ContentProvider を使用すると、アプリケーションはデータの取得、格納、共有が容易になり、他のアプリケーションとデータを共有することができます。主に次のような用途で使用されます
DateBaseは単独で存在するが、そのDataBaseの除法をほかのアプリに提供するのがContentProvider。
データを提供するアプリ
①マニフェストにContentProvider を登録する。
<!-- 自分のContentProviderにアクセスさせるための権限を宣言する -->
<permission android:name="com.example.contentproviertest.READ_DATA" />
<application>
<provider
android:name=".UserContentProvider"
android:authorities="com.example.myapp"
android:exported="false" />
</application>
②ContentProvider を実装
class UserContentProvider : ContentProvider() {
companion object {
// ContentProvider の識別用 URI
val CONTENT_URI: Uri = Uri.parse("content://com.example.myapp/users")
}
// SQLite データベースなど、データのバックエンドを管理する変数などを宣言
// データベースの初期化や必要な初期化処理を行う
override fun onCreate(): Boolean {
return true
}
override fun query(
uri: Uri,
projection: Array<String>?,
selection: String?,
selectionArgs: Array<String>?,
sortOrder: String?
): Cursor? {
// データのクエリ処理を実装し、結果を Cursor で返す
// ここでは仮の実装として null を返しています
return null
}
override fun insert(uri: Uri, values: ContentValues?): Uri? {
// データの挿入処理を実装し、挿入されたデータの URI を返す
// ここでは仮の実装として null を返しています
return null
}
// データの更新処理を実装し、更新された行数を返す
override fun update(
uri: Uri,
values: ContentValues?,
selection: String?,
selectionArgs: Array<String>?
): Int {
return 0
}
// データの削除処理を実装し、削除された行数を返す
override fun delete(uri: Uri, selection: String?, selectionArgs: Array<String>?): Int {
return 0
}
// MIME タイプを返す
override fun getType(uri: Uri): String? {
return null
}
}
uri (Uri):
クエリ対象のデータを識別するための URI。
URI（Uniform Resource Identifier）は、識別子の一般的な形式で、リソースを一意に識別するために使用されます。
例: content://com.example.myapp/users
scheme（スキーム）:
リソースにアクセスするための手段を示すもので、http、https、content などがあります。例えば、httpスキームはウェブ上のリソースにアクセスするために使われますが、contentスキームはContentProviderを通じてアプリ内のデータにアクセスするために使われます。
authority（オーソリティ）:
リソースの所有者や管理者を示すもので、通常はホスト名やデータベース名などが含まれます。ContentProviderの場合、通常はアプリのパッケージ名が含まれ、アプリが提供するデータに対する一意の名前空間を作ります。
path（パス）:
リソースの具体的な場所を示すもので、ツリー構造を持つことがあります。ContentProviderでは、データベース内のテーブルやエントリに対応するパスが指定されます。
projection (Array?):
取得するデータの列（カラム）を指定するための文字列配列。
null の場合、全ての列が対象になります。
例: arrayOf("column1", "column2")
selection (String?):
SQL の WHERE 句に相当する条件を指定する文字列。
null の場合、条件が指定されていないことを意味します。
例: "name = ?"
selectionArgs (Array?):
selection 文字列内のプレースホルダに対応する値を指定する文字列配列。
null の場合、プレースホルダは使用されません。
例: arrayOf("John")
sortOrder (String?):
クエリ結果のソート順を指定する文字列。
null の場合、デフォルトのソート順が適用されます。
例: "name ASC"
データを読み取るアプリ
①マニフェストに使用するContentProvider を登録する。
<!-- ContentProvider側の <permission> と同じ名前を <uses-permission> で宣言 -->
<uses-permission android:name="com.example.contentproviertest.READ_DATA" />
<queries>
<!-- ContentProvider側の <provider> の authorities と同じものを指定 -->
<provider android:authorities="com.example.myapp" />
</queries>
②ContentResolverを使用してContentProvider にアクセス
val contentResolver = context.contentResolver
val uri = UserContentProvider.CONTENT_URI
// ユーザー情報をクエリ
val cursor: Cursor? = contentResolver.query(uri, null, null, null, null)