2018年度後期のCGエンジニア検定エキスパートの試験を受けてきたので,どのような勉強法をとったら高得点が取れそうか,ということの感想をまとめていきたいと思います。
今後CGエンジニア検定を受ける人が満点レベルを取るための参考になる情報をつたえることができたら幸いです。
CGエンジニア検定で高得点をとるメリット
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CG-ARTS検定では満点を取ることで,文部科学省から大臣賞というものをもらうことができます。
画像処理部門,CGエンジニア部門など,それぞれの部門ごとに判定があるので,例えば画像処理部門とCGエンジニア部門の二つで満点をとったら,それぞれの大臣賞をもらうことができます。 -
CG関連の知識を偏りなく身に付けることができる。
高得点を取るというのは,特に満点を目指して勉強するということは,知識の偏りをなくさなければ実現できません。「パラメトリック曲線・曲面についてはあんまわからないけどいっか〜」みたいなことがないので,全く知らない分野がある,ということを避けることができます。
これに対して個人的に考えているメリットとしては,CGで表現したいある事柄がある場合,その実現のために取れる手法を知っている知識の分だけ候補をあげることができる,ということだと考えています。
高得点をとるための効率的な勉強法
以下に高得点を取るための勉強方法を述べていきますが,注意点としてCGエンジニア検定では一定以上の数学的知識が必要な部分があるので,高校数学と大学1年レベルの数学にある程度触れている人でないと効率的な勉強をすることができないので注意です。
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CGエンジニア検定の教科書の黒字の意味をまずはすべて説明できるようにする。
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座標変換などの数学的な基礎事項を教科書を読んで軽くおさえて,第2問の座標変換問題,第3問の立体表現の思考系問題,第6問あたりのアニメーションの数学的な思考系の問題,他には画像処理の空間フィルタリングの分類の仕方をおさえて空間フィルタリングに関するパターン問題を,過去問や問題集を実際に解いて満点を取れるようにする。
特にこの思考系の問題は数学的な基礎力がある人であれば満点を取れる部分なので,ケアレスミスのないよう注意深く解いて満点をとりましょう。 -
著作権に関する表とその説明をよく読んで,かつ過去問で問題の傾向をつかむ。
著作権に関する問題は僕は最初まったく解けなかったのですが,教科書掲載の説明と表,およびよくわからなかった権利についてはググるなどしたことで,その後はすべて正解できるようになりました。著作物の種類,例えばプログラム,ゲーム,映画,音楽,絵画,などによって,著作権の扱い方が異なることに注意して勉強するといいと思いました。
ここからは細かいことになりますが,満点を取るためにすべきだと思った勉強法です。
CGエンジニア検定では,僕が過去問を解いてきた感想として1問程度は「こんなの難しすぎるでしょ!」みたいな問題が含まれています。それに対応するための勉強法として考えたことです。
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用語に数学的定義が含まれているものは,その数学的な意味を考えておくこと。
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教科書に掲載されている画像が,どのような処理をしてえたものなのかどうか説明できるようにする。
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教科書の単語とその説明が書かれている表をよく読んで,単語との対応関係を完全に覚える。
unityに触れていたり,blenderで実際にモデルを作っていたり,写真の画像編集をしたりしている人にとっては吸収が早い部分がすごい多いので,それによっても勉強量は変わってくると思います。
参考書籍
- CGエンジニア検定エキスパート対応書籍 「コンピュータグラフィックス」