34
3

More than 1 year has passed since last update.

身の回りにある「呪いのアイテム」を検出するサービスを未経験エンジニアが作ってみた【個人開発】

Last updated at Posted at 2021-12-09

ogp_jubutsuchecker.png

はじめに

たいじゅと申します。
私は現在、未経験からWebエンジニアへの転職を目指して活動中です。
ポートフォリオはすでに1つ作成したのですが、画像認識の技術を使ってみたかったので、2つ目のポートフォリオを作成しました。

サービス名は『呪物確認』です。
マンガやアニメで大人気の『呪術廻戦』をヒントに作った、おバカ系サービスとなっています。

※現在、サービスは停止しています

2つ目のポートフォリオということで、あまり時間をかけず10日ほどで作ったサービスです。
なので改善点はたくさんありますが、十分遊べると思いますので、ぜひ使っていただけると嬉しいです。

この記事では『呪物確認』のサービス内容や使い方、技術のご紹介をさせていただきます。
画像認識を使ったサービス開発に興味がある方には、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。

また一部技術の詳細については、次の記事にまとめましたので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

Vision APIで物体検出した画像に四角い枠を描画する方法【Canvas】


目次

大見出し 小見出し
1.サービスの紹介 トップページ
リザルトページ
呪物一覧ページ
2.技術の紹介 テーブル設計
主な使用技術
3.力を入れたポイント ユーザーがアップした画像を、データベースに保存しない
アクセス数に応じたビューの切り替えを実装
物体検出で四角い枠を表示
4.さいごに

1.サービスの紹介

『呪物確認』は、身の回りのものを写真に撮ると、それが呪われたモノ(呪物)かどうか確認できるサービスです。
マンガ『呪術廻戦』に登場する呪物かどうかも確認できます。

それでは、もう少し詳しい内容を、ページごとにご紹介していきます。

トップページ

db5ef52b4571c67da83decba6922491a.gif

トップページでは、写真の撮影・選択ができます。

呪物が写っているか確認したい写真を撮影、もしくは選択します。
パソコンからアクセスした場合は「写真を選択する」のボタンが、スマートフォンからアクセスした場合は「写真を撮影する」のボタンが表示されます。

リザルトページ

426b0e9e114094cd110dae28ccbf58b7 (2).gif

リザルトページでは、写真の中に呪物の可能性が検知されたかを確認できます。

検知された場合は、検知した箇所に四角い枠が表示され、さらに呪物の名前と呪物を説明しているYouTubeの動画が表示されます。

また「Vision APIのレスポンスをもとに、四角い枠を描画する」という処理に関して、ピンポイントで説明されている記事が無く、かなり時間がかかってしまいました。
そのため、別途記事を作成したので、これからVision APIに挑戦する、という方はぜひご覧ください。

Vision APIで物体検出した画像に四角い枠を描画する方法【Canvas】

呪物一覧ページ

829ed66616471804453ca150b1f08584 (1)-min.gif

呪物一覧ページでは、写真から検知できる呪物の一覧が確認できます。

YouTubeの埋め込みタグは重いので、インフィニット・スクロールを導入して、2つずつ読み込むようにしています。

2.技術の紹介

GitHubリポジトリ

JubutsuChecker

テーブル設計

ER図

0a9ca3a91e62db3c56f5d1ac4a35f852.png

cursed_itemsテーブル

呪物の名前とYouTubeの動画IDを保存するテーブルです。

label_namesテーブル、labelingsテーブル

呪物とラベルの対応関係を保存するテーブルです。

本サービスでは物体検出にGoogle Cloud PlatformのVision APIを使用しています。
Vision API側の物体名をラベル名としてデータベースに登録し呪物と関連付けておくことで、Vision APIからのレスポンスに応じて関連のある呪物を表示しています。

たとえばVision APIのレスポンスに「イスが検出されました」というデータがあれば、「イス」というラベルと対応させている呪物『バズビーズチェア』をデータベースから取得してリザルトページに表示しています。

accessesテーブル

アクセス数に応じてビューの内容を切り替えたかったため、アクセス数をデータベースに保存しています。

ビューを切り替える理由は「3.力を入れたポイント」で説明しています。

主な使用技術

バックエンド

  • Ruby 3.0.2
  • Rails 6.1.4

フロントエンド

  • HTML
  • CSS(SCSS)
  • JavaScript(jQuery)
  • Bootstrap5
  • Font Awesome

Gem

  • High Voltage
    • 静的ページの作成
  • Pagy
    • ページネーション
    • Kaminariよりもパフォーマンスが優れているということで選定
  • jpmobile
    • PCとスマホで、一部表示わけをしたかったので導入

パッケージ

  • Infinite Scroll
  • Swiper

インフラ

  • Heroku

API

  • Vision API

3.力を入れたポイント

ユーザーがアップした画像を、データベースに保存しない

ユーザーがアップする画像は、自分の部屋などプライベートな画像が予想されます。
そのため、画像は一切データベースに保存しないようにしました。

最初は、トップページでアップした画像をデータベースに保存せずに、遷移先のリザルトページで表示する方法がわかりませんでした。

ですが、JavaScriptで実装しているプレビュー機能では、画像をどこから取得しているんだろう? と、ふと気になったことがきっかけで、画像の参照先を特定することができました。

# ユーザーがアップした画像をBase64エンコード

@encoded_image = Base64.strict_encode64(params[:upload_image].read)
// Viewファイルに記述したcanvasで画像を出力しているため、JS内にRubyタグが埋め込まれています

var data = "data:image/jpeg;base64,<%= @encoded_image %>";
img.src = data;

また「Vision APIのレスポンスをもとに、四角い枠を描画する」という処理に関して、ピンポイントで説明されている記事が無く、かなり時間がかかってしまいました。そのため、別途記事を作成したので、これからVision APIに挑戦する、という方はぜひご覧ください。

Vision APIで物体検出した画像に四角い枠を描画する方法【Canvas】

アクセス数に応じたビューの切り替えを実装

そもそもなぜビューを切り替える必要があるかというと、物体検出が月に1,000回使用されたら、その月はサービスを利用できなくなるようにしたかったためです。

Vision APIは、月に1,000回までのリクエスト(正確には1,000ユニットまで)なら料金がかかりません。
しかし、1,000回を超えると1リクエスト単位で料金が発生します。
個人で使用するには料金が高額なため、残念ですが本サービスの使用回数に、月単位で制限をかけています。

※Vision APIの利用におけるトラブルについて、私の方では一切責任が取れません。
仕様の変更などが原因で、高額な請求が来る可能性も否定できません。
ですので、Vision APIを使用なさる場合は、ご自身で料金や仕様をご確認ください。

・料金  |  Cloud Vision API  |  Google Cloud
https://cloud.google.com/vision/pricing?hl=ja

物体検出で四角い枠を表示

62b29a7cab7e457750e0793842255346.png

物体検出といえば、検出した箇所に四角い枠が表示されているイメージがありますよね。
しかし、Vision APIを使用しても、リクエスト時の画像に四角い枠を描画して、レスポンスで渡してくれるわけではありません。

レスポンスでは、四角い枠の各頂点の座標データが返ってくるだけです。
そのため、四角い枠を表示するためには、次のような座標データをもとに描画する処理が必要となります。

・・・省略
      "mid": "/m/01mzpv",
      "name": "Chair",
      "score": 0.7149181
    },
    {
      "boundingPoly": {
        "normalizedVertices": [
          {
            "x": 0.25293663,
            "y": 0.60546136
          },
          {
            "x": 0.41774547,
            "y": 0.60546136
          },
          {
            "x": 0.41774547,
            "y": 0.8245771
          },
          {
            "x": 0.25293663,
            "y": 0.8245771
          }
        ]
      }
省略・・・

開発にあまり時間をかけられなかったのですが、四角い枠が表示されるのとされないのでは、サービスの面白さが全く変わってしまうため、必要だと判断して処理を追加しました。

また「Vision APIのレスポンスをもとに、四角い枠を描画する」という処理に関して、ピンポイントで説明されている記事が無く、かなり時間がかかってしまったので、別途記事を作成しました。

また「Vision APIのレスポンスをもとに、四角い枠を描画する」という処理に関して、ピンポイントで説明されている記事が無く、かなり時間がかかってしまいました。
そのため別途記事を作成したので、これからVision APIに挑戦する、という方のお役に立てれば幸いです。

Vision APIで物体検出した画像に四角い枠を描画する方法【Canvas】

4.さいごに

今回の記事はこれで終わりです。
最後までご拝読いただき、ありがとうございます。

34
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
34
3