PHPerKaigi2023の参加レポートです。
なんで参加したか
普段研修講師をしていると、
なかなか現場でコードを書くというのが難しく、
どうしても「現場感」が薄れてしまうなという危機感があります。
また、学習モチベーションも下がり気味だったので、
なんとかしたい、と思っていました。
そんなときに目についたのがPHPerKaigi。
いま現場で活躍されている方が、
- どんなことに興味があるのか
- どういったことに苦労しているのか
- どんなモチベーションで開発しているのか
を知りたい! ということで参加することにしました。
参加してみてどうだったか
とにかく面白かった。
この一言に付きます。
私は、Day1(という名前の2日目)から参加したのですが、
オープニングから活気に驚きました。
拍手の大きさ(3割増しでなくても大きい)から、
お祭り感あふれるというか、みんなこの日を待っていたんだなというのが伝わってきました。
各トークや参加者とのコミュニケーション、イベントとしての盛り上げ方も良い意味で驚かされることばかり。
申し込む前はややグズっていましたが、参加して良かったです。
(申し込むのが遅くなって名札が手書きとなったことが残念・・・)
気になったトーク
今回、LTを除き、14本のトークを聞きました。
その中でも特に印象に残っているものをご紹介。
PHPで学ぶCache距離の話
効果的なキャッシュ運用について、「距離」という観点からのトーク。
速い遅いの結果だけでなく、なぜそうなるのか、をわかりやすく説明されていました。
「なんとなくキャッシュ」、ダメ絶対。
(手書きの図の作り方を教わったので、今度使ってみようと思っています)
時間を気にせず普通にカンニングもしつつ ISUCON12 本選問題を PHP でやってみる
ISUCON優勝者の実装を参考に、PHPで本選問題にチャレンジするというトーク。
PHPでどのように戦うかというだけでなく、計測した上でボトルネックに対してアプローチするということがどういうことなのか、非常に興味深かったです。
(「PHPで学ぶCache距離の話」を聞いた後だったので、なおさら分かりやすかった)
CodeCrafters にチャレンジして PHP で Redis を作ってみる
CodeCraftersというサービスを使った学習法についてのトーク。
「車輪の再発明を通じてプログラミング」を学ぶというコンセプトが素敵で、言語のことも技術のことも学べるのは一石二鳥で良いなと思いました。
本当の初学者には少し難しいかなと思いつつ、研修に役立てられないかな?と思慮しています。
問い合わせ調査に素早く回答するための「アキネイター」的アプローチの模索
「非開発」な開発者の仕事のひとつである「問い合わせ対応」。属人化していた業務をどのように効率化していくかというトークでした。
miroやUMLを使用するなど、試行錯誤の様子が伺えて面白かったです。運用を進めるうちに、「育ってきた」という感想が出たのが良いなと感じました。
figmaで作って、プロトタイプ機能とかで遷移できるようにしたら面白そうだなと思いつつ、検索に課題がありそう。
Laravelへの異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めてEloquentを愛するようになったか
スライドタイトルから魅力的でしたが、言葉の一つ一つが重く、哲学的な感銘をうけました。
- 技術を知るにはその技術が解決しようとしている課題を知るべき
- FWが用意した答え=ベストプラクティス
といった言葉が重かったですね。「本当に理解するとは?」と考えさせられました。
Laravel内部の相関図が非常にわかりやすかったです。過去の自分に教えてあげたい。
来年も参加したい
書ききれませんでしたが、他のトークも面白く、本当に時間が経つのがあっという間でした。
トークの他にも、
- スポンサーブースのクイズ
- ポスターセッション
- アンカンファレンス
何から何まで面白い内容でした。
今回、トーク内容としては、
「推測するな、計測せよ」というものが多かったように感じます。
私が普段担当している新人研修のレベルでは、
なかなか伝えにくい内容ですが、
こういったどんどん情報も伝えていきたいですね。
また、エネルギッシュな皆さんを見えているうちに、
モチベーションも高まったので、明日の成長に繋げたいですね。
(なんやかんやで運良く二冊ほど本もいただきました)
ぜひ、来年も参加したいと思っています!
自分のような「なんちゃってPHPer」でも楽しめるので、非常におすすめです!