHomebrewで管理していたパッケージを使用しようとして完全にハマったので、この記事にその対策を記録します.
Intel MacとApple Silicon Macでの違い
Intel MacとApple Silicon Macでは、Homebrewのインストール先ディレクトリが異なります.
• Intel Mac: /usr/local
• Apple Silicon Mac: /opt/homebrew
この違いにより、移行後にIntel Macの設定がApple Silicon Mac上で動作してしてしまうことがあります. Apple Silicon Macを使っているのに、brew --prefix
で /usr/local
と出力された場合は、Intel Mac版を参照しているので、以下の変更をしましょう.
変更方法
1. Intel Mac用のHomebrewのバックアップ
まず、Intel Mac用のHomebrewパッケージのリストをバックアップします.
brew bundle dump --global
2. Intel Mac用のHomebrewを削除
export PATH=/usr/local/bin:${PATH}
brew uninstall $(brew list)
3. Silicon Mac用のHomebrewのインストール
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
完了するとターミナルに以下のコマンドを打ってパスを設定するように指示をされるのでそのまま打ちます.
echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> /Users/xxx/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"
4. インストールの確認
brew --prefix
# 出力: /opt/homebrew
5. バックアップしたパッケージの再インストール
brew bundle dump --global
もっと詳しく知りたい方は参考文献を閲覧してください.
参考文献