Play with Docker とは
Play with Docker (以下PWD)はブラウザで使えるクラウド上の使い捨て Docker 実行環境です。
PC に Docker をインストールする必要はありません。
必要なのはブラウザと Docker ID(Docker Hub のアカウント)だけです。
起動するとブラウザ上にコンソールが開くのでここで docker コマンドや docker-compose コマンドが使えます。
こんな人にオススメ
- Docker を使ってみたいけどインストールするのが面倒だと思っている人
- 回線が遅すぎてイメージのダウンロードに時間がかかる人
- Docker でローカルPC環境を汚すのが嫌な人
Play with Docker のここが凄い
- ブラウザだけで使える
- ポートが使える
- sshが使える
- gitが使える
ブラウザだけで使える
PWD を使うには ローカルPCにブラウザだけインストールしてあれば Docker が使えます。
ローカルPCを一切汚すことはありません。
ちなみにローカルPCに Docker をインストールして使う場合には結構環境が汚れます。
ポートが使える
PWD でコンテナを実行するときに-p
オプションでポートを指定すると、外部からアクセスできるようになります。
PWD でミドルウェアを起動してローカルPCからアクセスするということができます。
sshが使える
PWD の環境にはsshでアクセスできるので、scpでファイルを転送したりできます。
gitコマンドが使える
PWD の環境には git もインストールされているので、Docker Hub で公開されていないアプリでも GitHub から clone して使うことができます。
Play with Docker の注意点
- PWD環境の制限時間は4時間です。4時間経過すると環境が削除されるので新たに作成しなおす必要があります。
- セキュリティは考慮されていないので重要なデータを置くことはできません。
Play with Docker Classroom
Play with Docker Classroom は Play with Docker を使いながら Docker の使い方を学習できるトレーニングサイト(英語)です。
左側に説明があり、右側に PWD のコンソールが表示されます。
説明内のコマンドはクリックすると右側でコマンドが実行できるので、コマンドをて入力する必要はありません。
ローカルPCに Docker をインストールして使うと環境が汚れる
世間一般では「Docker を使えば環境が汚れない」と言われていますが、実際には結構汚れます。
- Docker をインストールする必要がある
- イメージをダウンロード(pull)するのでディスク容量を使う
- 消し忘れのコンテナが溜まる
- ポートを使う
Docker の入門書などでは前半で--rm
オプションには触れていないことが多いので、気づいたら大量のコンテナが作成されていたという経験をした人は多いはずです。
まとめ
- PWD はブラウザで使える Docker 環境
- PWD を使えばローカルPCの環境を一切汚さない
- Docker をローカルPCで使うと環境が汚れる